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公開番号2024067845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022178211
出願日2022-11-07
発明の名称縫製用ハサミ
出願人株式会社貝印刃物開発センター
代理人個人,個人,個人
主分類B26B 13/20 20060101AFI20240510BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】複雑で繊細な曲線に沿って生地を裁断しやすく、優れた操作性を有する縫製用ハサミを提供する。
【解決手段】縫製用ハサミは、回動支点を中心に連結された、互いに対をなす第1ハサミ部材及び第2ハサミ部材を備える、縫製に用いられる縫製用ハサミである。第1ハサミ部材は、回動支点を挟んで形成された長尺状の第1刃部及び第1把持部を有する。第2ハサミ部材は、回動支点を挟んで形成された長尺状の第2刃部及び第2把持部を有する。第1把持部は、第1指を挿入する第1指孔を有する。第2把持部は、第2指及び第3指を挿入する指孔と、第4指及び第5指を掛けられる指掛部を有する。指掛部は、第4指及び第5指のそれぞれに沿って波状に湾曲するとともに、第5指の周方向における腹の全体及び背の半分以上に対向しつつ第5指の第4指と対向する側が解放されるようフック状に湾曲している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
回動支点を中心に連結された、互いに対をなす第1ハサミ部材及び第2ハサミ部材を備える、縫製に用いられる縫製用ハサミであって、
前記第1ハサミ部材は、前記回動支点を挟んで形成された長尺状の第1刃部及び第1把持部を有し、
前記第2ハサミ部材は、前記回動支点を挟んで形成された長尺状の第2刃部及び第2把持部を有し、
前記第1把持部は、第1指を挿入する第1指孔を有し、
前記第2把持部は、第2指及び第3指を挿入する指孔と、第4指及び第5指を掛けられる指掛部を有し、
前記指掛部は、前記第4指及び前記第5指のそれぞれに沿って波状に湾曲するとともに、前記第5指の周方向における腹の全体及び背の半分以上に対向しつつ前記第5指の前記第4指と対向する側が解放されるようフック状に湾曲している、
縫製用ハサミ。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記第2把持部の前記指孔は、前記第2指を挿入する第2指孔と前記第3指を挿入する第3指孔とを含む、
請求項1に記載の縫製用ハサミ。
【請求項3】
前記指掛部は、ハサミを開くときに前記第5指の背に接し、ハサミを閉じるときに前記第5指の腹に接する、
請求項1に記載の縫製用ハサミ。
【請求項4】
前記指掛部は、前記第5指側の掌側の端面が、前記第4指側の掌側の端面よりも掌側になるよう湾曲している、
請求項1から3のいずれか1項に記載の縫製用ハサミ。
【請求項5】
前記回動支点の軸方向から見た平面視で、前記指掛部の先端は、前記回動支点の中心を通る前記第1刃部及び前記第2刃部の長尺方向に延びる直線よりも前記第1指孔側に位置している、
請求項1に記載の縫製用ハサミ。
【請求項6】
前記第1指孔、前記第2指孔、及び前記第3指孔の少なくとも1つには、弾性体で形成された円環状で着脱可能なリング部材が設けられる、
請求項2に記載の縫製用ハサミ。
【請求項7】
前記指掛部は、使用時に前記第4指の側面と前記第5指の側面とが互いに接するよう形成されている、
請求項1に記載の縫製用ハサミ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、縫製用ハサミに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、厚手の生地や布を裁断するのに適した縫製用のハサミが存在する。このような縫製用のハサミは、ラシャ切鋏とも呼ばれる。このような縫製用のハサミは、第1指(親指)を挿入する指孔と、第2指から第5指(人差指から小指)のうちの2本以上を挿入する指孔との2つの指孔を有する構成が一般的であった。特許文献1及び2には、従来の縫製用のハサミが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平5-18469号公報
実開平5-31771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、デザイン性に優れた帽子または服などで、複雑な曲線に沿って生地を裁断する必要がある場合がある。このとき、従来の縫製用のハサミを用いて生地を裁断する場合、指孔に余裕が設けられた形状になっているため、手の大きさにかかわらず使用しやすい側面はあるものの、指孔の中で指が自由に動いてしまい、指からの微妙な力加減を刃先に伝達することが難しく、複雑で繊細な曲線に沿って生地を裁断するのに適しているとはいいづらかった。また、使用中に指孔の中で自由に動く指同士がぶつかったり、指が指孔の縁部にぶつかったりして、ハサミを長時間使用するユーザは指に痛みを感じることもあった。そこで、複雑で繊細な曲線に沿って生地を裁断しやすくするため、優れた操作性及び快適性を有するハサミが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するため、次のような手段を提供する。
【0006】
本発明の一態様の縫製用ハサミは、回動支点を中心に連結された、互いに対をなす第1ハサミ部材及び第2ハサミ部材を備える、縫製に用いられる縫製用ハサミである。第1ハサミ部材は、回動支点を挟んで形成された長尺状の第1刃部及び第1把持部を有する。第2ハサミ部材は、回動支点を挟んで形成された長尺状の第2刃部及び第2把持部を有する。第1把持部は、第1指を挿入する第1指孔を有する。第2把持部は、第2指及び第3指を挿入する指孔と、第4指及び第5指を掛けられる指掛部を有する。指掛部は、第4指及び第5指のそれぞれに沿って波状に湾曲するとともに、第5指の周方向における腹の全体及び背の半分以上に対向しつつ第5指の第4指と対向する側が解放されるようフック状に湾曲している。
【0007】
上記縫製用ハサミにおいて、指掛部が、ハサミを開くときに第5指の背に接し、ハサミを閉じるときに第5指の腹に接する構成とすることが好ましい。
【0008】
このような構成の縫製用ハサミによれば、ハサミを開くときは第5指の背が指掛部に接触し、ハサミを閉じるときは第5指の腹が指掛部に接触し、どちらの場合でもハサミに力を伝達しやすい構成となっている。そのため、ハサミをユーザの意図どおりに操作しやすくなり、複雑で繊細な曲線に沿って生地などを裁断しやすくすることができる。
【0009】
なお、本発明の縫製用ハサミは、従来の理美容用のハサミに類似している部分がある。しかしながら、本発明の縫製用ハサミは裁断対象物が不安定な形状を有し切りづらい生地などであるのに対し、理美容用のハサミは裁断対象物が簡単に切れてしまうものの切り過ぎを抑制する必要のある髪の毛である点で相違し、そのため両者は異なる構成になっている。すなわち、本発明の縫製用ハサミは、裁断時にすべての指で裁断対象物に対して力を加えやすくする一方で、ハサミを開く際には小指を安定させつつ梃子の原理で開き方向に力を与えやすい構成となっている。さらに、繊細な動きが可能になるように、第4指及び第5指を掛けられる指掛部を設けている。
【0010】
また、理美容用のハサミは、使用時に第1指(親指)が下側になるのに対し、本発明の縫製用ハサミを含む縫製用のハサミは、使用時に第1指が上側になる。このように、理美容用のハサミと縫製用ハサミとでは、ハサミの持ち方が全く異なるため、全く異なる思想に基づいた設計がなされるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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