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公開番号2024142782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055101
出願日2023-03-30
発明の名称作業車
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類F16H 61/02 20060101AFI20241003BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】車体の前後進の切り換えを容易に行い、減速された後進を可能にする作業車を構成する。
【解決手段】車体と、走行装置と、変速装置Tと、車体を前進させる前進位置F、及び、後進させる後進位置Rの夫々に設定可能な切換操作部15と、切換操作部15が後進位置に設定された際に車体が後進する速度の減速モードを選択可能なモード選択部18と、切換操作部15で設定される操作位置、及び、モード選択部18での選択結果に対応して変速装置Tを制御する変速制御部51と、を備えている。変速制御部51は、モード選択部18で減速モードが選択された状態、且つ、切換操作部15が後進位置Rに設定された状態であるとき、標準後進速度より低速の減速後進速度で車体を後進させるように変速装置Tを制御する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
車体と、
前記車体を走行させる走行装置と、
前記走行装置に駆動力を出力する変速装置と、
前記車体を前進させる前進位置、及び前記車体を後進させる後進位置の夫々の操作位置に設定可能な切換操作部と、
前記切換操作部が前記後進位置に設定された際に前記車体が後進する速度の減速モードを選択可能なモード選択部と、
前記切換操作部で設定される前記操作位置、及び、前記モード選択部での選択結果に対応して前記変速装置を制御する変速制御部と、を備え、
前記変速制御部は、前記モード選択部で前記減速モードが選択された状態、且つ、前記切換操作部が前記後進位置に設定された状態であるとき、標準後進速度より低速の減速後進速度で前記車体を後進させるように前記変速装置を制御する作業車。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記変速制御部は、前記減速後進速度で前記車体が後進する状況において、前記減速モードの選択が解除された場合、前記標準後進速度に移行することなく前記減速後進速度での後進を維持する請求項1に記載の作業車。
【請求項3】
前記変速制御部は、前記標準後進速度で前記車体が後進する状況において、前記モード選択部で前記減速モードが選択された場合、前記減速後進速度での後進に移行する請求項1に記載の作業車。
【請求項4】
前記モード選択部は、押圧操作可能なスイッチである請求項1~3の何れか一項に記載の作業車。
【請求項5】
前記変速装置は、前記車体の内燃機関の駆動力が伝えられる可変容量型の油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出される作動油によって駆動回転し前記走行装置に駆動力を出力する油圧モータと、前記油圧ポンプから吐出される作動油圧を調整する斜板と、を有する無段変速装置で構成されている請求項1~3の何れか一項に記載の作業車。
【請求項6】
前記変速装置による前記車体の走行速度を設定する変速操作部を更に備え、
前記変速制御部は、前記減速モードが選択された状態、且つ、前記切換操作部が前記後進位置に設定された場合に 、前記標準後進速度と前記減速後進速度との比率である減速比と、前記変速操作部で設定される前記走行速度とに基づいて、前記変速装置を制御する請求項1~3の何れか一項に記載の作業車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、前後進が可能に構成されたトラクタや田植機等の作業車に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、トラクタによって周り耕起する際に車体を後進させ、畦とロータリ耕耘装置との位置関係を調整し、耕耘作業の開始位置を決めることが行われている。これと同様に、乗用型の田植機による苗植付作業では、車体を後進させ、畦や既植苗と苗植付装置との位置関係を調整し、植付作業の開始位置を決めることも行われている。
【0003】
このような車体の後進を可能にする構成として特許文献1には、乗用型の田植機において前後進の切換を可能にする単一の変速レバーが記載されている。この変速レバーは、中立位置から前側への操作で車体を前進させ、中立位置から後側への操作で車体を後進させるように無段変速装置と機械的に連係している。また、車体の前進時と、後進時とにおいてエンジンの回転速度を増速するようにエンジンの調速機構と機械的に連係している。
【0004】
また、特許文献2には、トラクタにおいて走行速度を設定する変速レバーと、前後進レバーとを備えた構成が記載されている。この特許文献2のトラクタは、変速レバーの操作位置、及び、前後進レバーの操作位置が入力する制御装置と、制御装置からの信号により変速操作が行われる無段変速装置を備えている。
【0005】
この特許文献2では、変速レバーが、停止位置から最高速位置の範囲で操作可能であり、前後進レバーを前進位置に操作した状態で、変速レバーを操作することにより、この操作位置に対応した走行速度を設定するように無段変速装置が制御される。また、前後進レバーを後進位置に操作することで、変速レバーで設定された速度に対応した後進速度で車体を後進させるように無段変速装置が制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-166929号公報
特開2009-189256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載される主変速レバーは、車体の前進と後進との切換だけでなく後進速度の減速も可能にする。この構成は、主変速レバーの操作により車体の走行速度を設定するため、例えば、後進の後に車体を決まった速度で前進させて耕起作業を行う場合には、耕起作業に適した走行速度に主変速レバーを再設定する必要があるため、操作に手間が掛かることが想像できた。
【0008】
また、特許文献2に記載される前後進レバーは、前進位置Fから後進位置Rに切り換えることにより、変速レバーによって既に設定された速度に対応した速度で車体を後進させることが可能となる。
【0009】
ロータリ耕耘装置を用いた耕起作業では、車体を設定速度で前進させることが必要であり、例えば、走行方向を切り換えるためのスイッチターンを行う場合には、所定の後進速度が必要である。これに対し、例えば、トラクタによって周り耕起する際にロータリ耕耘装置の位置を調整するため車体を低速で後進させることも必要となる。
【0010】
しかしながら、特許文献2に記載される前後進レバーを用いるものでは、前後進の切り換えを容易に行えるものの、後進速度の低減に手間が掛かり、特許文献1に記載されるように主変速レバーの操作によって後進速度の低減を行うものであっても、後進速度の設定に手間が掛かることが懸念される。
(【0011】以降は省略されています)

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