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公開番号2024080190
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193170
出願日2022-12-01
発明の名称燃料供給システム
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類F02D 19/08 20060101AFI20240606BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンの燃焼室内における実際の燃焼状態に基づいて、第1燃料が不完全燃焼することを抑制できる燃料供給システムを提供する。
【解決手段】
燃料供給システム1は、引火点がガソリンよりも高い第1燃料を噴射する第1インジェクタ14と、引火点が第1燃料よりも低い第2燃料を噴射する第2インジェクタ15と、制御装置18とを備える。制御装置18は、パラメータ計算処理(S2)と、噴射量変更処理(S3)とを実行する。パラメータ計算処理(S2)では、筒内圧センサ16からの出力値とクランク角センサ17からの出力値とに基づいて、MBF50%クランク角度θを計算する。噴射量変更処理(S3)では、第1閾値T1とMBF50%クランク角度θとの関係が、燃焼速度が遅いことを示す場合、第1インジェクタ14からの第1燃料の噴射量に対する第2インジェクタ15からの第2燃料の噴射量の割合を増加させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
引火点がガソリンよりも高い第1燃料と、引火点が前記第1燃料よりも低い第2燃料とをエンジンに供給可能な燃料供給システムであって、
前記第1燃料を噴射する第1インジェクタと、
前記第2燃料を噴射する第2インジェクタと、
筒内圧センサと、
クランク角センサと、
制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
前記筒内圧センサからの出力値と前記クランク角センサからの出力値とに基づいて、前記エンジンの燃焼室内における前記第1燃料、前記第2燃料および空気の混合気体の燃焼速度に応じて変化するパラメータを計算するパラメータ計算処理と、
前記パラメータについての第1閾値と前記パラメータとの関係が、前記燃焼速度が遅いことを示す場合、前記第1インジェクタからの前記第1燃料の噴射量である第1噴射量に対する前記第2インジェクタからの前記第2燃料の噴射量である第2噴射量の割合を増加させる噴射量変更処理と
を実行可能である、燃料供給システム。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記噴射量変更処理において、
前記第1噴射量と前記第2噴射量との総量に対する前記第2噴射量の質量割合である第2燃料率を計算する第2燃料率計算処理を実行し、
前記第1閾値と前記パラメータとの関係が、前記燃焼速度が速いことを示し、かつ、前記第2燃料率計算処理で計算された前記第2燃料率が、第2閾値以下である場合、前記第1噴射量に対する前記第2噴射量の割合を増加させ、
前記第1閾値と前記パラメータとの関係が、前記燃焼速度が速いことを示し、かつ、前記第2燃料率計算処理で計算された前記第2燃料率が前記第2閾値を超えている場合、前記第2噴射量に対する前記第1噴射量の割合を増加させる、請求項1に記載の燃料供給システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記噴射量変更処理において、
空気過剰率を計算する空気過剰率計算処理を実行し、
前記第1閾値と前記パラメータとの関係が、前記燃焼速度が遅いことを示し、前記第2燃料率計算処理で計算された前記第2燃料率が前記第2閾値を超えており、かつ、空気過剰率が1未満である場合、前記第1噴射量および前記第2噴射量の両方を減少させつつ、前記第1噴射量に対する前記第2噴射量の割合を増加させ、かつ、点火タイミングを進角させ、
前記第1閾値と前記パラメータとの関係が、前記燃焼速度が速いことを示し、前記第2燃料率計算処理で計算された前記第2燃料率が前記第2閾値以下であり、かつ、空気過剰率が1を超えている場合、前記第1噴射量および前記第2噴射量の両方を増加させつつ、前記第1噴射量に対する前記第2噴射量を増加させ、かつ、点火タイミングを遅角させる、請求項2に記載の燃料供給システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料供給システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、アンモニアと、アンモニアの燃焼を促進させるためのガソリン(助燃燃料)とを燃料として使用する内燃機関において、内燃機関の回転数および負荷のいずれか1つ以上の変化に応じて、アンモニアと助燃燃料との噴射配分を変化させる内燃機関の制御装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-85168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に記載の制御装置では、回転数および負荷のいずれか1つ以上の変化に応じて、アンモニアと助燃燃料との噴射配分を変化させており、燃焼室内における燃料の燃焼状態をモニターしていない。
【0005】
そのため、例えば、アンモニアインジェクタおよびガソリンインジェクタの少なくとも一方の不具合などによって、アンモニアの噴射量に対して助燃燃料の噴射量が少なくなってしまっていた場合、アンモニアが不完全燃焼してしまう可能性がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、エンジンの燃焼室内における実際の燃焼状態に基づいて、第1燃料が不完全燃焼することを抑制できる燃料供給システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明[1]は、引火点がガソリンよりも高い第1燃料と、引火点が前記第1燃料よりも低い第2燃料とをエンジンに供給可能な燃料供給システムであって、前記第1燃料を噴射する第1インジェクタと、前記第2燃料を噴射する第2インジェクタと、筒内圧センサと、クランク角センサと、制御装置とを備え、前記制御装置が、前記筒内圧センサからの出力値と前記クランク角センサからの出力値とに基づいて、前記エンジンの燃焼室内における前記第1燃料、前記第2燃料および空気の混合気体の燃焼速度に応じて変化するパラメータを計算するパラメータ計算処理と、前記パラメータについての第1閾値と前記パラメータとの関係が、前記燃焼速度が遅いことを示す場合、前記第1インジェクタからの前記第1燃料の噴射量である第1噴射量に対する前記第2インジェクタからの前記第2燃料の噴射量である第2噴射量を増加させる噴射量変更処理とを実行可能である、燃料供給システムを含む。
【0008】
このような構成によれば、筒内圧センサからの出力値とクランク角センサからの出力値とに基づいて、混合気体の燃焼速度に応じて変化するパラメータを計算することにより、エンジンの燃焼室内における実際の燃焼状態をモニターできる。
【0009】
そして、第1閾値とパラメータとの関係から、燃焼速度が遅い場合に、第1噴射量に対する第2噴射量を増加させる。
【0010】
これにより、エンジンの燃焼室内における実際の燃焼状態に基づいて、第1燃料が不完全燃焼することを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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