TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024072546
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2022183420
出願日2022-11-16
発明の名称殺飛翔害虫剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類A01N 59/00 20060101AFI20240521BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】人体及び環境への安全性が高く、殺虫性能が高い殺飛翔害虫剤を提供する。
【解決手段】円形度が0.85以上の二酸化ケイ素粉末からなる、殺飛翔害虫剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
円形度が0.85以上の二酸化ケイ素粉末からなる、殺飛翔害虫剤。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記飛翔害虫が蚊である、請求項1に記載の殺飛翔害虫剤。
【請求項3】
前記二酸化ケイ素粉末の平均粒径が20μm以下である、請求項1又は2に記載の殺飛翔害虫剤。
【請求項4】
前記二酸化ケイ素粉末の吸油量が50mL/100g以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の殺飛翔害虫剤。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の殺飛翔害虫剤を含有する、殺飛翔害虫組成物。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の殺飛翔害虫剤、又は請求項5に記載の殺飛翔害虫組成物を物品表面に適用する工程を含む飛翔害虫の駆除方法であって、前記殺飛翔害虫剤の前記物品表面への適用量が0.08mg/cm

以上である、駆除方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、殺飛翔害虫剤に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
蚊、ハエ等の飛翔害虫は、人等の動物に病原体を媒介して感染症を引き起こしたり、皮膚炎を引き起こしたりする要因となっている。特に、一部の蚊は、デング熱、ジカ熱、黄熱病、脳炎、マラリア等の病原体を媒介することから、衛生学的に非常に有害な昆虫である。
従来、このような飛翔害虫から身を守るために、殺虫剤を散布する方法、皮膚表面に害虫忌避剤を塗布する方法等が汎用されている。例えば特許文献1には、害虫忌避剤を担持した無水珪酸多孔質微粒子、合成樹脂微粒子及び溶媒とからなる忌避剤組成物が開示され、エアゾール製品及びスプレー製品の原液として用いた場合、分散性、再分散性、及び感触が良く、白化しないこと、忌避効果を長期間維持できることが開示されている。
【0003】
しかしながら、殺虫剤に含まれる殺虫成分、害虫忌避剤に含まれる害虫忌避成分は、人体への安全性が懸念されている。特に、蚊に刺されやすい幼児に対しては安全性の高い殺虫剤又は害虫忌避剤の適用が望まれる。
また、従来は主として屋外での虫刺されを予防することが検討されてきたが、近年の研究によれば、蚊に刺される頻度は、屋内でも屋外と同程度かそれ以上に高いことが明らかになってきた。そこで、屋内でも飛翔害虫から身を守るための提案が望まれている。
【0004】
殺虫成分を使用せずに害虫を駆除する技術として、殺虫成分、害虫忌避成分等の化学成分を用いる方法(化学的方法)以外に、物理的方法による殺虫技術も知られている。例えば特許文献2には、微細突起付の表面を有する害虫防除材を用いることで、従来の化学殺虫剤を含まず、蚊などの害虫を駆除できることが開示されている。
また特許文献3には、吸油量が35mL/100g以上である二酸化ケイ素粉末からなるトコジラミ駆除剤により、殺虫成分を用いることなくトコジラミを駆除できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-63201号公報
特表2010-503612号公報
国際公開第2015/105128号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2の殺虫技術は、害虫が微細突起に接触して外皮に損傷が起こり、その結果脱水により死亡させるというものである。しかしながら該殺虫技術では飛翔害虫の駆除効果が十分ではなく、殺虫効果のさらなる向上が望まれる。
