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公開番号2024071017
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2022181710
出願日2022-11-14
発明の名称エンジン
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02F 1/00 20060101AFI20240517BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンの始動直後においてシリンダライナに付着した燃料を十分に気化させることにより粒子状物質の発生を抑制可能としたエンジンを提供する。
【解決手段】エンジン100は、シリンダ壁12及びシリンダライナ14を有するシリンダブロック10を備える。エンジン100は、シリンダ壁12に沿って延びるウォータジャケット20内に配置された誘導コイル42を有するヒータをさらに備える。ヒータは、誘導コイル42に流れる交流電流によってシリンダ壁12に渦電流を発生させることによりシリンダ壁12を加熱する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンであって、
シリンダ壁及び、前記シリンダ壁の内側に位置し、かつ、前記シリンダ壁に連続するシリンダライナを有するシリンダブロックと、
前記シリンダブロック内において前記シリンダ壁に沿って延びるウォータジャケット内に配置され、かつ、前記シリンダ壁に沿って延びる誘導コイルを有するヒータと、を備え、
前記ヒータは、前記誘導コイルに流れる交流電流によって前記シリンダ壁に渦電流を発生させることにより前記シリンダ壁を加熱するように構成されている、
エンジン。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記シリンダ壁及び前記シリンダライナは、全体において鉄材料から形成されている一方、前記シリンダブロックは、前記シリンダ壁及び前記シリンダライナ以外はアルミ材料から形成されている、
請求項1に記載のエンジン。
【請求項3】
前記シリンダ壁及び前記シリンダライナがシリンダを構成し、前記シリンダは、前記シリンダブロックが有する複数のシリンダのうちの1つであり、
前記複数のシリンダは一列に並んでおり、前記複数のシリンダの複数の中心軸線は前記シリンダブロックの1つの断面上にあり、
前記ウォータジャケットは、前記断面に対する第1の側に位置する第1流路と、前記断面に対する第2の側に位置する第2流路とからなり、前記第1の側と前記第2の側は前記断面を挟んで互いに反対であり、
前記第1流路と前記第2流路との各々は、前記複数のシリンダに跨って延びており、
前記誘導コイルは前記第2流路に配置されている、
請求項1又は2に記載のエンジン。
【請求項4】
前記複数のシリンダ内にそれぞれ燃料を噴射するように構成された複数のインジェクタを備え、
前記複数のインジェクタの各々は、前記第2の側に向いている、
請求項3に記載のエンジン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はエンジンに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のエンジンは、ガスジャケットを有するシリンダブロックを備えている。当該ガスジャケットは、シリンダブロック内において、シリンダ壁に沿って延びている。排気通路が排気ガス供給バルブを介してガスジャケットに接続されている。ガスジャケットは、排気ガス排出通路を介して吸気通路に接続されている。
【0003】
エンジンの稼働中において排気ガス供給バルブを開弁することにより、排気ガスがガスジャケットを流れる。これにより、シリンダ壁を加熱できる。シリンダ壁を加熱することを通じてシリンダ壁の内側に位置するシリンダライナを加熱できる。これにより、シリンダライナとピストンとの間の潤滑油の温度を所望の温度まで上げることができる。これにより潤滑油の粘度が低下するので、シリンダライナとピストンとの間の摩擦損失を抑えることができる。これにより、燃費を向上できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-152960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
エンジンの始動直後においては、排気ガスの温度が低い。エンジンの始動直後において、インジェクタから噴霧されて気化していない燃料がシリンダライナに付着することがある。燃料が十分に気化していない状態で混合気が点火されると、粒子状物質(PM)が発生する可能性がある。このため、シリンダライナを加熱することによって燃料を十分に気化させることで、PMの発生を抑制することが考えられる。
【0006】
上記特許文献に記載の技術は、排気ガスの温度が十分高くなっていることを前提として、排気を用いてシリンダライナを加熱するものである。したがって、エンジンが始動した直後において、PMの発生を抑制することは困難である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
本開示の一態様によれば、エンジンであって、シリンダ壁及び、前記シリンダ壁の内側に位置し、かつ、前記シリンダ壁に連続するシリンダライナを有するシリンダブロックと、前記シリンダブロック内において前記シリンダ壁に沿って延びるウォータジャケット内に配置され、かつ、前記シリンダ壁に沿って延びる誘導コイルを有するヒータと、を備え、前記ヒータは、前記誘導コイルに流れる交流電流によって前記シリンダ壁に渦電流を発生させることにより前記シリンダ壁を加熱するように構成されている、エンジンが提供される。
【0008】
上記構成によれば、エンジンが始動した直後であるか否かにかかわらず、誘導コイルを用いてシリンダ壁に渦電流を発生させることによりシリンダ壁を加熱できる。これにより、シリンダライナを加熱できる。これにより、シリンダライナに付着した燃料を十分に気化させることができるので、エンジンが始動した直後であっても、PMの発生を抑制できる。
【0009】
上記エンジンにおいて、前記シリンダ壁及び前記シリンダライナは、全体において鉄材料から形成されている一方、前記シリンダブロックは、前記シリンダ壁及び前記シリンダライナ以外はアルミ材料から形成されていてもよい。
【0010】
一般的には、シリンダブロックは、軽量化を目的としてアルミ材料から形成されることが知られている。また、一般的に、シリンダライナは、耐久性の確保を目的として鉄材料から形成されることが知られている。
(【0011】以降は省略されています)

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