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公開番号2024067860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022178236
出願日2022-11-07
発明の名称捺染トナーおよびそれを含む二成分現像剤
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類G03G 9/08 20060101AFI20240510BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】電子写真方式の昇華転写法により被染色物を高い転写効率で高濃度に染色可能な捺染トナーを提供することを課題とする。
【解決手段】少なくとも結着樹脂、分散染料および離型剤を含むトナー母粒子と、そのトナー母粒子の表面に外添される外添剤とから構成され、トナー母粒子が、トナー母粒子中に50~95質量%の割合で結着樹脂を含み、かつトナー母粒子中に20~70質量%の割合で結着樹脂として脂肪族系ポリエステル系樹脂を含み、分散染料が、昇華性染料であることを特徴とする捺染トナーにより、上記の課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも結着樹脂、分散染料および離型剤を含むトナー母粒子と、そのトナー母粒子の表面に外添される外添剤とから構成され、
前記トナー母粒子が、前記トナー母粒子中に50~95質量%の割合で前記結着樹脂を含み、かつ前記トナー母粒子中に20~70質量%の割合で前記結着樹脂として脂肪族系ポリエステル系樹脂を含み、
前記分散染料が、昇華性染料である
ことを特徴とする捺染トナー。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記脂肪族系ポリエステル系樹脂が、第二級炭素原子に結合した水酸基を有する脂肪族ジオールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物である請求項1に記載の捺染トナー。
【請求項3】
前記トナー母粒子が、前記トナー母粒子中に2~10質量%の割合で結晶性ポリエステル系樹脂を含む請求項1または2に記載の捺染トナー。
【請求項4】
前記離型剤が、ワックスであり、かつ前記トナー母粒子中に5~15質量%の割合で含む請求項1または2に記載の捺染トナー。
【請求項5】
前記トナー母粒子が、前記トナー母粒子中に1~8質量%の割合で昇華転写効率向上剤として完全飽和直鎖アルコールをさらに含む請求項1または2に記載の捺染トナー。
【請求項6】
前記トナー母粒子が、前記トナー母粒子中に2~5質量%の割合でゾル剤として脂肪酸ケトンをさらに含む請求項1または2に記載の捺染トナー。
【請求項7】
前記トナー母粒子が、前記トナー母粒子中に2~5質量%の割合でポリビニルブチラール樹脂を含む請求項1または2に記載の捺染トナー。
【請求項8】
前記トナー母粒子が、前記トナー母粒子に対して0.01~5.0質量%の割合の外添剤で外添され、かつ前記トナー母粒子に対して0.1~0.4質量%の割合のハイドロタルサイトで外添されてなる請求項1または2に記載の捺染トナー。
【請求項9】
請求項1または2に記載の捺染トナーとキャリアとを含むことを特徴とする二成分現像剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、捺染トナーおよびそれを含む二成分現像剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステル布に代表される疎水性繊維を染色する電子写真方式の染色方法は、(1)被染色物に直接トナーを付与した後、熱処理によってトナー中の染料を被染色物に染着させ、染料以外の樹脂、離型剤などをアルカリ洗浄により溶解したのち除去するダイレクト法、および(2)紙などの中間記録媒体にトナーを付与した後、中間記録媒体のトナー付与面と被染色物とを重ね合わせて加熱、加圧処理を行い、トナー中の染料を被染色物に昇華転写させる昇華転写法の2つに大別される。
【0003】
これらの染色方法のうち昇華転写法では、トナーを構成する複数の成分のうち染料のみを中間記録媒体から繊維に染着させることができ、被染色物(染色布)には染料以外のトナー構成成分が付着しない。このことから、昇華転写法は、例えばスポーツアパレルなどの衣料品、シートやソファーなどのインテリアなどの風合いを重要視する用途向けの染色に適しているとされている。
また、昇華転写法に用いるトナー中の染料としては、疎水性繊維の染色に適している分散染料および油溶性染料が用いられ、これらの中でも、特に熱処理による疎水性繊維への昇華転写適性に優れた易昇華型の染料(昇華性染料)が用いられる。
また、昇華転写法は、洗浄・乾燥などの工程が不要であり、染色工程を大幅に削減できるだけでなく、高コストかつ大規模なスペースと大規模な稼働エネルギーを必要とする、洗浄・乾燥ラインおよび洗浄水の処理設備などが不要になり、有利である。
したがって、昇華転写法は、小規模なスペースでも染色できる優れた染色方法とされている。
【0004】
一方、昇華転写法による繊維の染色方法としては、一般的にインクジェット方式が主流とされている。
しかしながら、インクジェット方式の昇華転写法は、インクを構成する成分の一つである有機溶剤が、染料を転写するときの熱によって揮発し、作業環境を汚染するなどの問題がある。
これに対して電子写真方式の昇華転写法は、トナー中に揮発成分が存在せず、作業環境を汚染しないことから、近年では注目が集まっている。
【0005】
このような電子写真方式によってトナーを中間記録媒体に付着させ、中間記録媒体に付着させたトナーが含有する染料を染色される物質に昇華転写させることにより染色を行う昇華転写染色方法に用いるトナーとして、例えば、ポリエステル系樹脂、昇華性染料、少なくとも1種類の油溶性染料およびカルナバワックスを含有するトナーが提案されている(特開2015-158560号公報:特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-158560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
結着樹脂として低温定着性に優れたポリエステル系樹脂を含むトナーを用いて、電子写真方式の昇華転写法により布帛に捺染を行う場合、布帛への昇華転写効率が低い、すなわち布帛に移行する染料が少量になり、染色濃度が低くなり、トナー内の分散染料を増やしても十分な染色濃度を得られないという問題があった。
そこで、本開示は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、電子写真方式の昇華転写法により被染色物を高い転写効率で高濃度に染色可能な捺染トナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、結着樹脂としてビスフェノールA骨格を有さない脂肪族系ポリエステル系樹脂および分散染料として昇華性染料を含むトナーにより、電子写真方式の昇華転写法により被染色物を高い転写効率で高濃度に染色できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
上記の特許文献1には、結着樹脂に特定量のビスフェノールA骨格を有さない脂肪族系ポリエステル系樹脂を用いることについては開示されていない。
【0009】
かくして、本開示によれば、少なくとも結着樹脂、分散染料および離型剤を含むトナー母粒子と、そのトナー母粒子の表面に外添される外添剤とから構成され、
前記トナー母粒子が、前記トナー母粒子中に50~95質量%の割合で前記結着樹脂を含み、かつ前記トナー母粒子中に20~70質量%の割合で前記結着樹脂として脂肪族系ポリエステル系樹脂を含み、
前記分散染料が、昇華性染料である
ことを特徴とする捺染トナーが提供される。
【0010】
また、本開示によれば、上記の捺染トナーとキャリアとを含むことを特徴とする二成分現像剤が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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