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公開番号2024093390
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209748
出願日2022-12-27
発明の名称トナー
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/097 20060101AFI20240702BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】低温定着性と耐熱保存性、および、低温低湿環境と高温高湿環境の両環境における帯電安定性を向上させたトナーの提供。
【解決手段】結晶性有機材料を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結晶性有機材料は、結晶性ビニル樹脂を必須成分として含有し、さらに結晶性ポリエステル及びワックス成分を任意成分として含有し、
該結晶性ビニル樹脂、該結晶性ポリエステル及び該ワックス成分の合計含有量が、該トナー粒子を基準として10.0質量%以上90.0質量%以下であり、
該結晶性ビニル樹脂は、(i)特定のユニットA、および、(ii)特定のユニットBを有する結晶性樹脂Aを含有し、
該トナー粒子は、該結晶性樹脂Aが有するユニットB中のアセチルアセトナート部において錯体を形成可能な金属を、トナー粒子の質量を基準として、0.0020質量%以上0.0500質量%以下含有しており、
該結晶性樹脂A中の該ユニットBの少なくとも一部が、アセチルアセトナート部において、該金属と錯体を形成しており、
該結晶性樹脂Aにおいて、該ユニットBの含有量が、0.50質量%以上10.0質量%以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結晶性有機材料を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結晶性有機材料は、結晶性ビニル樹脂を必須成分として含有し、さらに結晶性ポリエステル及びワックス成分を任意成分として含有し、
該結晶性ビニル樹脂、該結晶性ポリエステル及び該ワックス成分の合計含有量が、該トナー粒子を基準として10.0質量%以上90.0質量%以下であり、
該結晶性ビニル樹脂は、
(i)下記式(1)で表されるユニットA、および
(ii)下記式(2)で表されるユニットB
を有する結晶性樹脂Aを含有し、
該トナー粒子は、該結晶性樹脂Aが有するユニットB中のアセチルアセトナート部において錯体を形成可能な金属を、トナー粒子の質量を基準として、0.0020質量%以上0.0500質量%以下含有しており、
該結晶性樹脂A中の該ユニットBの少なくとも一部が、アセチルアセトナート部において、該金属と錯体を形成しており、
該結晶性樹脂Aにおいて、該ユニットBの含有量が、0.50質量%以上10.0質量%以下であることを特徴とするトナー。
TIFF
2024093390000013.tif
41
74
[式(1)中、R
1
は、水素原子またはメチル基を表し、L
1
は、単結合またはエステル結合、アミド結合を表し、mは、15以上30以下の整数を表す。]
TIFF
2024093390000014.tif
63
70
[式(2)中、R
2
は、炭素数1から5までの分岐構造を有していてもよいアルキレン基を表し、L
2
は、単結合またはエステル結合、アミド結合を表し、R
3
は水素原子またはメチル基を表す。]
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記結晶性有機材料の合計含有量が、前記トナー粒子を基準として30.0質量%以上70.0質量%以下である請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記結晶性樹脂A中のユニットAの含有量が、40.0質量%以上90.0質量%以下である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項4】
前記ユニットBに結合する金属が、Al、Zn、Fe、Cu、Co、Ni、Ti、Mg、Mnのいずれかである請求項1または2に記載のトナー。
【請求項5】
前記ユニットBに結合する金属がアルミニウムである請求項1または2に記載のトナー。
【請求項6】
前記結晶性樹脂Aの前記結晶性有機材料中の含有量が、1.0質量%以上70.0質量%以下である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項7】
前記結晶性樹脂Aは、酸価(Av)および水酸基価(OHv)がそれぞれ5.0mgKOH/g以下である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項8】
前記結晶性樹脂Aは、融点が55.0℃以上70.0℃以下である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項9】
前記結晶性有機材料中、結晶性ビニル樹脂として、重量平均分子量(Mw)が5000以上50000以下であり、前記式(1)で表されるユニットAの含有量が40.0質量%以上90.0質量%以下であり、ユニットBの含有量が0.50質量%よりも少ない結晶性樹脂Bを、80.0質量%以上含有する請求項1または2に記載のトナー。
【請求項10】
