TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024107825
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023011946
出願日2023-01-30
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01R 13/533 20060101AFI20240802BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コネクタの大型化を避けながら端子の動作温度の過度な上昇を抑制可能なコネクタを提供すること。
【解決手段】コネクタ1は、電線2と、電線2に接続される端子10と、電線2と端子10との接続箇所を収容する収容空間31aを内部に有するハウジング20と、収容空間31aに収容される接続箇所12,2aを外部から隔離するように収容空間31aの開口部分を封止するシール部材93と、接続箇所12,2aを取り囲むように収容空間31a内に配置される蓄熱部材95と、を備える。蓄熱部材95は、収容空間31aの形状に応じて弾性的に拡縮するように変形可能であり、蓄熱部材95の一部95aが収容空間31aを画成するハウジング20の内面に接触し、且つ、蓄熱部材95の他の一部95bが前記接続箇所12,2aの外面に接触する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
電線と、
前記電線に接続される端子と、
前記電線と前記端子との接続箇所を収容する収容空間を内部に有するハウジングと、
前記収容空間に収容される前記接続箇所を外部から隔離するように前記収容空間の開口部分を封止するシール部材と、
前記接続箇所を取り囲むように前記収容空間内に配置される蓄熱部材と、
を備える、コネクタであって、
前記蓄熱部材は、
前記収容空間の形状に応じて弾性的に拡縮するように変形可能であり、当該蓄熱部材の一部が前記収容空間を画成する前記ハウジングの内面に接触し、且つ、当該蓄熱部材の他の一部が前記接続箇所の外面に接触する、
コネクタ。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記蓄熱部材は、
金属製の線材から構成された立体構造を有する、
コネクタ。
【請求項3】
請求項2に記載のコネクタにおいて、
前記蓄熱部材は、
前記線材から構成された板状体が前記接続箇所を取り囲むように巻き付けられた立体構造を有する、
コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電線と、端子と、電線と端子との接続箇所を収容するハウジングと、収容空間の開口部分を封止するシール部材と、収容空間内に配置される蓄熱部材と、を備えるコネクタに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等の車両に搭載されたバッテリに車両外部から電力を供給(充電)するべく、車両に設置される充電用のコネクタが提案されている(例えば、特許文献1,2を参照。)。この種のコネクタは、一般に、充電インレットとも呼ばれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-192482号公報
特開2018-133278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した種類のコネクタ(充電インレット)は、一般に、各種の規格で定められた構造や特性を有することが求められる。例えば、上述したコネクタを実際に使用する際、通電時に端子に生じるジュール熱に起因し、端子の温度(いわゆる動作温度)が上昇する。そこで、コネクタの品質保持や安全性等の観点から、端子の動作温度の上限値等が、所定の規格で定められている。
【0005】
ところが、上述した従来のコネクタでは、端子と電線との接続箇所は、接触抵抗の大きさに起因して発熱量が多い箇所であるにもかかわらず、防水等の観点からパッキン等で封止されて外部から隔離されている。更に、そのように隔離された空間内の空気が、断熱材としても働く。そのため、端子と電線との接続箇所から外部への放熱が非常に困難であると考えられる。加えて、例えば、バッテリの急速充電を行う場合等には、大電流が短時間にコネクタを通過するため、単位時間あたりの端子(特に、上述した接続箇所)の温度上昇の度合いが、通常充電を行う場合に比べて高まる。このような理由から、従来のコネクタでは、自然放熱のみによっては、端子の動作温度を上記規格で定められている範囲内に収めることが困難となる可能性がある。
【0006】
