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公開番号2024070926
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2022181555
出願日2022-11-14
発明の名称グロメット
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/22 20060101AFI20240517BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】挿入力の軽減を図ること。
【解決手段】止水部材60Aは、ベース部材10Xのフランジ20における貫通孔502の周縁部503側の環状の壁面20cに同軸上で当接させる環状の本体61と、本体61から同軸上で周縁部503に近づくほど貫通孔502の孔軸から引き離すよう周縁部503に向けて突出させ、取付完了位置で撓み変形して一周に亘って周縁部503の環状平面503aに密着させる環状の外周リップ62と、本体61における外周リップ62よりも内周縁部61b側から同軸上で周縁部503に近づくほど貫通孔502の孔軸に近づくよう周縁部503に向けて突出させ、取付完了位置で撓み変形して一周に亘って周縁部503の環状平面503a側に密着させる環状の内周リップ63と、を有すること。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
合成樹脂材料から成り、一方の空間から他方の空間へと挿通対象物の貫通孔を通して渡す導電性の配索材を内方で挿通させるベース部材と、
前記ベース部材に組み付けて、前記挿通対象物の前記貫通孔の周縁部への取付完了位置で前記一方の空間に配置される環状のグロメット本体と、
を備え、
前記ベース部材は、前記取付完了位置で前記一方の空間に配置され、環状の前記周縁部における前記一方の空間側の環状平面に対して同軸上で隙間を空けて対向配置させる環状のフランジと、前記フランジから同軸上で前記他方の空間に向けて突出させ且つ前記取付完了位置で前記貫通孔に挿通させる筒状体と、を有すると共に、前記取付完了位置での前記他方の空間で前記筒状体の外周面よりも突出させ、かつ、前記取付完了位置での前記他方の空間で前記周縁部に前記他方の空間側から接触させる係止部を前記筒状体の周方向に複数有し、
前記グロメット本体は、前記ベース部材よりも軟質の弾性変形可能な合成樹脂材料から成る環状の止水部材を備え、
前記止水部材は、前記フランジにおける前記周縁部側の環状の壁面に同軸上で当接させる環状の本体と、前記本体から同軸上で前記周縁部に近づくほど前記貫通孔の孔軸から引き離すよう前記周縁部に向けて突出させ、前記取付完了位置で撓み変形して一周に亘って前記周縁部の前記環状平面に密着させる環状の外周リップと、前記本体における前記外周リップよりも内周縁部側から同軸上で前記周縁部に近づくほど前記貫通孔の前記孔軸に近づくよう前記周縁部に向けて突出させ、前記取付完了位置で撓み変形して一周に亘って前記周縁部の前記環状平面側に密着させる環状の内周リップと、を有することを特徴としたグロメット。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記内周リップは、その先端側に撓み変形可能な薄肉部を有することを特徴とした請求項1に記載のグロメット。
【請求項3】
前記周縁部は、前記環状平面が設けられた環状平板部と、前記環状平板部の内周縁の端部から前記他方の空間に向けて突出させ、その突出させた先の先端で前記係止部を係止する環状突起部と、を有することを特徴とした請求項1に記載のグロメット。
【請求項4】
前記グロメット本体は、前記止水部材よりも硬質の合成樹脂材料から成り、前記止水部材と一体になった環状の支持部材を備え、
前記支持部材は、前記本体における前記フランジの前記壁面との環状の当接面に対して同軸上で隙間を空けて対向配置させる環状部を有し、
前記ベース部材は、前記フランジの外周縁部を前記本体の前記当接面と前記環状部との間の環状の前記隙間に嵌入させることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のグロメット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グロメットに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤハーネスにおいては、挿通対象物(例えば、車両における車体のパネル等)に設けた貫通孔に電線等の配索材を挿通させることによって、この挿通対象物によって隔てられた一方の空間から他方の空間へと配索材を引き込ませる。