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公開番号2024070604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181199
出願日2022-11-11
発明の名称ケーブル構造体
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類F16C 1/10 20060101AFI20240516BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】蛇腹部及び空気溜部を備えたブーツに対してケーブルを組み付けて構成されるケーブル構造体において、空気溜部が収縮した場合であっても空気溜部のねじれの存在が際立つのを抑制できるケーブル構造体の提供を目的とした。
【解決手段】ケーブル構造体10は、中空の弾性体を用いて構成されるブーツ50と、ブーツ50に挿通されるケーブル20と、を備え、ケーブル20の進退に応じて、ケーブル20の進退方向に沿う方向にブーツ50が伸縮するものであって、ブーツ50が、蛇腹状に形成された蛇腹部56と、蛇腹部56に連通する空間を形成する空気溜部58と、を有するものであり、空気溜部58が、低剛性部72と、低剛性部72よりも剛性の高い高剛性部70と、を有し、高剛性部70が、ケーブル20の挿通方向に沿う方向に形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
中空の弾性体を用いて構成されるブーツと、前記ブーツに挿通されるケーブルと、を備え、前記ケーブルの進退に応じて、前記ケーブルの進退方向に沿う方向に前記ブーツが伸縮するケーブル構造体であって、
前記ブーツが、
蛇腹状に形成された蛇腹部と、
前記蛇腹部に連通する空間を形成する空気溜部と、
を有するものであり、
前記空気溜部が、
低剛性部と、
前記低剛性部よりも剛性の高い高剛性部と、
を有し、
前記高剛性部が、前記ケーブルの挿通方向に沿う方向に形成されていること、
を特徴とするケーブル構造体。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記空気溜部が、前記高剛性部を周方向に複数備え、周方向に隣接する前記高剛性部の間に前記低剛性部が設けられていること、を特徴とする請求項1に記載のケーブル構造体。
【請求項3】
前記高剛性部が、前記ケーブルの挿通方向の中間部に設けられた不連続部を介して断続的に形成されており、
前記不連続部が、前記低剛性部とされていること、を特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル構造体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示されているコントロールケーブル用ブーツのようなものが提供されている。特許文献1のコントロールケーブル用ブーツは、コントロールケーブルのガイドロッドの移動に追従して伸縮する蛇腹部と、移動に追従して膨張収縮することでブーツの内部圧力の増減を小さく抑える空気溜め部とを備えたものとされている。特許文献1のコントロールケーブル用ブーツは、空気溜め部を薄膜の柔軟材料とすることで膨張収縮しやすくし、押し引き操作に対する抵抗により、押し操作と引き操作で生じる操作抵抗感の差を小さくするものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平4-36159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述したコントロールケーブル用ブーツのように空気溜め部を設けたブーツに対してケーブル等の部材を挿通し、ケーブル構造体として組み付ける場合に、ブーツが周方向にねじれた状態で取りつけられてしまうことがある。このような状態で取りつけられた場合において、空気溜め部の内部から空気等の気体が抜け、空気溜め部が収縮した状態になると、前述のねじれが僅かなものであったとしても、ねじれの存在が一層際立った状態になる。
【0005】
そこで、蛇腹部及び空気溜部を備えたブーツに対してケーブルを組み付けて構成されるケーブル構造体において、空気溜部が収縮した場合であっても空気溜部のねじれの存在が際立つのを抑制できるケーブル構造体の提供を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明のケーブル構造体は、中空の弾性体を用いて構成されるブーツと、前記ブーツに挿通されるケーブルと、を備え、前記ケーブルの進退に応じて、前記ケーブルの進退方向に沿う方向に前記ブーツが伸縮するものであって、前記ブーツが、蛇腹状に形成された蛇腹部と、前記蛇腹部に連通する空間を形成する空気溜部と、を有するものであり、前記空気溜部が、低剛性部と、前記低剛性部よりも剛性の高い高剛性部と、を有し、前記高剛性部が、前記ケーブルの挿通方向に沿う方向に形成されていること、を特徴とするものである。
【0007】
本発明のケーブル構造体は、ブーツに設けられた空気溜部が、低剛性部と高剛性部とを有し、高剛性部がケーブルの挿通方向に沿う方向に形成されている。本発明のケーブル構造体は、空気溜部に設けられた高剛性部により剛性が高くなり、ねじれが生じにくい。また、本発明のケーブル構造体は、仮に、空気溜部に多少のねじれが生じたとしても、空気溜部の収縮に際して、空気溜部の一部である低剛性部において積極的に収縮する。そのため、本発明のケーブル構造体は、空気溜部に多少のねじれが生じたとしても、空気溜部におけるねじれの存在が際立たず、目立たない。
【0008】
(2)上述した本発明のケーブル構造体は、前記空気溜部が、前記高剛性部を周方向に複数備えたものであること、を特徴とするものであると良い。
【0009】
本発明のケーブル構造体は、上記(2)のような構成とすることにより、空気溜部の収縮に際して、周方向に設けられた高剛性部同士の間に設けられた低剛性部において積極的に収縮する。これにより、本発明のケーブル構造体は、空気溜部に多少のねじれが生じたとしても、空気溜部におけるねじれの存在が際立つのを抑制できる。
【0010】
(3)本発明のケーブル構造体は、前記高剛性部が、前記ケーブルの挿通方向の中間部に設けられた不連続部を介して断続的に形成されており、前記不連続部が、前記低剛性部とされていること、を特徴とするものであると良い。
(【0011】以降は省略されています)

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