TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024147280
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023060198
出願日2023-04-03
発明の名称充填装置
出願人足立建設工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F16L 1/00 20060101AFI20241008BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ライニング管に注入孔を穿孔することから既設管とライニング管との間の間隙に裏込め材を注入するまで、施工場所で人が介在することのない充填装置100を提供する。
【解決手段】充填装置100は、既設管と既設管の内側に設けられる管状体との間に充填剤を充填する。充填装置100は、本体部10と、本体部を管状体の軸方向に移動させる車体部20とを備え、本体部は、車体部に対して昇降可能であり、管状体を穿孔するドリル11と、車体部に対して昇降可能であり、管状体の軸方向においてドリルと略同一軸線上に配置され、ドリルが穿孔した孔にプラグ40を取り付けるプラグ取付部12と、取り付けられたプラグを介して既設管と管状体の間に充填剤を供給するホース13と、充填剤を供給後にホースを切断するカッター14と、を備える。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
既設管と前記既設管の内側に設けられる管状体との間に充填剤を充填する充填装置であって、
本体部と、
前記本体部を管状体の軸方向に移動させる車体部と、
を備え、
前記本体部は、
前記車体部に対して昇降可能であり、管状体を穿孔するドリルと、
前記車体部に対して昇降可能であり、管状体の軸方向において前記ドリルと略同一軸線上に配置され、前記ドリルが穿孔した孔にプラグを取り付けるプラグ取付部と、
取り付けられた前記プラグを介して前記既設管と管状体の間に充填剤を供給するホースと、
充填剤を供給後に前記ホースを切断するカッターと、
を備える充填装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記本体部は、前記ドリルと前記プラグ取付部を管状体の軸方向に移動させる軸方向移動機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の充填装置。
【請求項3】
前記本体部は、管状体の軸方向に垂直な面内において揺動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の充填装置。
【請求項4】
前記ドリルと前記プラグ取付部が設置される台座部と、
前記台座部を前記車体部に対して昇降させる昇降機構と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の充填装置。
【請求項5】
前記車体部は、管状体の内面に接触し、管状体の軸方向に移動する車輪を備え、
前記車輪より大きな径の、前記車輪に接続される車輪アタッチメントを有することを特徴とする請求項1に記載の充填装置。
【請求項6】
前記プラグは、充填剤の逆流防止機構および/または脱落防止機構を有することを特徴とする請求項1に記載の充填装置。
【請求項7】
前記ドリルが管状体を穿孔する状況および/または前記プラグ取付部が前記プラグを取り付ける状況を撮像するカメラをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の充填装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、既設管とライニング管との間の間隙に裏込め材を注入充填する充填装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、地下に埋設され、長期に亘って使用され老朽化した下水道管や農業用水管を更生するため、老朽化した既設管内をライニングする工法があり、この更生方法の一つとして、既設管内に別途新たな管(以下、ライニング管または管状体と言う)を設ける工法が知られている。この工法では、既設管の内面とその内部に配置したライニング管の外面との間に注入装置を用いてセメント系充填剤からなる裏込め材を注入する。既設管とライニング管との間の間隙に裏込め材を注入充填する際には、既設管と既設管内に設けられたライニング管の一端から既設管とライニング管との間の間隙に裏込め材の供給ホースを挿入して裏込め材を注入充填する。この工法は、既設管、充填剤およびライニング管からなる三層複合管が形成され、老朽化した既設管の強度を新設管に匹敵する強度に復活させることができる。
【0003】
また、既設管と既設管内に設けられたライニング管の一端から既設管とライニング管との間の間隙に裏込め材を供給する方法では、施工長が長い場合や既設管の形状などによっては裏込め材が十分に行き渡らないという問題があった。これを解決するために、端部から離れた位置(たとえば、竪坑の中間付近)に支保工装置を設置して、先端に鋸刃が設けられた円筒鋸等の工具を使用してライニング管に注入孔を穿孔し、ライニング管の内面に注入用ノズルの取付部材を溶接等により取付け、取付部材に注入用ノズルを取り付けて裏込め材を注入充填していた(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-121565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の従来技術では人による作業を前提としているため、人が入れないような小さい管径の既設管の中間部で注入を行うことができなかった。また、人が入れる程度の管径の既設管の場合でも、老朽化した既設管の中間部で人が作業することになるため人身事故が起こる可能性があった。
【0006】
そこで、本発明は、かかる事情を鑑みて考案されたものであり、ライニング管に注入孔を穿孔することから既設管とライニング管との間の間隙に裏込め材を注入するまで、施工場所で人が介在することのない充填装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、既設管と既設管の内側に設けられる管状体との間に充填剤を充填する充填装置であって、本体部と、本体部を管状体の軸方向に移動させる車体部と、を備え、本体部は、車体部に対して昇降可能であり、管状体を穿孔するドリルと、車体部に対して昇降可能であり、管状体の軸方向においてドリルとほぼ同一軸線上に配置され、ドリルが穿孔した孔にプラグを取り付けるプラグ取付部と、取り付けられたプラグを介して既設管と管状体の間に充填剤を供給するホースと、充填剤を供給後にホースを切断するカッターと、を備える充填装置が提供される。
これによれば、従来裏込め材の注入作業ができなかった小径管の中間部でも施工することが可能となった。また、人が入れる程度の管径の既設管の場合でも、ライニング管の注入孔の穿孔から、既設管とライニング管との間の間隙への裏込め材の注入完了まで、注入充填場所で人が介在することなく一貫して施工できるため、人体への事故が起こり難くなった。
【0008】
さらに、本体部は、ドリルとプラグ取付部を管状体の軸方向に移動させる軸方向移動機構を備えることを特徴としてもよい。
これによれば、軸方向に一列に並んだドリルとプラグ取付部を一体にして軸方向に移動させることで、穿孔位置の微調整が可能となり、さらに、車体部を止めて軸方向移動機構の動作のみで穿孔とプラグ取り付けができるためプラグを正確に取り付けることができる。
【0009】
さらに、本体部は、管状体の軸方向に垂直な面内において揺動可能であることを特徴としてもよい。
これによれば、軸方向に垂直な面内において揺動可能であることで、斜め上方向にも穿孔・プラグ取付が可能となる。
【0010】
さらに、ドリルとプラグ取付部が設置される台座部と、台座部を車体部に対して昇降させる昇降機構と、をさらに備えることを特徴としてもよい。
これによれば、ドリルとプラグ取付部が昇降可能な台座部に設置されることで、比較的大きな管径を有するライニング管にも対応可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許