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公開番号2024065722
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174729
出願日2022-10-31
発明の名称支援システム、支援プログラム
出願人個人
代理人
主分類G16H 20/70 20180101AFI20240508BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】発達障害など生活上または学習上の困難を有する被支援者において、被支援者の困難を具体的に正確に把握し、被支援者の要望を踏まえて適切な支援を実施するとともに、被支援者及び支援者間で情報を共有し、必要な支援を支援者と共有する支援システム及び支援プログラムを提供する。
【解決手段】発達障害など生活上または学習上の困難を有する被支援者が操作する被支援者用端末2と、支援者が操作する支援者用端末3と、被支援者用端末2及び支援者用端末3と接続されるサーバ4とを備える支援システム1であって、サーバ4は、被支援者端末2から送信される被支援者が入力する自己評価情報、または被支援者の困難を軽減するために被支援者自身が工夫している手だてについて入力する自己支援情報の少なくとも一つを受け付ける受信部9と、自己評価情報または自己支援情報の少なくともいずれか1つを可視化する情報整理部11と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
発達障害など生活上または学習上の困難を有する被支援者が操作する被支援者用端末と、支援者が操作する支援者用端末と、前記被支援者用端末及び前記支援者用端末と有線または無線のネットワークを介して接続されるサーバとを備える支援システムであって、
前記サーバは、
前記被支援者端末から送信される前記被支援者が入力する自己評価情報、または前記被支援者の困難を軽減するために前記被支援者自身が工夫している手だてについて入力する自己支援情報の少なくとも一つを受け付ける受信部と、
前記自己評価情報または前記自己支援情報の少なくともいずれか1つを可視化する情報整理部と、を備えることを特徴とする支援システム。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記支援者用端末は、前記支援者が前記被支援者に対して行った支援について入力した支援記録情報を前記サーバへ送信し、
前記サーバは前記支援記録情報を受け付けて、該支援記録情報を前記被支援者端末へ送信し、
前記被支援者端末は、前記支援記録情報を受け付けて、前記支援記録情報に基づいて前記支援者が前記被支援者に対して行った支援に対するリアクションを示したフィードバック情報を生成するとともに、前記サーバへ該フィードバック情報を送信し、
前記サーバは、前記フィードバック情報及び前記支援記録情報に基づいて、前記支援者の支援を判定する判定部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の支援システム。
【請求項3】
前記サーバは、前記被支援者を識別する識別情報に、前記自己評価情報、前記自己支援情報、前記支援記録情報、または、前記フィードバック情報の少なくともいずれか一つを紐づけて記録する記録部をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の支援システム。
【請求項4】
前記サーバは、前記自己評価情報、前記自己支援情報及び前記フィードバック情報の少なくともいずれか一つを用いて、前記被支援者をあらわすキャラクターを制作するキャラクター制作部をさらに備えることを特徴とする請求項2または請求項3記載の支援システム。
【請求項5】
コンピュータを、
有線又は無線のネットワークを介して、発達障害など生活上または学習上の困難を有する被支援者が操作する被支援者用端末及び支援者が操作する支援者用端末に接続され、前記被支援者端末から送信される前記被支援者が入力する自己評価情報、または前記被支援者の困難を軽減するために前記被支援者自身が工夫している手だてについて入力する自己支援情報の少なくとも一つを受け付ける第1のステップと、
前記自己評価情報または前記自己支援情報の少なくともいずれか1つを可視化する第2のステップとして動作させることを特徴とする支援プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発達障害など生活上または学習上の困難を有する被支援者の支援に使用する支援システム、支援プログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
2000年以降、学校教育をはじめ教育分野において、障害のある子どもの教育については「障害の種類等に応じて特別の場で指導を行う」特殊教育から「障害のある児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じて適切な教育的支援を行う」特別支援教育への転換が進められ、発達障害をはじめ種々の障害や困難のある子どもへの理解と支援が進んできた。学校においても、医療や福祉との連携が進み、一人一人の子どもの障害や困難の理解にあたっては、医療関係者、心理関係者など専門家との面接や心理検査なども活用した評価や診断などを踏まえた理解が進み、具体的な支援にあたっては専門的な知見を踏まえた支援が実施され始めている。しかし、困難を抱えた子ども自身が感じている具体的な困難と何をどのように支援してほしいかという具体的な内容が本人と支援者で共有されているとは言い難い。
【0003】
現在、「支援者側の目線でなく、障がい当事者本人を中心に、本人の望みや願いを第一に考え、本人の可能性を最大限引き出す(神奈川県HP)」という「当事者目線の支援」が重要視されつつあるが、支援に対する当事者の具体的な参加方法が確立していないこと、またそれが共有されていないことから、当事者が自身の支援してほしい具体的なポイントや支援に対する要望を出すことが難しい。
【0004】
被支援者に対して行われた支援は、支援者間でのみノウハウ共有されることがほとんどで、記録される際も、紙媒体で記録されることが多い。その結果、支援が進学、進級など環境が変わるタイミングで正確に共有されず、また記録として蓄積していくことも少ない。
【0005】
さらに、多くの支援は支援者間で完結し、当事者に支援の内容やねらいが共有されないことが多い。このように、当事者の自分について、またその支援について「知る機会」は極端に少なく、当事者の自己理解や支援を求める力を育てる場・機会が限られていることから、当事者自身が自身の特性とうまく付き合いかつ、周囲に支援を求めながらの「自立」をめざすことが難しい状況にある。
【0006】
近年では、その普及率の高さや利便性に着目して、スマートフォンやタブレット端末を利用して被支援者に対する支援の補助を行う技術が開発されている。例えば、特許文献1には、発達障害や知的障害を有する被支援者に対して、社会生活上の課題を正確に把握し、支援の方向性を的確に決定でき、支援者の支援スキルが共有化されるための技術として、被支援者自身の評価情報である当事者側評価情報と支援者から見た被支援者の評価である支援者側評価情報に基づいて、その差分をマッピングすることで、被支援者の自覚している評価事項と自覚できていない評価事項とを判別し、支援を実施できる技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-128726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前述の現状は「当事者目線の支援」という方向性や被支援者の自己評価を可視化するにとどまっており、被支援者自身の意思が反映された支援や当事者発信の支援の実現とまでは至っていない。また、支援方針に関して、被支援者の自己評価情報が活用される技術はあるが、支援を行った後のフィードバックやその後の支援の試行錯誤の段階までは被支援者の参加が想定されていない点から、「当事者目線の支援」の実現とはいいがたい。
【0009】
支援者が被支援者の要望や困りごとを察したり、代行して言葉にする場合が大半だが、察した内容や言葉にした内容が被支援者の意図や感覚からずれていることが多い。そのため、被支援者からの具体的な困りごとや支援要望、感覚を言語化また可視化し、支援者間で共有可能な状態にすることが望まれている。また、被支援者の自己理解や支援を求める力を育てる場・機会が限られていることから、そのような被支援者からの発信や支援へのフィードバック等を通し、自立に向け、自己理解や支援を依頼する力を養っていくことが望まれる。
【0010】
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、発達障害など生活上または学習上の困難を有する被支援者において、被支援者の困難を具体的に正確に把握することができ、被支援者の要望を踏まえて適切な支援を実施していくことを可能にするとともに、被支援者及び支援者間で支援情報を共有し、被支援者からのフィードバックを共有することで、支援計画作成・実行・修正のサイクルの中で被支援者が発信する情報が反映され、変化していく被支援者の具体的な支援ニーズを明確にし、その時点で必要な支援を支援者と共有することを可能とする支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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