TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024074350
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022185442
出願日2022-11-21
発明の名称車両の異常検知システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20240524BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】温度センサを使用せずに、車両の異常発生箇所を特定する異常検知システムを提供することを目的とする。
【解決手段】車両の異常検知システムは、第1集音器と第2集音器と車両の異常を検知する制御装置とを備えた車両の異常検知システムであって、前記制御装置は、前記車両の走行中に、前記第1集音器から第1音データを取得し、前記第2集音器から第2音データを取得し、前記第1音データに応じた第1音圧波形から周波数ごとの第1音圧データを取得し、前記第2音データに応じた第2音圧波形から前記周波数ごとの第2音圧データを取得し、前記第1音圧データに応じた第1音圧変化量と前記第2音圧データに応じた第2音圧変化量がいずれも閾値変化量以上であると判断した場合、前記車両の異常を検知し、前記第1音圧波形と前記第2音圧波形の時間差に基づいて、前記異常の発生箇所を特定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1集音器と第2集音器と車両の異常を検知する制御装置とを備えた車両の異常検知システムであって、
前記制御装置は、
前記車両の走行中に、前記第1集音器から第1音データを取得し、前記第2集音器から第2音データを取得し、
前記第1音データに応じた第1音圧波形から周波数ごとの第1音圧データを取得し、前記第2音データに応じた第2音圧波形から前記周波数ごとの第2音圧データを取得し、
前記第1音圧データに応じた第1音圧変化量と前記第2音圧データに応じた第2音圧変化量がいずれも閾値変化量以上であると判断した場合、前記車両の異常を検知し、
前記第1音圧波形と前記第2音圧波形の時間差に基づいて、前記異常の発生箇所を特定する、
ことを特徴とする車両の異常検知システム。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記時間差に基づいて、前記車両で発生する異音の発生部位を推定し、前記発生部位が前記車両のテールパイプであると推定した場合、前記車両の排気に含まれる粒子状物質の捕集装置を前記発生箇所として特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の異常検知システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記時間差と前記第1音圧データと前記第2音圧データの組合せを機械学習し、前記組合せを機械学習した学習済モデルに基づいて、前記異常の前記発生箇所を特定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の異常検知システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記第1集音器と前記第2集音器の少なくとも一方の初期の音圧レベルを機械学習し、前記音圧レベルを機械学習した学習済モデルに基づいて前記音圧レベルが相対的に低下したと判断した場合、前記第1集音器と前記第2集音器のうち、前記音圧レベルが低下した方の音圧レベルを前記初期の音圧レベルに戻すように補正する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の異常検知システム。
【請求項5】
前記第1集音器と前記第2集音器は互いに前記車両の異なる位置に配置されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の異常検知システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車両の異常検知システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンが備える排気装置は排気マニホールドや排気管などを含んでいる。エンジンからの排気は排気マニホールドによってまとめられて排気管に排出される。排気中には、未燃焼ガス(一酸化炭素及び炭化水素)、窒素酸化物、粒子状物質などの有害物質が含まれている。排気中のこれらの有害物質を取り除くため、排気管には排気後処理装置として触媒装置と捕集装置が設けられている。
【0003】
粒子状物質を捕集する捕集装置は盗難や車両の改造などにより取り外されることがある。捕集装置が取り外された状態でエンジンが稼働すると、外気に排出される粒子状物質の排出量が規制値を上回るおそれがある。このため、捕集装置に流入する排気の温度を検出する第1排気温度センサと、捕集装置から流出した排気の温度を検出する第2排気温度センサを用いて、捕集装置の取り外しを診断する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-112039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、温度センサを使用して捕集装置の取り外しを検知する場合、温度センサの経年劣化による特性ズレを補正できないため、捕集装置の取り外しを精度良く検知することが難しいという課題がある。
【0006】
そこで、本発明では、温度センサを使用せずに、車両の異常発生箇所を特定する異常検知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車両の異常検知システムは、第1集音器と第2集音器と車両の異常を検知する制御装置とを備えた車両の異常検知システムであって、前記制御装置は、前記車両の走行中に、前記第1集音器から第1音データを取得し、前記第2集音器から第2音データを取得し、前記第1音データに応じた第1音圧波形から周波数ごとの第1音圧データを取得し、前記第2音データに応じた第2音圧波形から前記周波数ごとの第2音圧データを取得し、前記第1音圧データに応じた第1音圧変化量と前記第2音圧データに応じた第2音圧変化量がいずれも閾値変化量以上であると判断した場合、前記車両の異常を検知し、前記第1音圧波形と前記第2音圧波形の時間差に基づいて、前記異常の発生箇所を特定する。
【0008】
上記構成において、前記制御装置は、前記時間差に基づいて、前記車両で発生する異音の発生部位を推定し、前記発生部位が前記車両のテールパイプであると推定した場合、前記車両の排気に含まれる粒子状物質の捕集装置を前記発生箇所として特定してもよい。
【0009】
上記構成において、前記制御装置は、前記時間差と前記第1音圧データと前記第2音圧データの組合せを機械学習し、前記組合せを機械学習した学習済モデルに基づいて、前記異常の前記発生箇所を特定してもよい。
【0010】
上記構成において、前記制御装置は、前記第1集音器と前記第2集音器の少なくとも一方の初期の音圧レベルを機械学習し、前記音圧レベルを機械学習した学習済モデルに基づいて前記音圧レベルが相対的に低下したと判断した場合、前記第1集音器と前記第2集音器のうち、前記音圧レベルが低下した方の音圧レベルを前記初期の音圧レベルに戻すように補正してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
発電システム
2日前
株式会社クボタ
エンジン
28日前
井関農機株式会社
エンジン
13日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
今日
マツダ株式会社
ピストン
2日前
三菱自動車工業株式会社
キャニスタ
1か月前
ダイハツ工業株式会社
吸気システム
28日前
株式会社ティラド
排気ガス再循環システム
26日前
株式会社クボタ
電子機器付エンジン
28日前
株式会社クボタ
電子機器付エンジン
28日前
トヨタ自動車株式会社
エンジン
1か月前
株式会社クボタ
電気部品箱付エンジン
26日前
ダイハツ工業株式会社
燃料供給システム
13日前
トヨタ自動車株式会社
シール構造
1か月前
トヨタ自動車株式会社
エンジンシステム
6日前
株式会社ミクニ
インテークマニホールド
1か月前
トヨタ自動車株式会社
エンジンシステム
6日前
トヨタ自動車株式会社
シール構造
1か月前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
車載部品の保護構造
今日
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
13日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
2日前
ダイハツ工業株式会社
シリンダヘッド
1か月前
日立Astemo株式会社
エンジン制御装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
エンジン制御装置
15日前
トヨタ自動車株式会社
車両の異常検知システム
26日前
トヨタ自動車株式会社
エンジンの劣化度判定装置
6日前
ダイハツ工業株式会社
エンジンのピストン
29日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
27日前
ダイハツ工業株式会社
副燃焼室付き内燃機関
1か月前
ダイハツ工業株式会社
副燃焼室付きエンジン
1か月前
愛三工業株式会社
車両
7日前
トヨタ自動車株式会社
蒸発燃料処理装置の制御装置
27日前
続きを見る