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公開番号2024060283
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2022167570
出願日2022-10-19
発明の名称発達障害者支援コミュニケーションシステム及びプログラム
出願人株式会社イノテック
代理人個人,個人
主分類G16H 10/20 20180101AFI20240424BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】子供とのコミュニケーションにより、発達の遅れを客観的・多面的に評価する発達障害者支援コミュニケーションシステム及びプログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】被験者とのコミュニケーションにより発達障害を評価するアプリケーションがインストールされた管理サーバと、生体情報測定手段と接続された被験者情報端末と、管理者情報端末と、がネットワークを介して接続され、管理サーバは、被験者情報端末の表示画面に、キャラクターからの口語調表現の質問画面を表示させ、所定の時間経過後に次のキャラクター質問画面に切り替えるキャラクター質問画面表示手段と、被験者の回答である音声をテキストデータに変換させる音声テキストデータ生成手段と、生体情報・回答同期化グラフを作成させ、及び/又は、前記質問ごとに所定の時間内に被験者の回答の有無を表示した質問・回答一覧表を作成させる図表作成手段と、を備える発達障害者支援コミュニケーションシステムにより課題解決できた。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
被験者とのコミュニケーションにより客観的・多面的に発達遅れを評価するアプリケーションがインストールされた管理サーバと、前記被験者の緊張度に応じて変化する生体情報を継続的にリアルタイムで測定する生体情報測定手段と接続され、音声を音声信号に変換する音声変換手段と動画を動画信号に変換する動画変換手段とを有し、被験者用アプリケーションがインストールされた被験者情報端末と、管理者用アプリケーションがインストールされた管理者情報端末と、障害者支援従事者用アプリケーションがインストールされた障害者支援従事者情報端末と、がネットワークを介して接続された発達障害者支援コミュニケーションシステムであって、
前記管理者情報端末は、
前記被験者情報端末ごとに交付する被験者ID及びパスワードを含む認証情報を発行する認証情報発行手段と、前記発行した認証情報を記憶する記憶手段と、前記認証情報を前記管理サーバに送信する送受信手段とを有し、
前記管理サーバは、
前記被験者情報端末から認証情報を受信し、記憶されている前記認証情報と一致するかを判断し、一致する場合にログインを認める認証手段と、
前記被験者情報端末の表示画面に、キャラクターと、被験者が少なくとも単語レベルで回答できる前記キャラクターからの口語調表現の予め設定された質問を表示させ、前記表示した前記キャラクター質問画面を所定の時間経過後に次のキャラクター質問画面に切り替えるキャラクター質問画面表示手段と、
前記キャラクター質問画面ごとに、予め設定された前記質問に対する前記被験者の回答である音声をテキストデータに変換させる音声テキストデータ生成手段と、
前記生体情報測定手段からの生体情報を取得する生体情報取得手段と、
記憶手段に記憶された前記テキストデータに関連付けた状態で所定の表示領域に回答がされた時系列で表示されたアイコンと前記生体情報の推移を同一時間軸で表示した生体情報・回答同期化グラフを作成させ、及び/又は、前記質問ごとの前記被験者の回答状況を表示した質問・回答状況一覧表を作成させる図表作成手段と、
前記アイコンと関連付けられた前記テキストデータの吹き出しの表示又は非表示を、前記アイコンのクリック又はタッチにより制御可能な吹き出し表示制御手段と、
少なくとも前記認証情報、前記テキストデータ、前記生体情報、並びに、前記生体情報・回答同期化グラフ及び/又は質問・回答一覧表を記憶する記憶手段と、
前記管理者情報端末又は前記障害者支援従事者情報端末の表示画面に、前記生体情報・回答同期化グラフ、及び/又は、前記質問・回答一覧表を送信する送受信手段と、を備えることを特徴とする発達障害者支援コミュニケーションシステム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記管理サーバは、前記記憶手段に予め記憶させておいた、前記質問に対する被験者の回答として会話が成立する単語群に、同じ前記質問に対する前記被験者の回答が含まれているか否かを判定させる単語判定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の発達障害者支援コミュニケーションシステム。
【請求項3】
前記管理サーバがクラウドサーバであることを特徴とする請求項1又は2に記載の発達障害者支援コミュニケーションシステム。
【請求項4】
前記生体情報測定手段が心拍センサー、脳波センサー又は発汗センサーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の発達障害者支援コミュニケーションシステム。
【請求項5】
