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公開番号2024031169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022134549
出願日2022-08-25
発明の名称看取り医師マッチングシステム
出願人個人
代理人個人,個人
主分類G16H 10/00 20180101AFI20240229BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】施設において、入所者の看取りを適切に行うことができる医師と施設とをマッチングし、医師によるスムーズな看取りを可能とする看取り医師マッチングシステムを提供する。
【解決手段】看取りマッチングサーバ20は、乖離値が、所定の閾値以上であった場合に、医師情報データベース22から所定の条件1を満たす複数の医師情報220を抽出し、その複数の医師情報に対応する複数の医師が保持する医師用端末に対して、入所者の入所者情報をそれぞれ送信する事前情報送信部25と、バイタル情報210がバイタル情報検出部の検出限界値以下となった場合に、医師情報データベース22から所定の条件2を満たす複数の医師情報220を抽出し、医師が保有する医師用端末から看取り承諾情報が送信されるまで、所定の順序に従って、複数の医師が保持する医師用端末に対して入所者が死亡した死亡情報を送信する死亡情報送信部26を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
所定の検出タイミングで、施設に入所する入所者のバイタル情報を検出するバイタル情報検出部と、
医師に対して前記入所者に関する入所者情報を表示する複数の医師用端末と、
ネットワークを介して、前記バイタルサイン検出部および前記医師用端末に接続される看取りマッチングサーバと、を具備し、
前記入所者の死亡時に前記医師が早急に駆けつけることができるように、前記入所者の臨終が差し迫った際に、前記入所者の看取りが可能な医師をマッチングする看取り医師マッチングシステムであって、
前記バイタル情報は、前記入所者の呼吸頻度、血圧および体動状態の少なくとも1つであり、
前記バイタル情報検出部は、前記バイタル情報を前記看取りマッチングサーバに送信するバイタル情報送信部を有し、
前記看取りマッチングサーバは、
前記入所者のバイタル情報および前記入所者の入所者情報を格納する入所者バイタル情報データベースと、
前記医師用端末を保持する前記医師に関する医師情報を格納する医師情報データベースと、
前記入所者に関する前回の前記所定の検出タイミングで検出された前記バイタル情報から所定の回数まで遡った前記所定の検出タイミングで検出された前記バイタル情報までを前記入所者バイタル情報データベースからそれぞれ抽出し、それらを算術平均してバイタル情報平均値を算出する平均バイタル情報算出部と、
前記バイタル情報平均値と、前記バイタル情報検出部により送信された前記バイタル情報とに基づいて算出される乖離値を作成する乖離値算出部と、
前記乖離値が、所定の閾値以上であった場合に、前記医師情報データベースから所定の条件1を満たす前記複数の医師情報を抽出し、当該複数の医師情報に対応する複数の医師が保持する前記医師用端末に対して、前記入所者の入所者情報をそれぞれ送信する事前情報送信部と、
前記バイタル情報が前記バイタル情報検出部の検出限界値以下となった場合に、前記医師情報データベースから所定の条件2を満たす前記複数の医師情報を抽出し、前記医師が保有する前記医師用端末から看取り承諾情報が送信されるまで、所定の順序に従って、前記複数の医師が保持する前記医師用端末に対して前記入所者が死亡した死亡情報を送信する死亡情報送信部と、を有し、
前記医師用端末は、
前記看取りマッチングサーバから送信された前記入所者の前記入所者情報および前記死亡情報を表示する表示部と、
前記死亡情報に対して、前記看取り承諾情報を入力する入力部と、を有する
ことを特徴とする看取り医師マッチングシステム。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記医師情報に関連する医師が看取り可能な日時に関する看取り可能情報を格納した看取り可能情報格納部をさらに有し、
前記死亡情報送信部は、前記バイタル情報が前記バイタル情報検出部の検出限界値以下となった場合に、前記医師情報データベースから所定の条件2を満たす前記複数の医師情報を抽出すると共に、前記看取り可能情報格納部から当該複数の医師の看取り可能情報を抽出し、前記医師が保有する前記医師用端末から前記看取り承諾情報が送信されるまで、所定の順序に従って、前記看取り可能な日時に該当する、前記複数の医師が保持する前記医師用端末に対して前記入所者が死亡した死亡情報を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の看取り医師マッチングシステム。
【請求項3】
前記所定の条件1と、前記所定の条件2とが同じであることを特徴とする請求項1に記載の看取り医師マッチングシステム。
【請求項4】
前記入所者情報には、少なくとも前記入所者の氏名、年齢、住所、性別および病歴が含まれていることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の看取り医師マッチングシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高齢者施設等に入所している入所者(高齢者等)の看取りに関し、適切な医師をマッチングするための看取り医師マッチングシステムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
