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公開番号2024075996
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187321
出願日2022-11-24
発明の名称内燃機関の制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F02D 45/00 20060101AFI20240529BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】部品点数を削減して軽量化を図りつつ、触媒が劣化しているか否かの判定を迅速に行うことができる内燃機関の制御装置を提供すること。
【解決手段】排気ガスを浄化する触媒と、触媒の下流から内燃機関の吸気側に排気ガスを還流させるEGR装置と、内燃機関に発生するノッキングを検出するノックセンサと、を備えた車両に適用される内燃機関の制御装置であって、内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御部と、触媒が劣化しているか否かを判定する触媒劣化診断部と、を備え、点火時期制御部は、内燃機関の運転領域が所定のノック制御領域にある場合において、ノッキングが発生していない場合に点火時期を進角し、触媒劣化診断部は、EGR作動中であり、かつ内燃機関の運転領域が所定のノック制御領域にある場合において、点火時期の進角量が所定値以上の場合に触媒が劣化していると判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関から排出された排気ガスを浄化する触媒と、前記触媒の下流から前記内燃機関の吸気側に排気ガスを還流させるEGR装置と、前記内燃機関に発生するノッキングを検出するノックセンサと、を備えた車両に適用される内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御部と、
前記触媒が劣化しているか否かを判定する触媒劣化診断部と、を備え、
前記点火時期制御部は、前記内燃機関の運転領域が所定のノック制御領域にある場合において、前記ノッキングが発生していない場合に前記点火時期を進角し、
前記触媒劣化診断部は、前記EGR装置により前記排気ガスが還流され、かつ前記内燃機関の運転領域が前記所定のノック制御領域にある場合において、前記点火時期の進角量が所定値以上の場合に前記触媒が劣化していると判定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
続きを表示(約 98 文字)【請求項2】
前記触媒劣化診断部は、所定時間の間、前記点火時期の進角量が前記所定値以上の場合に前記触媒が劣化していると判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、触媒の上流側に配置される前空燃比センサと、触媒の下流側に配置される後空燃比センサと、を備えた内燃機関の触媒診断装置において、前空燃比センサと後空燃比センサとの出力信号の関係に基づいて、触媒の劣化を判定する内燃機関の触媒診断装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-241026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の内燃機関の触媒診断装置では、触媒の劣化を診断するにあたり、触媒の上流側及び下流側の排気管のそれぞれに空燃比センサを配置し、これら空燃比センサの出力信号を用いた偏差や比率に基づき触媒が劣化したか否かを判定している。このため、触媒の劣化を診断するにあたっては、少なくとも2つの空燃比センサを必要としていた。
【0005】
したがって、従来の内燃機関の触媒診断装置にあっては、触媒が劣化したか否かの判定に要する演算時間の増加や、空燃比センサを2つ用いることによる、部品点数及びエンジン重量の増加を招いていた。
【0006】
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、部品点数を削減して軽量化を図りつつ、触媒が劣化しているか否かの判定を迅速に行うことができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するため、内燃機関から排出された排気ガスを浄化する触媒と、前記触媒の下流から前記内燃機関の吸気側に排気ガスを還流させるEGR装置と、前記内燃機関に発生するノッキングを検出するノックセンサと、を備えた車両に適用される内燃機関の制御装置であって、前記内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御部と、前記触媒が劣化しているか否かを判定する触媒劣化診断部と、を備え、前記点火時期制御部は、前記内燃機関の運転領域が所定のノック制御領域にある場合において、前記ノッキングが発生していない場合に前記点火時期を進角し、前記触媒劣化診断部は、前記EGR装置により前記排気ガスが還流され、かつ前記内燃機関の運転領域が前記所定のノック制御領域にある場合において、前記点火時期の進角量が所定値以上の場合に前記触媒が劣化していると判定する構成を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、部品点数を削減して軽量化を図りつつ、触媒が劣化しているか否かの判定を迅速に行うことができる内燃機関の制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置が適用される車両の概略構成図である。
図2は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置によって実行される触媒劣化診断の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関から排出された排気ガスを浄化する触媒と、触媒の下流から内燃機関の吸気側に排気ガスを還流させるEGR装置と、内燃機関に発生するノッキングを検出するノックセンサと、を備えた車両に適用される内燃機関の制御装置であって、内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御部と、触媒が劣化しているか否かを判定する触媒劣化診断部と、を備え、点火時期制御部は、内燃機関の運転領域が所定のノック制御領域にある場合において、ノッキングが発生していない場合に点火時期を進角し、触媒劣化診断部は、EGR装置により排気ガスが還流され、かつ内燃機関の運転領域が所定のノック制御領域にある場合において、点火時期の進角量が所定値以上の場合に触媒が劣化していると判定することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、部品点数を削減して軽量化を図りつつ、触媒が劣化しているか否かの判定を迅速に行うことができる。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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