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公開番号2024072214
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182949
出願日2022-11-15
発明の名称農業用水管の施工方法
出願人青木あすなろ建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 17/08 20060101AFI20240520BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 灌漑期において、地下水や砂分の流出を防止するとともに、地盤沈下を防止でき、鋼矢板の引き抜き時の土砂の付着や、引き抜き後の土砂の移動も抑制可能な、安全性・施工性に優れた農業用水管の施工方法を提供する。
【解決手段】 地中に構築すべき農業用水管1の上面視左右平行に、所定の深度まで鋼矢板2を隣接して圧入する鋼矢板圧入工程と、平行に圧入した向かい合う鋼矢板の間の地盤に薬液4を注入して地盤の土質を改良する地盤改良工程と、薬液を注入した鋼矢板の間の地盤を所定の深度まで掘削して鋼矢板壁21を構築する鋼矢板壁構築工程と、農業用水管を配設する用水管配設工程と、掘削箇所に掘削土を埋め戻し、鋼矢板を引き抜き整地する整地工程とを有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地中に農業用水管を布設する施工方法であって、
構築すべき農業用水管の上面視左右平行に、所定の深度まで鋼矢板を隣接して圧入する鋼矢板圧入工程と、
平行に圧入した向かい合う前記鋼矢板の間の地盤に薬液を注入して前記地盤の土質を改良する地盤改良工程と、
前記薬液を注入した前記鋼矢板の間の地盤を所定の深度まで掘削して鋼矢板壁を構築する鋼矢板壁構築工程と、
農業用水管を配設する用水管配設工程と、
掘削箇所に掘削土を埋め戻し、前記鋼矢板を引き抜き整地する整地工程とを有することを特徴とする農業用水管の施工方法。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記地盤改良工程において、地盤に注入する薬液として水ガラス系注入材を用いることを特徴とする請求項1に記載の農業用水管の施工方法。
【請求項3】
前記地盤改良工程において用いる薬液として、注入する地盤の土質が砂分含有率65%以下又は粘性土分含有率35%以上の粘性土を含む場合には、ゲルタイムが5~15秒の懸濁型ガラス系注入材を用い、砂分含有率65%以上又は粘性土分含有率35%以下の砂質土を含む場合には、ゲルタイムが5~20秒及び/又は2~5分の溶液型水ガラス系注入材を用いることを特徴とする請求項2に記載の農業用水管の施工方法。
【請求項4】
前記鋼矢板壁構築工程において、向かい合う前記鋼矢板壁を幅方向に連結する切梁を設けることを特徴とする請求項1に記載の農業用水管の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、農業用水管の施工方法に関し、詳しくは、灌漑期に農業用水管の布設施工が可能な農業用水管の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
水田脇等の農道に沿って灌漑用水を供給するための農業用水管を布設する場合、通常、地下水の水位を考慮して非灌漑期に施工が行われる。具体的には、地下水位は低い状況下で横断管等を一時撤去して農業用水管を配管し、その後復旧を行う。
【0003】
しかしながら、緊急を要する場合等、灌漑期に農業用水管の布設施工を行う場合では、農業用水が施工箇所脇の側溝等に流れており地下水位が低下せず、地下水の漏水で掘削が困難となるため確実な止水施工が必要となる。そのため、灌漑期に農業用水管を布設することは稀なケースとなっている。
【0004】
このような地下水を考慮した農業用水管の布設施工では、農道を所定の深度に掘削後、建て込み簡易土留を付設するとともにウェルポイントで地下水を汲み上げて排水する施工方法が考えられる。
【0005】
しかしながらこの工法では、例えば、掘削底面までの中間に透水層となる砂層があり、砂層の下にシルト層がある場合、ウェルポイントの対応では地下水の排出が困難であったり、地下水と砂分の流出を防止できないことがあり、地下水と砂分が流出した場合には、掘削場所に近接している水田等にクラックが発生したり、地山(砂層)が崩壊するといった問題があった。また、掘削深度が深い場合には、建て込み簡易土留では対応が困難なこともあるため、更に止水を考慮した対策が必要となる。
【0006】
また、用地の制約や、地下水位の存在等の現場条件に対応可能な施工として、鋼矢板土留による仮土留め施工があるが、鋼矢板の引き抜きによる土砂の付着等により、地山の崩壊や地盤沈下等の影響が懸念される。
【0007】
このような止水が必要な地盤に対して矢板壁を適用する施工方法については、これまでにいくつかの提案がなされている(例えば特許文献1)。特許文献1の提案では、地中に構築すべき構造物の基礎以深に軟弱地盤が存在する場合に、構築すべき構造物の基礎の底面の深度より下層の地中に地盤改良体を構築することにより基礎の安定性を確保できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2007-51486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1の提案の工法では、矢板壁の構築前に基礎の底面より深い位置に地盤改良体を構築する必要があり、また、矢板の下端部は地盤改良体に届かない位置までしか圧入又は打設されていないため、上記従来の問題を解決できるものではなかった。
【0010】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、灌漑期において、地下水や砂分の流出を防止するとともに、地盤沈下を防止でき、鋼矢板の引き抜き時の土砂の付着や、引き抜き後の土砂の移動も抑制可能な、安全性・施工性に優れた農業用水管の施工方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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