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公開番号
2024115116
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-26
出願番号
2023020606
出願日
2023-02-14
発明の名称
端子台
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H01R
9/22 20060101AFI20240819BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】体格の大型化を抑えること。
【解決手段】第1端子接続部11及び第1電気接続部12を有する第1端子金具10と、第2端子接続部21及び第2電気接続部22を有する第2端子金具20と、一対のインターロック端子付き電線30と、ハウジング40と、を備え、ハウジングは、第1端子金具と第2端子金具とに対して成形された一次成形樹脂体40Aと、一次成形樹脂体に対して成形された二次成形樹脂体40Bと、を有し、一次成形樹脂体は、第1端子接続部と第2端子接続部とを間隔を空けて並べて突出させ、かつ、第1電気接続部と第2電気接続部とを間隔を空けて並べて突出させた端子保持部46と、一対のインターロック端子付き電線のそれぞれの電線31を電線引出口45aから第1電気接続部と第2電気接続部との間に引き出させるインターロックハウジング部45と、を有し、二次成形樹脂体は、第1端子収容部41と第2端子収容部42を有すること。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
設置対象物の第1接続部に対して物理的且つ電気的に接続させる第1電気接続部を有する第1端子金具と、
前記設置対象物の第2接続部に対して物理的且つ電気的に接続させる第2電気接続部を有する第2端子金具と、
電線の端末にインターロック端子を取り付け、かつ、コネクタが備える相手方インターロックコネクタの一対の嵌合検知端子部に各々対応させて設けたインターロック端子付き電線と、
挿入させた前記コネクタの第1相手方端子金具を前記コネクタとの完全嵌合位置で前記第1端子金具の第1端子接続部に嵌合接続させる第1端子収容室が設けられた第1端子収容部、挿入させた前記コネクタの第2相手方端子金具を前記完全嵌合位置で前記第2端子金具の第2端子接続部に嵌合接続させる第2端子収容室が設けられた第2端子収容部、及び、前記第1端子収容部と前記第2端子収容部との間で一対の前記インターロック端子付き電線を収容し、かつ、それぞれに挿入させた前記嵌合検知端子部を前記完全嵌合位置で前記インターロック端子に嵌合接続させるインターロックハウジング部を有するハウジングと、
を備え、
前記ハウジングは、前記第1端子金具と前記第2端子金具とに対して一体になるよう成形された一次成形樹脂体と、前記一次成形樹脂体に対して一体になるよう成形された二次成形樹脂体と、を有し、
前記一次成形樹脂体は、前記第1端子接続部と前記第2端子接続部とを間隔を空けて並べて突出させ、かつ、前記第1電気接続部と前記第2電気接続部とを間隔を空けて並べて突出させて、前記第1端子金具と前記第2端子金具を保持する端子保持部と、一対の前記インターロック端子付き電線のそれぞれの前記電線を電線引出口から前記第1電気接続部と前記第2電気接続部との間に引き出させる前記インターロックハウジング部と、を有し、
前記二次成形樹脂体は、前記第1端子収容部と前記第2端子収容部を有することを特徴とした端子台。
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【請求項2】
前記インターロックハウジング部は、筒状に形成され、かつ、前記第1電気接続部と前記第2電気接続部との間に前記電線引出口を有し、かつ、前記電線引出口側の外壁面の位置に前記第1電気接続部と前記第2電気接続部の内の一方における他方側の端面を設けることを特徴とした請求項1に記載の端子台。
【請求項3】
前記第1端子金具は、前記第1電気接続部における前記第1端子収容室側の端部を前記第1端子接続部に繋ぐ第1連結部を有し、
前記第2端子金具は、前記第2電気接続部における前記第1電気接続部側の端部を前記第2端子接続部に繋ぐ第2連結部を有し、
前記インターロックハウジング部は、筒状に形成され、かつ、前記第1電気接続部と前記第2電気接続部との間に前記電線引出口を有し、かつ、前記電線引出口側の外壁面の位置に前記第1電気接続部における前記第2電気接続部側の端面を設け、
前記端子保持部は、前記第1連結部を保持する第1保持部と、前記第2連結部を保持する第2保持部と、を有し、
前記第2保持部は、前記インターロックハウジング部における前記電線引出口側の端面から前記第1電気接続部と前記第2電気接続部との間に突出させ、前記第2電気接続部における前記第1電気接続部側の前記端部を保持する突出部を有することを特徴とした請求項1に記載の端子台。
【請求項4】
前記第1電気接続部は、前記第2電気接続部との配列方向と前記コネクタの嵌合接続方向とに直交する孔軸の貫通孔であり、前記第1接続部に螺子止め固定するための締結孔を有し、
前記第2電気接続部は、前記第1電気接続部との前記配列方向と前記嵌合接続方向とに直交する孔軸の貫通孔であり、前記第2接続部に螺子止め固定するための締結孔を有することを特徴とした請求項1,2又は3に記載の端子台。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、端子台に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
端子台は、嵌合接続されたコネクタとの嵌合状態が完全嵌合状態となったときに、そのコネクタとの間で通電可能な状態になり、その嵌合状態が半嵌合状態のときに、コネクタとの間で通電が不能又は不安定な状態になる。よって、従来、その端子台とコネクタとの間には、嵌合状態が完全嵌合状態であるのか半嵌合状態であるのかを判定するインターロック機能を設けている。このインターロック機能は、端子台とコネクタにそれぞれ設けたインターロックコネクタを具備して構成されたものであり、端子台とコネクタが完全嵌合状態のときにそれぞれのインターロックコネクタのインターロック端子同士を通電させ、その電気信号を検知して嵌合検知を行う。端子台は、コネクタとの通電を担う端子金具と、この端子金具を収容するハウジングと、インターロック端子と、を備え、その端子金具に対して成形されたハウジングにインターロック端子を組み付けて形作られる。そのハウジングは、例えば、下記の特許文献1及び2に記載されているように、端子金具に対して成形された一次成形樹脂体と、この一次成形樹脂体に対して成形された二次成形樹脂体と、によって形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-098806号公報