本発明の目的の一つは、コネクタの大型化を避けながら端子の動作温度の過度な上昇を抑制可能なコネクタの提供である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、以下を特徴としている。
【0008】
電線と、
前記電線に接続される端子と、
前記電線と前記端子との接続箇所を収容する収容空間を内部に有するハウジングと、
前記収容空間に収容される前記接続箇所を外部から隔離するように前記収容空間の開口部分を封止するシール部材と、
前記接続箇所を取り囲むように前記収容空間内に配置される蓄熱部材と、
を備える、コネクタであって、
前記蓄熱部材は、
前記収容空間の形状に応じて弾性的に拡縮するように変形可能であり、当該蓄熱部材の一部が前記収容空間を画成する前記ハウジングの内面に接触し、且つ、当該蓄熱部材の他の一部が前記接続箇所の外面に接触する、
コネクタであること。
【発明の効果】
【0009】
本発明のコネクタによれば、電線と端子との接続箇所と、蓄熱部材と、がハウジング内の収容空間に収容されている。換言すると、収容空間内において接続箇所の周辺にある隙間を小さくするように、蓄熱部材が配置されている。これにより、通電時に電線と端子との接続箇所に生じる熱を熱容量の大きな蓄熱部材で吸熱することで、急速充電時のように単位時間あたりの接続箇所での発熱量が大きい場合であっても、端子の動作温度の急激な上昇を抑制し、端子の動作温度を緩やかに上昇させることができる。更に、収容空間内に蓄熱部材が存在する分、断熱材として働く収容空間内の空気の量を少なくすることができる。したがって、本構成のコネクタは、コネクタの大型化を避けながら端子の動作温度の過度な上昇を抑制可能である。
【0010】
更に、上記構成のコネクタによれば、蓄熱部材が、収容空間の形状に応じて弾性的に拡縮するように変形可能である。更に、蓄熱部材の一部が収容空間を画成するハウジングの内面に接触し、且つ、蓄熱部材の他の一部が接続箇所の外面に接触するようになっている。換言すると、蓄熱部材は、収容空間内で弾性的に拡縮することで収容空間を埋めるとともに、ハウジングの内面と接続箇所の外面とを熱的に接続するように、配置可能となっている。これにより、通電時に電線と端子との接続箇所に生じる熱を、蓄熱部材そのものを通じてハウジングに伝達させることができる。換言すると、蓄熱部材により、接続箇所からの吸熱とハウジングへの放熱とを効率良く行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

矢崎総業株式会社
端子
6日前
矢崎総業株式会社
充電器
2日前
矢崎総業株式会社
充電器
2日前
矢崎総業株式会社
端子台
13日前
矢崎総業株式会社
収容箱
6日前
矢崎総業株式会社
表示装置
16日前
矢崎総業株式会社
表示装置
6日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
12日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
3日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
3日前
矢崎総業株式会社
グロメット
2日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
13日前
矢崎総業株式会社
シール部材
2日前
矢崎総業株式会社
電流センサ
2日前
矢崎総業株式会社
グロメット
9日前
矢崎総業株式会社
導体接続構造
5日前
矢崎総業株式会社
高圧コネクタ
11日前
矢崎総業株式会社
短絡判定回路
2日前
矢崎総業株式会社
基板ユニット
2日前
矢崎総業株式会社
導体接続構造
2日前
矢崎総業株式会社
超音波接合方法
16日前
矢崎総業株式会社
車両用照明装置
19日前
矢崎総業株式会社
超音波接合装置
16日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネス
2日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネス
2日前
矢崎総業株式会社
車両通信システム
10日前
矢崎総業株式会社
電子機器ユニット
3日前
矢崎総業株式会社
バスバーモジュール
18日前
矢崎総業株式会社
バスバーモジュール
18日前
矢崎総業株式会社
締結装置及び締結方法
16日前
矢崎総業株式会社
圧着端子と電線の接続構造
9日前
矢崎総業株式会社
圧着端子と電線の接続構造
9日前
矢崎総業株式会社
コネクタ接続構造及びコネクタ
2日前
矢崎総業株式会社
クリップ状端子及び導体接続構造
2日前
矢崎総業株式会社
電子部品ユニットおよびワイヤハーネス
9日前
矢崎総業株式会社
プレスフィット端子、コネクタ、およびワイヤハーネス
13日前
続きを見る