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公開番号
2024130137
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023039674
出願日
2023-03-14
発明の名称
アンカーボルト複合体
出願人
株式会社ミヤナガ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
F16B
13/04 20060101AFI20240920BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】アンカーボルト本体に形成された第1雌螺子に螺合する第1雄螺子よりも有効径が大きい第2雄螺子が形成された被固定物を母材に固定することが可能な、アンカーボルト複合体を提供する。
【解決手段】本開示に係るアンカーボルト複合体は、アンカーボルト本体およびアダプタを備え、アンカーボルト本体には、その基端面からその先端に向けて延びる第1軸穴が穿設され、第1軸穴の内壁には、第1雌螺子が形成され、アダプタは、軸線方向に延びる第1部分と、第1部分の基端に接合され、第1部分と同軸状である第2部分と、を有し、第1部分の外面には、第1雌螺子に螺合する第1雄螺子が形成され、第2部分には、その基端面からその先端に向けて延びる第2軸穴が穿設され、第2軸穴の内壁には、第2雌螺子が形成され、第2雌螺子に螺合する第2雄螺子の有効径は、第1雄螺子の有効径よりも大きい。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
アンカーボルト本体と、
前記アンカーボルト本体の基端部に固定されるアダプタと、を備え、
前記アンカーボルト本体には、その基端面からその先端に向けて延びる第1軸穴が穿設され、前記第1軸穴の内壁には、第1雌螺子が形成され、
前記アダプタは、軸線方向に延びる第1部分と、前記第1部分の基端に接合され、前記第1部分と同軸状である第2部分と、を有し、
前記第1部分の外面には、前記第1雌螺子に螺合する第1雄螺子が形成され、
前記第2部分には、その基端面からその先端に向けて延びる第2軸穴が穿設され、前記第2軸穴の内壁には、第2雌螺子が形成され、
前記第2雌螺子に螺合する第2雄螺子の有効径は、前記第1雄螺子の有効径よりも大きい、アンカーボルト複合体。
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
前記第2部分の外径は、前記アンカーボルト本体の外径と同一である、請求項1に記載のアンカーボルト複合体。
【請求項3】
前記第2部分の外径は、前記アンカーボルト本体の外径よりも小さい、請求項1に記載のアンカーボルト複合体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、アンカーボルト複合体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、特許文献1で提案されているようなアンカーボルトが知られている。特許文献1では、母材に穿設された埋設穴に対して、アンカーボルトを挿入し、そのあとで、アンカーボルトにハンマードリルなどで打撃を加えることにより、当該アンカーボルトのスリーブを埋設穴に押し込むとともに、当該スリーブの先端部を拡径させることで、母材にアンカーボルトを埋設する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
登録実用新案第2543259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、アンカーボルトに形成された第1雌螺子に螺合する第1雄螺子が形成された被固定物(例えば、鉄筋など)を母材に固定することができる。ここで、従来から、アンカーボルトを用いて、当該第1雄螺子よりも有効径が大きい第2雄螺子が形成された被固定物を母材に固定したいという要望が存在していた。しかし、特許文献1では、このような要望を解決することができなかった。
【0005】
そこで、本開示は、アンカーボルト本体に形成された第1雌螺子に螺合する第1雄螺子よりも有効径が大きい第2雄螺子が形成された被固定物を母材に固定することが可能な、アンカーボルト複合体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係るアンカーボルト複合体は、アンカーボルト本体と、前記アンカーボルト本体の基端部に固定されるアダプタと、を備え、前記アンカーボルト本体には、その基端面からその先端に向けて延びる第1軸穴が穿設され、前記第1軸穴の内壁には、第1雌螺子が形成され、前記アダプタは、軸線方向に延びる第1部分と、前記第1部分の基端に接合され、前記第1部分と同軸状である第2部分と、を有し、前記第1部分の外面には、前記第1雌螺子に螺合する第1雄螺子が形成され、前記第2部分には、その基端面からその先端に向けて延びる第2軸穴が穿設され、前記第2軸穴の内壁には、第2雌螺子が形成され、前記第2雌螺子に螺合する第2雄螺子の有効径は、前記第1雄螺子の有効径よりも大きい。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、アンカーボルト本体に形成された第1雌螺子に螺合する第1雄螺子よりも有効径が大きい第2雄螺子が形成された被固定物を母材に固定することが可能な、アンカーボルト複合体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の一態様に係るアンカーボルト複合体の一部であるアンカーボルト本体の概略図であり、図1(A)が正面図であり、図1(B)が図1(A)に示すIB-IB線に沿った断面図である。
図2は、本開示の一態様に係るアンカーボルト複合体の一部であるアダプタの概略図であり、図2(A)が正面図であり、図2(B)が図2(A)に示すIIB-IIB線に沿った断面図である。
図3は、本開示の一態様に係るアンカーボルト複合体を用いて、母材に鉄筋を固定している途中の状態を示す概略図である。
図4は、本開示の一態様に係るアンカーボルト複合体を用いて、母材に鉄筋を固定したあとの状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.アンカーボルト本体20について
図1に基づき、本開示の一態様に係るアンカーボルト複合体の一部であるアンカーボルト本体について説明する。図1は、当該アンカーボルト複合体の一部であるアンカーボルト本体の概略図であり、図1(A)が正面図であり、図1(B)が図1(A)に示すIB-IB線に沿った断面図である。
【0010】
アンカーボルト本体20は、その先端からその基端に向けて軸線方向に延びる略円柱状のコニカルボルト22を有する。当該コニカルボルト22は、その先端部に、その先端から基端に向かうに連れて直径が小さくなるテーパー状のボルト拡径部23と、当該ボルト拡径部23の基端からアンカーボルト本体20の基端に向かって延びる円柱状のボルト円柱部24と、を有する。当該ボルト円柱部24の基端部には、後述するテンションスリーブ34に形成された雌螺子36に螺合する雄螺子25が形成される。
(【0011】以降は省略されています)
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