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公開番号2024070677
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181306
出願日2022-11-11
発明の名称穿孔システムの液体供給機構及び穿孔システム
出願人株式会社ミヤナガ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B28D 7/02 20060101AFI20240516BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】 液体供給流路の破損を防止することができる穿孔システムの液体供給機構を提供する。
【解決手段】 ビット7への液体の供給及び停止を行う穿孔システム1の液体供給機構10であって、回転工具3に接続される接続部12と、接続部12の前方に設けられたシャンク27を保持するビット保持部16とを有する回転部11と、前記液体供給装置31から圧送された前記液体が通る流路であって、前記ビット保持部16に保持した前記ビット7の前記ビット内流路9に下流側端部が連なる第1流路61と、前記第1流路61の途中から分岐して延びるように上流側端部が前記第1流路61に連なる第2流路62と、第2流路62を通った液体が吐出される吐出口13bと、第1流路61を開放し且つ第2流路62を閉塞する状態と第1流路61を閉塞し且つ第2流路62を開放する状態との切り替えを行う切替弁28と、を有する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
シャンクと切削部と液体を圧送する液体供給装置から圧送された液体が通る流路であって前記シャンクの内部を通って前記切削部に至るビット内流路を有するビットへの前記液体の供給及び停止を行う穿孔システムの液体供給機構であって、
回転工具に接続される接続部と、前記接続部の前方に設けられた前記シャンクを保持するビット保持部とを有する回転部と、
前記液体供給装置から圧送された前記液体が通る流路であって、前記ビット保持部に保持した前記ビットの前記ビット内流路に下流側端部が連なる第1流路と、
前記第1流路の途中から分岐して延びるように上流側端部が前記第1流路に連なる第2流路と、
前記第2流路を通った液体が吐出される吐出口と、
前記第1流路を開放し且つ前記第2流路を閉塞する状態と前記第1流路を閉塞し且つ前記第2流路を開放する状態との切り替えを行う切替弁と、を有する穿孔システムの液体供給機構。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ビット保持部は、保持する前記ビットの前後方向への移動を許容し、
前記切替弁は、前記第1流路から前記第2流路が分岐する分岐部に設けられ、前記分岐部において第1位置と前記第1位置の後方の第2位置との間で移動可能であり、前記第1位置において前記第1流路を閉塞し且つ前記第2流路を開放し、前記第2位置において前記第1流路を開放し且つ前記第2流路を閉塞し、
前記ビットが後方に移動すると、前記切替弁が前記第1位置から前記第2位置に向かって移動するように連動する、請求項1に記載の穿孔システムの液体供給機構。
【請求項3】
前記ビットと連動して前後方向に移動するスライド部材を更に有し、
前記切替弁は、前記スライド部材が後方に移動すると、前記スライド部材と当接し、前記スライド部材と連動して前記第1位置から前記第2位置に向かって移動する、請求項2に記載の穿孔システムの液体供給機構。
【請求項4】
前記切替弁を前記第2位置から前記第1位置に向かって付勢する切替弁付勢部と、
前記ビットを前方に向かって付勢する、ビット付勢部と、を有する、請求項2又は3に記載の穿孔システムの液体供給機構。
【請求項5】
請求項1に記載の前記液体供給機構と、
前記ビットの前記切削部で穿孔する被穿孔体の穿孔部分を覆う遮蔽部であって、被穿孔体に宛がわれる前面と、前記ビットが挿通され、前記切削部を前後方向に案内する案内部とを有する、遮蔽部と、
上流側端部が前記遮蔽部で遮蔽した空間に接続されている液体回収流路と、
上流側端部が前記液体供給機構の前記吐出口に接続され、下流側端部が前記液体回収流路に合流するように接続されている、中継流路と、を備える、穿孔システム。
【請求項6】
前記液体供給装置は、チューブポンプである、請求項5に記載の穿孔システム。
【請求項7】
液体を貯留する液体容器と、
上流側端部が前記液体容器に接続され、下流側端部が前記第1流路に接続されている液体供給流路と、
前記液体供給流路の液体を圧送する前記液体供給装置と、を更に備え、
前記液体回収流路の下流側端部は前記液体容器に接続されている請求項5に記載の穿孔システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、穿孔システムの液体供給機構及び穿孔システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から穿孔システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この穿孔システムは、作業時にチューブポンプが穿孔装置の液体供給機構を介して刃先部へ水を強制的に供給する。これにより、穿孔時における刃先部と被穿孔体との間の摩擦の緩和、発熱を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022―31082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の穿孔システムは、刃先への水の供給を停止した状態においては、水の供給流路の内圧が上昇し、これにより、供給流路の破損、液体供給流路と液体供給機構との接続部からの液体の漏れを生じさせるおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明のある態様に係る穿孔システムの液体供給機構は、シャンクと切削部と液体を圧送する液体供給装置から圧送された液体が通る流路であって前記シャンクの内部を通って前記切削部に至るビット内流路を有するビットへの前記液体の供給及び停止を行う穿孔システムの液体供給機構であって、回転工具に接続される接続部と、前記接続部の前方に設けられた前記シャンクを保持するビット保持部とを有する回転部と、前記液体供給装置から圧送された前記液体が通る流路であって、前記ビット保持部に保持した前記ビットの前記ビット内流路に下流側端部が連なる第1流路と、前記第1流路の途中から分岐して延びるように上流側端部が前記第1流路に連なる第2流路と、前記第2流路を通った液体が吐出される吐出口と、前記第1流路を開放し且つ前記第2流路を閉塞する状態と前記第1流路を閉塞し且つ前記第2流路を開放する状態との切り替えを行う切替弁と、を有する。
【0007】
この構成によれば、ビットへの液体の供給を停止した状態においては、第2流路を介して吐出口から液体が吐出されるので、液体供給装置から第1流路に至る液体供給流路の内圧の上昇を抑制できる。これにより、液体供給流路の破損、液体供給流路と第1流路との接続部からの液体の漏れを防止することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、液体供給流路の破損を防止するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施の形態に係る穿孔システムの全体構成例を示す概略図である。
図2は、図1に示す穿孔システムのチューブポンプの構成例を示す平面図である。
図3は、図1に示す穿孔システムの液体供給機構を示す概略断面図である。
図4Aは、図1に示す穿孔システムの遮蔽部を示す図面であり、穿孔装置の方向から見た概略図である。
図4Bは、図1に示す穿孔システムの遮蔽部を示す図面であり、中央縦断面図である。
図5は、図4に示す遮蔽部を被穿孔体に向けて付勢する付勢機構の平面視における概略図である。
図6は、図3に示す液体供給機構の作業時における動作を示す図面であり、作業前の概略断面図である。
図7は、図3に示す液体供給機構の作業時における動作を示す図面であり、作業時の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、穿孔装置2に取り付けられたビット7の切削部8で被穿孔体100(例えば、コンクリート壁、磁器タイル壁など)に所定深さの孔を形成する穿孔システム1を例に説明する。また、液体として水Lを例に説明する。穿孔システム1は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を損なわない範囲で種々の構成を変更してもよい。なお、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後方向の概念は、図1に示す穿孔装置2に対して切削部8の方向を前方とする前後方向の概念と一致するものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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