特許文献3の殺虫技術はトコジラミの駆除に限られており、飛翔害虫に対する殺虫効果については言及されていない。トコジラミ等の非飛翔害虫と比較して、蚊などの飛翔害虫には駆除剤を接触させるのが困難であることから、殺飛翔害虫剤にはより高い殺虫性能が求められる。
本発明は、人体及び環境への安全性が高く、殺虫性能が高い殺飛翔害虫剤の提供に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、所定値以上の円形度を有する二酸化ケイ素粉末からなる殺飛翔害虫剤により、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、下記に関する。
[1]円形度が0.85以上の二酸化ケイ素粉末からなる、殺飛翔害虫剤。
[2]上記[1]に記載の殺飛翔害虫剤を含有する、殺飛翔害虫組成物。
[3]上記[1]に記載の殺飛翔害虫剤、又は上記[2]に記載の殺飛翔害虫組成物を物品表面に適用する工程を含む飛翔害虫の駆除方法であって、前記殺飛翔害虫剤の前記物品表面への適用量が0.08mg/cm

以上である、駆除方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、人体及び環境への安全性が高く、殺虫性能が高い殺飛翔害虫剤を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[殺飛翔害虫剤]
本発明の殺飛翔害虫剤は、円形度が0.85以上の二酸化ケイ素粉末からなる。
本発明の殺飛翔害虫剤は、飛翔害虫の肢に付着させることで飛翔害虫の表面脂質を吸収する。これにより飛翔害虫の表面バリア機能が失われた結果、飛翔害虫体内の水分損失により死亡させ、飛翔害虫の駆除効果を奏すると考えられる。
【0010】
本発明において「飛翔害虫」とは、飛行しながら人等の動物に近づき、その皮膚から吸血する害虫、吸血はしなくても飛翔しながら病原細菌等を媒介する害虫、飛行すること自体が人間に対し不快感を与える害虫、飛行可能な農業害虫等をいう。
飛翔害虫の具体例としては、アカイエカ、コガタアカイエカ、チカイエカ、ネッタイイエカ等のイエカ、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ、シナハマダラカ、トウゴウヤブカ、ガンビエハマダラカ、ステフェンスハマダラカ等の蚊;セスジユスリカ、アカムシユスリカ等のユスリカ;クロオオブユ、キアシオオブユ、アオキツメトゲブユ等のブユ;イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエバエ、クロバエ、ニクバエ、タネバエ、タマネギバエ、ミバエ、ショウジョウバエ、チョウバエ、チェチェバエ、サシバエ等のハエ;シクロアブ、ウシアブ、メクラアブ、ゴマフアブ等のアブ;トクナガクロヌカカ、オオシマヌカカ、ニワトリヌカカ等のヌカカ;キイロスズメバチ、セグロアシナガバチ、ミツバチ等のハチ、農業害虫としてバッタ、イナゴ、ウンカ、メイガ、カメムシ、アザミウマ、ウリハムシ等が挙げられる。
本発明の殺飛翔害虫剤は、これらの中でも、特に蚊に対する駆除効果が優れている。前述した蚊の中でも、アカイエカ、コガタアカイエカ、チカイエカ、ネッタイイエカ、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカに対する駆除効果に優れる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
繊維
16日前
花王株式会社
容器
16日前
花王株式会社
容器
26日前
花王株式会社
繊維
5日前
花王株式会社
容器
1か月前
花王株式会社
茶飲料
12日前
花王株式会社
注射針
10日前
花王株式会社
不織布
16日前
花王株式会社
温熱具
27日前
花王株式会社
注射針
10日前
花王株式会社
歯磨剤
1か月前
花王株式会社
トナー
1か月前
花王株式会社
温熱具
1か月前
花王株式会社
歯磨剤
1か月前
花王株式会社
不織布
16日前
花王株式会社
固体触媒
1か月前
花王株式会社
洗濯方法
1か月前
花王株式会社
洗濯方法
1か月前
花王株式会社
印刷方法
16日前
花王株式会社
洗浄方法
2か月前
花王株式会社
吸収性物品
20日前
花王株式会社
粉末化粧料
12日前
花王株式会社
乳化化粧料
2か月前
花王株式会社
粉末化粧料
12日前
花王株式会社
美容キット
1か月前
花王株式会社
皮膚外用剤
20日前
花王株式会社
乳化組成物
1か月前
花王株式会社
ボトル容器
1か月前
花王株式会社
繊維処理剤
26日前
花王株式会社
吸収性物品
2か月前
花王株式会社
油性組成物
1か月前
花王株式会社
油脂組成物
2か月前
花王株式会社
パウチ容器
1か月前
花王株式会社
液体収容具
1か月前
花王株式会社
乳化化粧料
2か月前
花王株式会社
研磨液組成物
25日前
続きを見る