前記管理サーバは、さらに、
相談者の被験者情報端末から送信された、被験者の育て方に係る相談内容と複数の相談希望日を含む相談申込情報を、送受信手段で受信し記憶手段に相談申込情報として記憶する相談受付手段と、
前記相談申込情報をもとに、少なくとも相談内容と複数の相談希望日時を含む助言者募集案内を作成する助言者募集案内作成手段と、
前記助言者募集案内を予め登録されている助言登録者情報端末に送信する送受信手段と、
前記助言者募集案内を受信した前記助言登録者情報端末から、前記相談希望日時の中から助言可能日時を表示した助言者情報を受信すると、前記助言者情報をもとに助言者の助言可能日時を一覧情報にする助言者日程一覧作成手段と、
前記相談者の被験者情報端末から、前記助言者の助言可能日時の一覧情報をもとに決定された相談日時情報を受信すると、相談開催日時及びURL情報を含むコミュニティ情報を作成し、前記決定された相談日時が含まれている前記助言者情報を送信した前記助言登録者情報端末に、前記コミュニティ情報を送受信手段により送信する開催連絡手段と、
前記相談開催日時にかつ前記URL情報でアクセスしてきた、前記相談者の被験者情報端末と、前記助言者の助言登録者情報端末との間のコミュニケーションを、チャット又は音声を用いた会話により実現するためのネットワーク上のコミュニティルームを運営するコミュニティルーム運営手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の発達障害者支援コミュニケーションシステム。
【請求項6】
前記管理サーバは、さらに、
興味あるキーワードと生きがいを感じる活動分野との学習データを用いた、興味あるキーワードの特徴から生きがいを感じる活動分野を予測する機械学習により生成された興味・活動分野モデルを記憶する興味・活動分野モデル記憶手段と、
異なる活動分野ごとにそれぞれ関連づけられる興味のキーワードを引き出すための、被験者が少なくとも単語レベルで回答できる複数の口語調表現の質問を作成する質問作成手段と、
前記被験者情報端末の表示画面に、キャラクターと、前記被験者が少なくとも単語レベルで回答できる前記キャラクターからの口語調表現の前記質問を表示させ、前記表示した前記キャラクター質問画面を所定の時間経過後に次のキャラクター質問画面に切り替えるキャラクター質問画面表示手段と、
前記被験者情報端末から前記複数の質問に対する前記被験者の複数の回答の音声情報を、ネットワークを介して受信する送受信手段と、
受信した前記音声情報に対応するテキストデータを生成する音声テキストデータ生成手段と、
前記テキストデータの文字列からキーワードと前記キーワードの出現頻度を検出するキーワード抽出手段と、
前記興味・活動分野モデルに基づいて、抽出した興味を表す前記キーワードの出現頻度の高さの順に、前記被験者が生きがいを感じることが期待できる活動分野を複数予測する生きがい活動分野予測手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の発達障害者支援コミュニケーションシステム。
【請求項7】
前記管理サーバのコンピュータを、請求項1又は6に記載の発達障害者支援コミュニケーション
システムの各手段として機能させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発達障害なのか発達遅れなのかが評価し難い場合に、特に幼い子供の場合に子供とのコミュニケーションにより、発達の遅れか発達障害かを評価でき、保護者に発達障害の子供の育て方の助言ができ、発達障害の子供の潜在能力を活かせる活動分野を予測する発達障害者支援コミュニケーションシステム及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
発達障害は、本人の努力不足や親の育て方の問題ではなく、生まれつきの脳の発達の偏りによる症状で、一般的に低年齢の発達期において発現するが、発達障害には自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害、学習障害、チック症、吃音などがあり、身体障害に比較して第三者には気づきにくい障害である。そのため、子供の日常の行動や適応状況から発達障害の水準を評価することは極めて困難であり、発達障害の子供であっても、特に親は自分の子供は発達障害ではないと認識するケースがあり、発達障害であることを子供も親も知らないと、発達障害のある子供を健常者の子供だけの学級に入らせると、その子供は生きづらさを感じ、その子供が授業についていくことができず、学級で孤独になり、適切な対応が遅れると登校拒否やひきこもりになったり、うつ病などの二次障害を発症するという問題があった。
【0003】
特許文献1には、自閉症児を含む発達障害者に必要な複数の種類別の事柄を学習するための複数の教材(スケジュール学習用教材、ワーク学習用教材、手順学習用教材、目標達成学習用教材、ルール学習用教材、コミュニケーション学習用教材)を、携帯可能な1つのバインダに配設したものにより、1つのツールのみで発達障害者に必要な複数の事柄を学習することができる発達障害者用ブック型教材ツールが開示されている。
【0004】
