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公開番号
2024123897
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-12
出願番号
2023031693
出願日
2023-03-02
発明の名称
押し治具
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01R
43/00 20060101AFI20240905BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ゴム栓を周方向に均一な力でコネクタハウジング内に押し込むことができる押し治具を提供する。
【解決手段】押し治具3は、電線の外周に装着された円筒状のゴム栓を前記電線の長手方向に移動させてコネクタハウジング内に押し込むための押し治具である。押し治具3は、分離可能な第1部品1及び第2部品2が互いに組み付けられて構成されるものである。第1部品1及び第2部品2は、それぞれ、円筒をその中心軸を通る平面で2分割した形状の半円筒部10,20を備えている。第1部品1及び第2部品2が互いに組み付けられることで、半円筒部10,20同士が合わさって電線を囲む円筒を構成し、当該円筒が、ゴム栓を押圧可能な第1押圧部31及び第2押圧部32を成す。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電線の外周に装着された円筒状のゴム栓を前記電線の長手方向に移動させてコネクタハウジング内に押し込むための押し治具であって、
分離可能な第1部品及び第2部品が互いに組み付けられて構成されるものであり、
前記第1部品及び前記第2部品は、それぞれ、円筒をその中心軸を通る平面で2分割した形状の半円筒部を備え、
前記第1部品及び前記第2部品が互いに組み付けられることで、前記半円筒部同士が合わさって電線を囲む円筒を構成し、当該円筒が、ゴム栓を押圧可能な押圧部を成す
ことを特徴とする押し治具。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記押圧部の一端部の外径は、前記押圧部の他端部の外径よりも大きく形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の押し治具。
【請求項3】
前記押圧部の中心軸と交差する方向に延びた一対の把持部が前記押圧部の両側に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の押し治具。
【請求項4】
前記第1部品及び前記第2部品は、それぞれ、一対の板部を前記半円筒部の両側に備え、
前記第1部品及び前記第2部品が互いに組み付けられることで、前記一対の板部同士が合わさって前記一対の把持部を構成する
ことを特徴とする請求項3に記載の押し治具。
【請求項5】
前記第1部品が前記一対の把持部の一方を備え、前記第2部品が前記一対の把持部の他方を備えている
ことを特徴とする請求項3に記載の押し治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線の外周に装着されたゴム栓をコネクタハウジング内に押し込むための押し治具に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ワイヤハーネスを構成するコネクタの一例として、図19に示すものがある。このコネクタ500は、電線505の端末に接続された端子506と、端子506を収容したコネクタハウジング508と、電線505の外周に装着され、コネクタハウジング508内に押し込まれた円筒状のゴム栓507と、を備えている。
【0003】
上記ゴム栓507をコネクタハウジング508内に押し込む際は、図17に示すような専用の押し治具403を用いることがあった(例えば特許文献1を参照)。この押し治具403は、円筒をその中心軸と平行な平面で切った形状の把持部433と、把持部433の一端から突出した押圧部431と、を備えている。
【0004】
上記コネクタ500を組み立てる際は、以下の手順で組み立てる。まず、端子506が接続された状態の電線505にゴム栓507を装着し、端子506をコネクタハウジング508内に挿入する。次に、図18に示すように、押し治具403を電線505にセットする。そして、図19に示すように、把持部433を把持して、押圧部431をゴム栓507に当て、ゴム栓507をコネクタハウジング508内に押し込む。
【0005】
上記押し治具403は、ゴム栓507やその他様々な部品が装着された電線505に沿わせられるように、円筒の一部を切除した部分円筒形状(断面C字形状)とされている。また、ゴム栓507を押し込む際に力を加え易いように把持部433が太く形成され、押圧部431はコネクタハウジング508内に挿入可能なように細く形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-76910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来の押し治具403においては、部分円筒形状(断面C字形状)に形成されているがゆえに、ゴム栓507の周方向に均一な力で押し込むことができず、ゴム栓507が傾いた状態でコネクタハウジング508内に位置付けられてしまうことがあった。押し治具403を軸周りに回転させて数回押し込み作業を繰り返すことでゴム栓507の傾きは解消できるが、このような作業は手間がかかる上、作業者の熟練度によってバラツキが生じる可能性があった。
【0008】
なお、本願発明者は、上述したゴム栓押し込み作業の作業効率を改善するために図13,14に示す押し治具303を考案した。この押し治具303は、円盤の一部を切り欠いた形状の操作部333と、操作部333の一面から突出した押圧部331とを備えている。押圧部331は、上記押圧部431と同様の形状である。操作部333は、上記把持部433の代わりに設けられた部位であり、指で押して強い力でゴム栓507を押し込めるように、押圧部331と反対側の背面が広く設定されている。また、効率的に力を伝えられるように、操作部333背面から押圧部331までの距離が短く設定されている。
【0009】
押し治具303を用いてゴム栓507をコネクタハウジング508内に押し込む際は、図15,16に示すように、押し治具303を電線505にセットし、操作部333を指で押して押圧部331をゴム栓507に当て、コネクタハウジング508内に押し込む。
【0010】
上記押し治具303においては、幾分か作業効率が改善されているものの、ゴム栓507を周方向に均一な力で押し込むという点については改善に至っていなかった。
(【0011】以降は省略されています)
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