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公開番号
2025030372
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023135610
出願日
2023-08-23
発明の名称
ハウジングユニット
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
H01R
13/64 20060101AFI20250228BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】誤嵌合を検知可能なハウジングユニットを提供すること。
【解決手段】ハウジングユニットは、第1端子70を収容可能な第1ハウジング60と、第1端子70に接続される第2端子30を収容可能であり且つ第1ハウジング60に嵌合される第2ハウジング10と、を備える。第1ハウジング60は、第1端子70を取り囲む第1フード部61と、第1フード部61の外側に設けられ、第2ハウジング10に向けて突出する柱状の第1突起63と、第1突起63よりも小径の先端部66を有する柱状の第2突起64と、を有する。第2ハウジング10は、第2端子30を取り囲む第2フード部12と、第2フード部12の外側に設けられ、第1突起63及び第2突起64の双方を挿入可能な開口広さを有する第1開口部15と、第1突起63を挿入不能であり且つ第2突起64を挿入可能な開口広さを有する第2開口部16と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
第1端子を収容可能な第1ハウジングと、前記第1端子に接続される第2端子を収容可能であり且つ前記第1ハウジングに嵌合される第2ハウジングと、を備えるハウジングユニットであって、
前記第1ハウジングは、
前記第1端子を収容する端子収容室を取り囲む第1フード部と、前記第1フード部の外側に設けられ、前記第2ハウジングに向けて突出する柱状の第1突起と、前記第1突起よりも小径の先端部を有する柱状の第2突起と、を有し、
前記第2ハウジングは、
前記第2端子を収容する端子収容室を取り囲む第2フード部と、前記第2フード部の外側に設けられ、前記第1突起及び前記第2突起の双方を挿入可能な開口広さを有する第1開口部と、前記第1突起を挿入不能であり且つ前記第2突起を挿入可能な開口広さを有する第2開口部と、を有する、
ハウジングユニット。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のハウジングユニットであって、
前記第1ハウジングは、
前記第1突起及び前記第2突起の各々を囲むように配置され、前記第1開口部に挿入可能であり且つ前記第2開口部に挿入不能な外径を有するコイルバネを、更に有する、
ハウジングユニット。
【請求項3】
請求項1に記載のハウジングユニットであって、
前記第2ハウジングは、
当該第2ハウジングに装着され、前記第1ハウジングとの嵌合を補助するように仮嵌合状態から本嵌合状態へ操作されるレバーを、更に有し、
前記第1突起が前記第1開口部に挿し込まれ且つ前記第2突起が前記第2開口部に挿し込まれるように、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合するとき、前記第1突起が前記第1開口部に挿入され且つ前記第2突起が前記第2開口部に挿入されることにより、前記レバーを前記仮嵌合状態から前記本嵌合状態へ操作可能であり、
前記第1突起が前記第2開口部に挿し込まれ且つ前記第2突起が前記第1開口部に挿し込まれるように、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合するとき、前記第1突起が前記第2開口部に挿入されないことにより、前記レバーを前記仮嵌合状態から前記本嵌合状態へ操作不能である、ように構成される、
ハウジングユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1端子を収容可能な第1ハウジングと、第1端子に接続される第2端子を収容可能であり且つ第1ハウジングに嵌合される第2ハウジングと、を備えるハウジングユニットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、ハウジングに端子付き電線等が収容されたコネクタ同士の嵌合を補助するレバーを備えたレバー式コネクタが提案されている。例えば、従来のレバー式コネクタの一つは、コネクタのハウジングに回動可能に装着されたレバーを備えており、嵌合時にレバーを仮嵌合状態から本嵌合状態に操作する(回動させる)ことで、このコネクタと相手側コネクタとが互いに引き寄せられて嵌合されるようになっている(例えば、特許文献1,2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-113914号公報
特開2016-096107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、コネクタの仕様(いわゆる、キーコード)に応じて、コネクタを構成するハウジングの外観が類似していても、ハウジングに収容される端子の種類、端子の数、及び、端子の配置等が相違する場合がある。同様に、相手側コネクタも、仕様(キーコード)ごとに端子の配置等が異なる場合がある。複数の仕様を有するコネクタと、複数の仕様を有する相手側コネクタと、を適正に嵌合させることができるように、嵌合が成立しない仕様のコネクタ同士を嵌合させようとしたときに(即ち、誤嵌合のときに)使用者が誤嵌合を検知できる構造を、コネクタに設けることが望ましい。
【0005】
本発明の目的の一つは、誤嵌合を検知可能なハウジングユニットの提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するために、本発明に係るハウジングユニットは、下記を特徴としている。
【0007】
第1端子を収容可能な第1ハウジングと、前記第1端子に接続される第2端子を収容可能であり且つ前記第1ハウジングに嵌合される第2ハウジングと、を備えるハウジングユニットであって、
前記第1ハウジングは、
前記第1端子を収容する端子収容室を取り囲む第1フード部と、前記第1フード部の外側に設けられ、前記第2ハウジングに向けて突出する柱状の第1突起と、前記第1突起よりも小径の先端部を有する柱状の第2突起と、を有し、
前記第2ハウジングは、
前記第2端子を収容する端子収容室を取り囲む第2フード部と、前記第2フード部の外側に設けられ、前記第1突起及び前記第2突起の双方を挿入可能な開口広さを有する第1開口部と、前記第1突起を挿入不能であり且つ前記第2突起を挿入可能な開口広さを有する第2開口部と、を有する、
ハウジングユニットであること。
【発明の効果】
【0008】
本発明のハウジングユニットによれば、例えば、第1ハウジングが2つの仕様を有し且つ第2ハウジングが2つの仕様を有する場合、第1ハウジングが有する第1突起及び第2突起の配置を仕様ごとに入れ替えて、第2ハウジングが有する第1開口部及び第2開口部の配置を仕様ごとに入れ替える。これにより、嵌合が成立する仕様の第1ハウジングと第2ハウジングとが嵌合されるとき、第1突起が第1開口部に挿入され且つ第2突起が第2開口部に挿入されて、両者が適正に嵌合される。一方、嵌合が成立しない仕様の第1ハウジングと第2ハウジングとが嵌合されるとき、第1突起が第2開口部に挿入不能であることで、両者が嵌合されないし、第1突起が第2開口部の周縁等に突き当たることで、使用者が誤嵌合を検知することができる。したがって、本構成のハウジングユニットは、誤嵌合を検知可能である。
【0009】
更に、第1ハウジングの第1フード部の外側に第1突起及び第2突起が設けられるため、第1フード部の壁面に誤嵌合を検知するための突起等を設ける場合に比べ、仕様ごとに第1フード部の形状を異ならせる必要がない。これにより、第1ハウジングを成形する際に生じ得る第1フード部の形状バラツキが、仕様ごとに異なり難い。第2フード部の形状バラツキについても、同様である。よって、嵌合時における第1フード部と第2フード部との間の密閉性を、仕様によらず均一化させることができる。
【0010】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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