このため、その挿通対象物には、貫通孔の周縁から配索材を保護すると共に、貫通孔と配索材との間の隙間への液体の浸入を防ぐため、その隙間を塞ぐグロメットが取り付けられる。例えば、グロメットは、硬質の合成樹脂材料から成るベース部材とゴム等の柔軟性を持たせた合成樹脂材料から成る環状の止水部材とで構成され、貫通孔に差し込んで、挿通対象物における貫通孔の周縁に止水部材を密着させる。例えば、下記の特許文献1には、そのように構成されたグロメットについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-251769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のグロメットにおいては、止水部材と貫通孔の周縁との間の止水性を高めるべく、その止水部材に環状のリップを設けることがある。このリップは、グロメットにおける貫通孔への挿入方向に突出させ、このグロメットを貫通孔の周縁へと組み付ける際に、この周縁に当接させて撓ませながら密着させる。このため、この種のグロメットにおいては、そのリップが貫通孔への挿入力の増大要因となる。
【0005】
そこで、本発明は、挿入力の軽減が可能なグロメットを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、合成樹脂材料から成り、一方の空間から他方の空間へと挿通対象物の貫通孔を通して渡す導電性の配索材を内方で挿通させるベース部材と、前記ベース部材に組み付けて、前記挿通対象物の前記貫通孔の周縁部への取付完了位置で前記一方の空間に配置される環状のグロメット本体と、を備え、前記ベース部材は、前記取付完了位置で前記一方の空間に配置され、環状の前記周縁部における前記一方の空間側の環状平面に対して同軸上で隙間を空けて対向配置させる環状のフランジと、前記フランジから同軸上で前記他方の空間に向けて突出させ且つ前記取付完了位置で前記貫通孔に挿通させる筒状体と、を有すると共に、前記取付完了位置での前記他方の空間で前記筒状体の外周面よりも突出させ、かつ、前記取付完了位置での前記他方の空間で前記周縁部に前記他方の空間側から接触させる係止部を前記筒状体の周方向に複数有し、前記グロメット本体は、前記ベース部材よりも軟質の弾性変形可能な合成樹脂材料から成る環状の止水部材を備え、前記止水部材は、前記フランジにおける前記周縁部側の環状の壁面に同軸上で当接させる環状の本体と、前記本体から同軸上で前記周縁部に近づくほど前記貫通孔の孔軸から引き離すよう前記周縁部に向けて突出させ、前記取付完了位置で撓み変形して一周に亘って前記周縁部の前記環状平面に密着させる環状の外周リップと、前記本体における前記外周リップよりも内周縁部側から同軸上で前記周縁部に近づくほど前記貫通孔の前記孔軸に近づくよう前記周縁部に向けて突出させ、前記取付完了位置で撓み変形して一周に亘って前記周縁部の前記環状平面側に密着させる環状の内周リップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るグロメットにおいて、外周リップと内周リップは、筒状体を一方の空間から貫通孔に差し込みながら、周縁部の環状平面側に当接した際に、この周縁部で引っ掛かることなく撓み変形し始める。従って、本発明に係るグロメットは、貫通孔への挿入力を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、挿通対象物に取り付けた後の実施形態のグロメットを示す斜視図である。
図2は、挿通対象物に取り付けた後の実施形態のグロメットを筒状体側から見た平面図である。
図3は、挿通対象物に取り付けた後の実施形態のグロメットを管状体側から見た平面図である。
図4は、図2のX-X線断面を示す図である。
図5は、挿通対象物に取り付ける前の実施形態のグロメットを別角度から見た斜視図である。
図6は、図2のX-X線断面に相当する図であり、挿通対象物に取り付ける前の状態を表している。
図7は、実施形態のグロメットを示す分解斜視図である。
図8は、実施形態のグロメットを別角度から見た分解斜視図である。
図9は、実施形態のグロメットを組付け後の2つのベース部材とグロメット本体に分けて示す分解斜視図である。
図10は、ベース部材と防水部材の分解斜視図である。
図11は、グロメット本体の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るグロメットの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るグロメットの実施形態の1つを図1から図11に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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