現在、高齢者施設等では、入所している入所者(高齢者等)が臨死期になると、その入所者の容態変化や苦痛に対して対応しきれなくなり、緊急入院を経て病院で亡くなるケースが多くみられる。このようなケースでは、救急要請時の救急隊対応や救急搬送に多くの費用がかかることから、今後大きな問題となることが予想される。
【0003】
このような問題に対し、一部の施設では、平日の昼間に勤務する医師による看取り(医師による施設看取り)が行われている。
【0004】
なお、対象者に関して死に際が近づいていることを検知する死に際検知手段と、前記対象者等の映像を取得する映像取得手段と、前記対象者の音声等を取得する対象音取得手段と、前記死に際事態に関する死に際情報を前記登録された看取り者側の端末に送信する死に際情報送信手段と、前記映像取得手段により取得された対象者映像を、前記登録された看取り者側にネットワーク経由で送信又は提供する対象者映像送信手段と、前記対象音取得手段により取得された対象音を、前記登録された看取り者側にネットワーク経由で送信又は提供する対象音送信手段とを備え、遠隔地に居る近親者(友人を含む)が親しい縁者(ペットを含む)の死に際に立ち会い看取ることを可能にする看取りシステムが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-33502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の医師による施設看取りは、平日の昼間は、その施設に勤務する医師によって行うことができるが、休日や夜間は、その施設に医師がいないため、入所者の看取りをすることができないという問題点があった。また、施設によっては、常勤医が勤務しておらず、施設内での看取りができないという問題点があった。そして、上記のように施設に医師が不在の際には、看取り目的に救急隊対応や救急搬送を行うことになるため、多額の医療費がかかってしまうという問題点があった。
【0007】
一方、特許文献1の看取りシステムでは、音声や画像を送信することによって、遠隔地(対象者がいる現場にはいない)に居る近親者等が親しい縁者の死に際に看取ることはできる。しかし、医師は入所者の死亡を現場で確認する必要があるため、医師はこの看取りシステムを利用できないという問題点があった。
【0008】
本発明は上述した事情に鑑み、施設において、入所者の看取りを適切に行うことができる医師と施設とをマッチングし、医師によるスムーズな看取りを可能とする看取り医師マッチングシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の発明者は、上述した問題点に関して鋭意研究を続けた結果、以下のような画期的な看取り医師マッチングシステムを見出した。
【0010】
上記課題を解決するための本発明の第1の態様は、所定の検出タイミングで、施設に入所する入所者のバイタル情報を検出するバイタル情報検出部と、医師に対して入所者に関する入所者情報を表示する複数の医師用端末と、ネットワークを介して、バイタルサイン検出部および医師用端末に接続される看取りマッチングサーバと、を具備し、入所者の死亡時に医師が早急に駆けつけることができるように、入所者の臨終が差し迫った際に、入所者の看取りが可能な医師をマッチングする看取り医師マッチングシステムであって、バイタル情報は、入所者の呼吸頻度、血圧および体動状態の少なくとも1つであり、バイタル情報検出部は、バイタル情報を看取りマッチングサーバに送信するバイタル情報送信部を有し、看取りマッチングサーバは、入所者のバイタル情報および入所者の入所者情報を格納する入所者バイタル情報データベースと、医師用端末を保持する医師に関する医師情報を格納する医師情報データベースと、入所者に関する前回の所定の検出タイミングで検出されたバイタル情報から所定の回数まで遡った所定の検出タイミングで検出されたバイタル情報までを入所者バイタル情報データベースからそれぞれ抽出し、それらを算術平均してバイタル情報平均値を算出する平均バイタル情報算出部と、バイタル情報平均値と、バイタル情報検出部により送信されたバイタル情報とに基づいて算出される乖離値を作成する乖離値算出部と、乖離値が、所定の閾値以上であった場合に、医師情報データベースから所定の条件1を満たす複数の医師情報を抽出し、複数の医師情報に対応する複数の医師が保持する医師用端末に対して、入所者の入所者情報をそれぞれ送信する事前情報送信部と、バイタル情報がバイタル情報検出部の検出限界値以下となった場合に、医師情報データベースから所定の条件2を満たす複数の医師情報を抽出し、医師が保有する医師用端末から看取り承諾情報が送信されるまで、所定の順序に従って、複数の医師が保持する医師用端末に対して入所者が死亡した死亡情報を送信する死亡情報送信部と、を有し、医師用端末は、看取りマッチングサーバから送信された入所者の入所者情報および死亡情報を表示する表示部と、死亡情報に対して、看取り承諾情報を入力する入力部と、を有することを特徴とする看取り医師マッチングシステムにある。
(【0011】以降は省略されています)

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