特許文献2には、支援対象者が相手の気持ちを汲み取る感情育成システムと、支援対象者が支援専門家らとチャットを行うチャットシステムと、複数の福祉協力者と支援対象者とのマッチングを行うマッチングシステムと、キャラクター支援動画を支援対象者に配信する動画配信システムとを備え、支援対象者が携帯端末により感情育成システム、チャットシステム、マッチングシステム又は動画配信システムを繰り返し利用することにより、支援対象者の感情が育ち、支援専門家とのメッセージ交換、福祉協力者との交流又はキャラクター支援動画の視聴を通じてコミュニケーションの仕方を養うことで、支援対象者が最終的に自立し、社会参加できるように促す社会適応支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6654755号公報
特許第6579537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1又は特許文献2の技術は、いずれも発達障害者であることを家族にも認識された発達障害者に対して、ワーク学習用教材やコミュニケーションの仕方の教材などあらかじめ用意した支援教材を使用した支援プログラムであり、その支援プログラムの対象者であるか否かを知ることはできない、例えば低年齢の子供の発達が遅れているのか否かの評価を客観的にすることはできないという問題があった。また、発達障害の子供の育て方に悩む保護者への助言が得られないという問題もあり、さらに発達障害の子供が将来生きがいを感じる活動分野を予測できないという問題もあった。
【0007】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、子供とのコミュニケーションにより、発達障害か発達遅れかを客観的・多面的に評価でき、保護者に発達障害の子供の育て方の助言ができ、発達障害の子供の潜在能力を活かせる活動分野を予測する発達障害者支援コミュニケーションシステム及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発達障害者支援コミュニケーションシステムは、被験者とのコミュニケーションにより客観的・多面的に発達遅れを評価するアプリケーションがインストールされた管理サーバと、前記被験者の緊張度に応じて変化する生体情報を継続的にリアルタイムで測定する生体情報測定手段と接続され、音声を音声信号に変換する音声変換手段と動画を動画信号に変換する動画変換手段とを有し、被験者用アプリケーションがインストールされた被験者情報端末と、管理者用アプリケーションがインストールされた管理者情報端末と、障害者支援従事者用アプリケーションがインストールされた障害者支援従事者情報端末と、がネットワークを介して接続された発達障害者支援コミュニケーションシステムであって、前記管理者情報端末は、前記被験者情報端末ごとに交付する被験者ID及びパスワードを含む認証情報を発行する認証情報発行手段と、前記発行した認証情報を記憶する記憶手段と、前記認証情報を前記管理サーバに送信する送受信手段とを有し、前記管理サーバは、前記被験者情報端末から認証情報を受信し、記憶されている前記認証情報と一致するかを判断し、一致する場合にログインを認める認証手段と、前記被験者情報端末の表示画面に、キャラクターと、被験者が少なくとも単語レベルで回答できる前記キャラクターからの口語調表現の予め設定された質問を表示させ、前記表示した前記キャラクター質問画面を所定の時間経過後に次のキャラクター質問画面に切り替えるキャラクター質問画面表示手段と、前記キャラクター質問画面ごとに、予め設定された前記質問に対する前記被験者の回答である音声をテキストデータに変換させる音声テキストデータ生成手段と、前記生体情報測定手段からの生体情報を取得する生体情報取得手段と、記憶手段に記憶された前記テキストデータに関連付けた状態で所定の表示領域に回答がされた時系列で表示されたアイコンと前記生体情報の推移を同一時間軸で表示した生体情報・回答同期化グラフを作成させ、及び/又は、前記質問ごとの前記被験者の回答状況を表示した質問・回答状況一覧表を作成させる図表作成手段と、前記アイコンと関連付けられた前記テキストデータの吹き出しの表示又は非表示を、前記アイコンのクリック又はタッチにより制御可能な吹き出し表示制御手段と、少なくとも前記認証情報、前記テキストデータ、前記生体情報、並びに、前記生体情報・回答同期化グラフ及び/又は質問・回答一覧表を記憶する記憶手段と、前記管理者情報端末又は前記障害者支援従事者情報端末の表示画面に、前記生体情報・回答同期化グラフ、及び/又は、前記質問・回答一覧表を送信する送受信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発達障害者支援コミュニケーションシステムは、請求項1において、前記管理サーバは、前記記憶手段に予め記憶させておいた、前記質問に対する被験者の回答として会話が成立する単語群に、同じ前記質問に対する前記被験者の回答が含まれているか否かを判定させる単語判定手段を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発達障害者支援コミュニケーションシステムは、請求項1又は2において、前記管理サーバがクラウドサーバであることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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