特開2022-161407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、端子台においては、そのハウジングにインターロックハウジング部が形成され、このインターロックハウジング部に対して、インターロック端子を収容し且つ保持すると共にインターロック端子に接続された電線を収容する。このため、この端子台は、その体格の大型化を如何にして抑えるのかという課題を持つ。
【0005】
そこで、本発明は、インターロックコネクタを具備させつつ体格の大型化を抑え得る端子台を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、設置対象物の第1接続部に対して物理的且つ電気的に接続させる第1電気接続部を有する第1端子金具と、前記設置対象物の第2接続部に対して物理的且つ電気的に接続させる第2電気接続部を有する第2端子金具と、電線の端末にインターロック端子を取り付け、かつ、コネクタが備える相手方インターロックコネクタの一対の嵌合検知端子部に各々対応させて設けたインターロック端子付き電線と、挿入させた前記コネクタの第1相手方端子金具を前記コネクタとの完全嵌合位置で前記第1端子金具の第1端子接続部に嵌合接続させる第1端子収容室が設けられた第1端子収容部、挿入させた前記コネクタの第2相手方端子金具を前記完全嵌合位置で前記第2端子金具の第2端子接続部に嵌合接続させる第2端子収容室が設けられた第2端子収容部、及び、前記第1端子収容部と前記第2端子収容部との間で一対の前記インターロック端子付き電線を収容し、かつ、それぞれに挿入させた前記嵌合検知端子部を前記完全嵌合位置で前記インターロック端子に嵌合接続させるインターロックハウジング部を有するハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記第1端子金具と前記第2端子金具とに対して一体になるよう成形された一次成形樹脂体と、前記一次成形樹脂体に対して一体になるよう成形された二次成形樹脂体と、を有し、前記一次成形樹脂体は、前記第1端子接続部と前記第2端子接続部とを間隔を空けて並べて突出させ、かつ、前記第1電気接続部と前記第2電気接続部とを間隔を空けて並べて突出させて、前記第1端子金具と前記第2端子金具を保持する端子保持部と、一対の前記インターロック端子付き電線のそれぞれの前記電線を電線引出口から前記第1電気接続部と前記第2電気接続部との間に引き出させる前記インターロックハウジング部と、を有し、前記二次成形樹脂体は、前記第1端子収容部と前記第2端子収容部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る端子台は、第1端子金具と第2端子金具とに対して個別に一次成形樹脂体を成形するのではなく、第1端子金具と第2端子金具とに対してこれらを一体化させる1つの一次成形樹脂体を成形している。そして、この端子台は、その一次成形樹脂体に対して二次成形樹脂体を成形し、この一次成形樹脂体と二次成形樹脂体でハウジングを形成している。
【0008】
ここで、第1端子金具と第2端子金具とに対して個別に一次成形樹脂体を成形した場合、そのハウジングにおいては、第1端子金具に成形された一次成形樹脂体と第2端子金具に成形された一次成形樹脂体とに対して二次成形樹脂体が成形され、この二次成形樹脂体にインターロックハウジング部を設けることになる。このため、このハウジングにおいては、インターロックハウジング部の電線引出口側の端部にて、この端部と第1端子金具の第1電気接続部との間に当該第1端子金具の一次成形樹脂体の一部が存在する可能性があり、かつ、その端部と第2端子金具の第2電気接続部との間に当該第2端子金具の一次成形樹脂体の一部が存在する可能性がある。つまり、このハウジングにおいては、インターロックハウジング部の電線引出口側の端部の内壁面と第1電気接続部との間に第1端子金具の一次成形樹脂体の一部と二次成形樹脂体の一部とが存在し、その間の間隔がそのインターロックハウジング部の端部の肉厚と第1端子金具の一次成形樹脂体の一部の肉厚とで決まる可能性がある。また、このハウジングにおいては、インターロックハウジング部の電線引出口側の端部の内壁面と第2電気接続部との間に第2端子金具の一次成形樹脂体の一部と二次成形樹脂体の一部とが存在し、その間の間隔がそのインターロックハウジング部の端部の肉厚と第2端子金具の一次成形樹脂体の一部の肉厚とで決まる可能性がある。よって、このハウジングを持つ端子台においては、第1電気接続部と第2電気接続部の間隔が拡がり、体格の大型化を招いてしまう可能性がある。これに対して、本発明に係るハウジングにおいては、第1端子金具と第2端子金具とに対して1つの一次成形樹脂体を成形することで、この一次成形樹脂体にインターロックハウジング部を設けることができる。このため、このハウジングにおいては、インターロックハウジング部の電線引出口側の端部の内壁面と第1電気接続部との間に一次成形樹脂体の一部であるそのインターロックハウジング部の端部だけを存在させることができ、かつ、インターロックハウジング部の電線引出口側の端部の内壁面と第2電気接続部との間に一次成形樹脂体の一部であるそのインターロックハウジング部の端部だけを存在させることができる。従って、本発明に係る端子台は、第1電気接続部と第2電気接続部の間隔を狭めることができ、体格の大型化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態の端子台を示す斜視図である。
図2は、実施形態の端子台を別角度から見た斜視図である。
図3は、図1のX-X線断面図である。
図4は、ハウジングの一次成形樹脂体と二次成形樹脂体について互いを分離して説明する斜視図である。
図5は、第1端子金具を示す斜視図である。
図6は、第2端子金具を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係る端子台の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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