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公開番号2024064835
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022173741
出願日2022-10-28
発明の名称狂犬病暴露後治療剤
出願人国立大学法人大分大学
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類A61K 45/00 20060101AFI20240507BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】安価で生産性に優れた新規の狂犬病暴露後治療剤を提供する。
【解決手段】抗狂犬病ウイルス活性を有する化合物を含み、狂犬病ウイルスの暴露部位への接触により投与される、狂犬病暴露後治療剤により、前記課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
抗狂犬病ウイルス活性を有する化合物を含み、
狂犬病ウイルスの暴露部位への接触により投与される、狂犬病暴露後治療剤。
続きを表示（約 430 文字）【請求項２】
投与剤型が、軟膏剤、硬膏剤、外用液剤、ゲル剤、クリーム剤、ローション剤、乳剤、懸濁剤、エルキシル剤、スティック剤、貼付剤、エアゾール剤、噴霧剤、経皮吸収型製剤、パップ剤、パスタ剤からなる群より選択される少なくとも１つである、請求項１に記載の狂犬病暴露後治療剤。
【請求項３】
前記抗狂犬病ウイルス活性を有する化合物は、ＲｄＲｐ阻害による抗狂犬病ウイルス活性を有する化合物、インターフェロン、リバビリン、Ａｒａ－Ｃ、非競合型ＮＭＤＡレセプター阻害剤からなる群より選択される少なくとも１つである、請求項１または２に記載の狂犬病暴露後治療剤。
【請求項４】
前記ＲｄＲｐ阻害による抗狂犬病ウイルス活性を有する化合物は、ファビピラビルである、請求項３に記載の狂犬病暴露後治療剤。
【請求項５】
前記ファビピラビルの含有量は、１．０％（ｗ／ｖ）以上である、請求項４に記載の狂犬病暴露後治療剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、狂犬病暴露後治療剤に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、致死率１００％の狂犬病ウイルスによる咬傷暴露後に発症を抑えるための唯一の方法として、狂犬病暴露後治療法（ＰＥＰ）が知られている。皮下に及ぶ咬傷・擦過傷、または粘膜および損傷皮膚の唾液汚染による狂犬病ウイルスへの重度暴露（カテゴリーＩＩＩ）には、抗狂犬病ワクチンの複数回連続接種に加えて、直ちに暴露部位への抗狂犬病ウイルス免疫グロブリン製剤（ＲＩＧ）の投与を要する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
Yamada,Nishizono,J Infect Dis,2016;Antiviral Res,2019
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述した技術は治療方法として有用であるが、ＲＩＧは高価で生産量が限られており、発展途上国等の多くの狂犬病流行国では供給が不十分であるという点において改善の余地があった。
【０００５】
本発明の一態様は、安価で生産性に優れた新規の狂犬病暴露後治療剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
すなわち、本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
【０００７】
〔１〕抗狂犬病ウイルス活性を有する化合物を含み、狂犬病ウイルスの暴露部位への接触により投与される、狂犬病暴露後治療剤。
【０００８】
〔２〕投与剤型が、軟膏剤、硬膏剤、外用液剤、ゲル剤、クリーム剤、ローション剤、乳剤、懸濁剤、エルキシル剤、スティック剤、貼付剤、エアゾール剤、噴霧剤、経皮吸収型製剤、パップ剤、パスタ剤からなる群より選択される少なくとも１つである、〔１〕に記載の狂犬病暴露後治療剤。
【０００９】
〔３〕前記抗狂犬病ウイルス活性を有する化合物は、ＲｄＲｐ阻害による抗狂犬病ウイルス活性を有する化合物、インターフェロン、リバビリン、Ａｒａ－Ｃ、非競合型ＮＭＤＡレセプター阻害剤からなる群より選択される少なくとも１つである、〔１〕または〔２〕に記載の狂犬病暴露後治療剤。
【００１０】
〔４〕前記ＲｄＲｐ阻害による抗狂犬病ウイルス活性を有する化合物は、ファビピラビルである、〔３〕に記載の狂犬病暴露後治療剤。
（【００１１】以降は省略されています）

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