前記トナー粒子は、非晶性樹脂Cを含有し、該非晶性樹脂Cはスチレンアクリル樹脂またはポリエステル樹脂であり、
前記結晶性有機材料中のワックス成分がエステルワックスを有しており、該エステルワックスの該結晶性有機材料中における含有量が70.0質量%以上である請求項1または2に記載のトナー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真法、静電記録法及びトナージェット方式記録法を利用した記録方法に用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真においては、消費電力を下げるために、各種電子写真プロセスにおける省エネルギー化が求められている。レーザービームプリンターにおいては、トナーの定着プロセスにおける定着器の熱エネルギーが大きな割合を占めており、定着温調を下げる取り組みがなされている。定着温調を下げるためには、トナーの低温定着性を向上させることが有効である。さらにトナーは、輸送時などの高温度での保存環境に耐えるための保存性(耐熱保存性)も求められている。
トナーの高度に低温定着性と耐熱保存性を両立させるために、特許文献1では、結着樹脂として結晶性の有機材料を多量に添加し、かつ非結晶性のシェルで被覆する検討が行われている。また、特許文献2では、結晶性のポリエステル樹脂を多量に含むトナーにおいて、低温低湿度環境での帯電性を改良する検討が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-36723号公報
特開2017-181576号公報
特開2017-67925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のようなシェル層で被覆されたトナーは、より低い定着温調で定着を行った場合、シェル層による阻害によって、所望の低温定着性が得られないことがわかった。
また一方で、結晶性の有機材料を多量に添加すると、低温低湿度や高温高湿度での帯電安定性が悪化する傾向にあるが、特許文献2のような技術にあって、界面活性剤などのリーク性の高い添加剤を用いて帯電性を制御しようとした場合、長時間の印刷を繰り返した際に特に高温高湿の環境下において、長期に渡って帯電性を安定させることが難しいことがわかった(特許文献3は後に触れる。)。
そこで、本発明は、低温定着性と耐熱保存性、および、低温低湿環境と高温高湿環境の両環境における帯電安定性を向上させたトナーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、結晶性有機材料を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結晶性有機材料は、結晶性ビニル樹脂を必須成分として含有し、さらに結晶性ポリエステル及びワックス成分を任意成分として含有し、
該結晶性ビニル樹脂、該結晶性ポリエステル及び該ワックス成分の合計含有量が、該トナー粒子を基準として10.0質量%以上90.0質量%以下であり、
該結晶性ビニル樹脂は、
(i)式(1)で表されるユニットA、および
(ii)式(2)で表されるユニットB
を有する結晶性樹脂Aを含有し、
該トナー粒子は、該結晶性樹脂Aが有するユニットB中のアセチルアセトナート部において錯体を形成可能な金属を、トナー粒子の質量を基準として、0.0020質量%以上0.0500質量%以下含有しており、
該結晶性樹脂A中の該ユニットBの少なくとも一部が、アセチルアセトナート部において、該金属と錯体を形成しており、
該結晶性樹脂Aにおいて、該ユニットBの含有量が、0.50質量%以上10.0質量%以下であることを特徴とするトナーに関する。
【0006】
TIFF
2024093390000001.tif
41
74
[式(1)中、R
1
は、水素原子またはメチル基を表し、L
1
は、単結合またはエステル結合、アミド結合を表し、mは、15以上30以下の整数を表す。]
【0007】
TIFF
2024093390000002.tif
63
70
[式(2)中、R
2
は、炭素数1から5までの分岐構造を有していてもよいアルキレン基を表し、L
2
は、単結合またはエステル結合、アミド結合を表し、R
3
は水素原子またはメチル基を表す。]
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、低温定着性と耐熱保存性、および、低温低湿環境と高温高湿環境の両環境における帯電安定性を向上させたトナーを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の顔料分散体およびトナーについて具体的に説明する。
【0010】
〔本発明の特徴〕
本発明のトナーは、結晶性有機材料を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
(I)該結晶性有機材料は、結晶性ビニル樹脂を必須成分として含有し、さらに結晶性ポリエステル及びワックス成分を任意成分として含有し、該結晶性ビニル樹脂、該結晶性ポリエステル及び該ワックス成分の合計含有量が、該トナー粒子を基準として10.0質量%以上90.0質量%以下であること、
(II)該結晶性ビニル樹脂は、
(i)下記式(1)で表されるユニットA、および
(ii)下記式(2)で表されるユニットB
を有する結晶性樹脂Aを含有すること、
(【0011】以降は省略されています)

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