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公開番号2024027493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130329
出願日2022-08-18
発明の名称モジュール型電子カルテシステム
出願人株式会社医療情報技術研究所
代理人個人
主分類G16H 10/60 20180101AFI20240222BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】医療や介護機関ごと、職種ごとの作業手順に沿った支援モジュールを開発する際にデータの相互運用を担保し、自院で開発/修正した電子カルテ構成要素を電子カルテ構成要素データベースに登録することで、自院の電子カルテ構成要素のバックアップを図りながら、他の医療/介護機関と共用を可能とするモジュール型電子カルテシステムを提供する。
【解決手段】医療/介護における複数の職種に対して、各職種の文書作成を支援する職種別の支援ソフトウェア(支援モジュール)の組合せからなる電子カルテシステムにおいて、任意の支援モジュールの組合せ間で、互いの支援モジュールの作成した文書を相互に参照可能とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
医療/介護における複数の職種に対して、各職種の文書作成を支援する職種別の支援ソフトウェア(支援モジュール)の組合せからなる電子カルテシステムにおいて、任意の支援モジュールの組合せ間で、互いの支援モジュールの作成した文書を相互に参照可能であることを特徴とする電子カルテシステム。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記電子カルテシステムの構成要素である、前記支援モジュール、前記支援モジュールで作成される文書、前記文書内で使用される入力エリアであるセクション、同じく前記文書内で使用される記述項目のそれぞれの定義を、任意の数記録する電子カルテ構成要素データベースを備え、医療/介護施設に必要な電子カルテ構成要素をダウンロードし、当該医療/介護施設の電子カルテを構成可能としたことを特徴とする請求項1記載の電子カルテシステム。
【請求項3】
前記電子カルテ構成要素のうち、当該医療/介護施設で修正し、あるいは新規に作成した電子カルテ構成要素を、前記電子カルテ構成要素データベースに登録可能としたことを特徴とする請求項1~2いずれか記載の電子カルテシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機関や介護機関で計画や処置のオーダー、記録などに用いられる電子カルテシステムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
医療や介護の現場では、電子カルテを用いて得られた情報の記録、これらに基づいた計画立案、計画に基づいた個々の検査や処置の指示、指示の実行の記録などが系統的に行われ、効率的で過誤の少ない医療や介護行為が実践されている。
これらの医療や介護の行為は多岐にわたっており、それぞれに応じた記録や計画、指示のやり方がある。
医師、看護師、介護士、薬剤師など等の職種によって情報や計画、指示、記録のやり方は異なっている。
また、入院と外来、在宅医療/介護でも必要とされる情報や計画、指示、記録は異なっている。
さらに、病院や診療科によっても、必要とされる情報や計画、指示、記録は異なっている。
この出願に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-151988
特開2018-180731
特開2013-65216
特許第6488778号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当初の電子カルテは、医療や介護機関ごとに、その作業のやり方を開発会社が聞き取り調査し、それに応じて設計仕様を決め、個別に開発を行ってきた。開発導入には半年から年単位の期間と莫大な費用を要していた。
徐々に共通仕様が固まってくるにつれ、基本仕様を決めておき、個別の医療/介護機関の要望機能を追加開発する形をとるようになってきた。
以前に比べ開発期間や費用は減少にて来たものの、現時点でも少なからぬ費用が重複した開発に掛かり、この費用の制約から、各医療/介護機関の要望には十分に応えているとは言い難いのが現状である。
【0005】
医師支援モジュールや看護支援モジュールなどのように、職種別にモジュール化された支援ソフトウェアを複数用意しておき、医療/介護機関の作業に合わせて適切なモジュールを選択し、それらの組み合わせで電子カルテを構成するものもある。それぞれのモジュールは、異なる複数の会社から提供されることも多い。
しかし、支援モジュールの間でデータの相互運用性を欠いており、異なる支援モジュールで作成された文書の内容を参照できない問題があった。このため、医師が看護師の記録を参照して医師記事に反映しようとすると、いったん医師支援モジュールを落として、看護支援モジュールを立ち上げて看護記録を参照する必要があった。参照した看護記録は、いったんメモしておき、看護支援モジュールを落として、再度医師支援モジュールを立ち上げなおしてから前記メモを医師支援モジュールに入力するという複雑で非効率的な作業を行う必要があった。
実際、或る医療機関の薬剤師は、作業効率化のために三台の端末にそれぞれ医師支援モジュール、看護支援モジュール、薬剤師支援モジュールを並行して立ち上げ、必要とされる情報を参照しながら作業を行っている状況である。
【0006】
本発明はかかる従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、医療や介護機関ごと、職種ごとの作業手順に沿った支援モジュールを開発する際にデータの相互運用性を担保すること、さらに、データの相互運用性が担保された支援モジュールを多数登録しておき(電子カルテ構成要素データベース)、適切な支援モジュールの組合せとパラメーターの調整といった最小限の作業で当該医療や介護機関に適した電子カルテの導入を可能にすることでソフトウェアの重複開発を無くし、短期間且つ低価格での電子カルテ導入を可能とすることである。さらに、自院で開発/修正した電子カルテ構成要素を電子カルテ構成要素データベースに登録することで、自院の電子カルテ構成要素のバックアップを図りながら、他の医療/介護機関と共用を可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための手段として請求項1記載の電子カルテシステムでは、医療/介護における複数の職種に対して、各職種の文書作成を支援する職種別の支援ソフトウェア(支援モジュール)の組合せからなる電子カルテシステムにおいて、任意の支援モジュールの組合せ間で、互いの支援モジュールの作成した文書を相互に参照可能であることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の電子カルテシステムでは、請求項1記載の電子カルテシステムにおいて、前記電子カルテシステムの構成要素である、前記支援モジュール、前記支援モジュールで作成される文書、前記文書内で使用される入力エリアであるセクション、同じく前記文書内で使用される記述項目のそれぞれの定義を、任意の数記録する電子カルテ構成要素データベースを備え、当該医療/介護施設に必要な電子カルテ構成要素をダウンロードし、当該医療/介護施設の電子カルテを構成可能としたことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の電子カルテシステムでは、請求項1~2いずれか記載の電子カルテシステムにおいて、前記電子カルテ構成要素のうち、当該医療/介護施設で修正し、あるいは新規に作成した電子カルテ構成要素を、前記電子カルテ構成要素データベースに登録可能としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の電子カルテシステムでは、医療/介護における複数の職種に対して、各職種の文書作成を支援する職種別の支援ソフトウェア(支援モジュール)の組合せからなる電子カルテシステムにおいて、任意の支援モジュールの組合せ間で、互いの支援モジュールの作成した文書を相互に参照可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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