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公開番号2024157979
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072700
出願日2023-04-26
発明の名称波動減速機用軸受
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類F16C 33/41 20060101AFI20241031BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】保持器の振動や音を抑制しつつ、保持器と玉の組付け性と組付強度の両立を図ることが可能な波動減速機用軸受を提供する。
【解決手段】本発明にかかる波動減速機用軸受(玉軸受102)の構成は、内歯を有するサーキュラスプライン104と、サーキュラスプラインの内側に配置され内歯と噛み合う外歯を有するフレクスプライン106と、楕円状のカムとを備えた波動減速機に適用される波動減速機用軸受であって、フレクスプラインの内側に配置される外輪118と、カムの外側に配置される内輪120と、外輪と内輪の間を転動する転動体(玉122)と、転動体を収容する複数のポケットを有する保持器130とを備え、複数のポケット140は、爪を有する球形の第1ポケット142と、爪を有さない球形の第2ポケット144を含み、第1ポケットの隣に第2ポケットが配置されていることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内歯を有するサーキュラスプラインと、該サーキュラスプラインの内側に配置され該内歯と噛み合う外歯を有するフレクスプラインと、楕円状のカムとを備えた波動減速機に適用される波動減速機用軸受であって、
前記フレクスプラインの内側に配置される外輪と、
前記カムの外側に配置される内輪と、
前記外輪と前記内輪の間を転動する転動体と、
前記転動体を収容する複数のポケットを有する保持器とを備え、
前記複数のポケットは、爪を有する球形の第1ポケットと、爪を有さない球形の第2ポケットを含み、該第1ポケットの隣に該第2ポケットが配置されていることを特徴とする波動減速機用軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、波動減速機に適用される波動減速機用軸受に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、金属のたわみを応用した波動減速機が知られている。一例として波動減速機は、サーキュラスプラインと、出力軸が取り付けられるフレクスプラインと、入力軸が取り付けられる楕円形状のカムと、軸受とを備える。サーキュラスプラインは、ケーシングに固定され剛性の高い環状の部材であって内歯を有する。フレクスプラインは、薄肉カップ形状の金属弾性体からなる部材であって、サーキュラスプラインの内側に配置されていて、その外周面にサーキュラスプラインの内歯と部分的に噛み合う外歯を有する。また外歯の歯数は、内歯の歯数よりも少ない(例えば2枚)。
【0003】
軸受は、フレクスプラインと楕円形状のカムとの間に配置される。軸受は、フレクスプラインに固定された外輪と、カムに固定された内輪と、外輪と内輪の間を転動する転動体と、転動体を保持する保持器とを有する。外輪および内輪は、金属製の環状部材であって薄肉であることから径方向に弾性変形可能となっている。
【0004】
波動減速機に適用される軸受は、内輪に楕円形状のカムを圧入して固定するため、外輪および内輪が楕円形状に変形するのに対し、保持器は楕円変形せずに円形を維持する。このため軸受では、保持器と内外輪の隙間や保持器と転動体の隙間が小さくなり、保持器に局部的な応力が発生して、保持器が早期に破損してしまう可能がある。
【0005】
特許文献1および特許文献2には、波動減速機用の玉軸受が記載されている。特許文献1、2において、保持器は、円環部と、円環部から軸方向に延在している複数の柱部とを有し、周方向で隣り合う柱部の間がポケットとなっている。そして、玉と柱部との間に形成される周方向隙間と、非円形に変形した内外輪と保持器との間に形成される環状空間の径方向隙間とを、内外輪の長軸方向または短軸方向において適宜設定している。これにより特許文献1、2では、保持器に局部的な応力が発生することを防止し、保持器に生じる応力を低減して保持器を安定して回転させることが可能となる、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6432337号
特許第6432338号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2では、所定の隙間を広くすることで保持器が玉によって拘束され難くして保持器の自由度を大きくしている。しかし保持器の自由度が大きくなると、玉や保持器が自由に揺動可能となるため、振動や音が発生してしまう。また保持器と玉との所定の隙間を広くすることにより、それらの組付性を高めることができる一方、保持器が玉から抜けやすくなってしまうため組付強度が低下してしまうという課題もあった。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑み、保持器の振動や音を抑制しつつ、保持器と玉の組付け性と組付強度の両立を図ることが可能な波動減速機用軸受を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明にかかる波動減速機用軸受の代表的な構成は、内歯を有するサーキュラスプラインと、サーキュラスプラインの内側に配置され内歯と噛み合う外歯を有するフレクスプラインと、楕円状のカムとを備えた波動減速機に適用される波動減速機用軸受であって、フレクスプラインの内側に配置される外輪と、カムの外側に配置される内輪と、外輪と内輪の間を転動する転動体と、転動体を収容する複数のポケットを有する保持器とを備え、複数のポケットは、爪を有する球形の第1ポケットと、爪を有さない球形の第2ポケットを含み、第1ポケットの隣に第2ポケットが配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、保持器の振動や音を抑制しつつ、保持器と玉の組付け性と組付強度の両立を図ることが可能な波動減速機用軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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