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公開番号2024039075
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143351
出願日2022-09-09
発明の名称電子カルテ記録集約/参照システム
出願人株式会社医療情報技術研究所
代理人個人
主分類G16H 10/60 20180101AFI20240314BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】電子カルテの記述項目をキーバリューストアと呼ばれる匿名性の高い方式で、記述項目別に大量集積し、必要に応じて任意の患者の任意の時間の任意の記述項目を参照可能とし、当該記述項目間の相互関係を分析できる電子カルテ記録集約/参照システムを提供する。
【解決手段】医療/介護で用いられる電子カルテにおいて、電子カルテ文書の記述項目をキーとバリューの組合せとして記録するキーバリューストア記録手段と、前記キーを用いて前記キーバリューストア記録手段から元の電子カルテ文書の記述項目のバリューを復元する文書記述項目復元手段を備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
医療/介護で用いられる電子カルテにおいて、電子カルテ文書の記述項目をキーとバリューの組合せとして記録するキーバリューストア記録手段と、前記キーを用いて前記キーバリューストア記録手段から元の電子カルテ文書の記述項目のバリューを復元する文書記述項目復元手段を備えたことを特徴とする電子カルテ記録集約/参照システム。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
施設ごとの電子カルテが異なっていても、同じ記述項目は同じキーバリューストアに記録されるよう、前記電子カルテの記述項目のリストを定義する記述項目リスト定義手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子カルテ記録集約/参照システム。
【請求項3】
前記文書記述項目復元手段において、複数の記述項目についてバリューが揃っている文書の記述項目バリューを抽出する抽出リスト作成手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし2いずれか記載の電子カルテ記録集約/参照システム。
【請求項4】
前記抽出リスト作成手段において、記録項目の一部の欠落を許容する欠落許容抽出リスト作成手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の電子カルテ記録集約/参照システム。
【請求項5】
前記抽出リスト作成手段において、同一事象と推定される一連の文書から、代表的な文書のみを選択し、リストを縮約する抽出リスト縮約手段を備えたことを特徴とする請求項3または4記載の電子カルテ記録集約/参照システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主として医療や介護で用いられる電子カルテに記録された記述項目群を、各々キーバリューストアと呼ばれる記録手段を用いて多施設にわたって集約記録し、必要に応じて前記集約記録を参照し、任意の記述項目間の関係を分析可能とするシステムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
医療や介護の現場などでは、日々大量の記録文書が電子カルテの形で作成されている。通常は記録として残されるのみであったが、記述項目間の関連を分析して新規知見の発見につなげようとする試みも始まっている。
この出願に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-108665号公報
特開2000-298696号公報
特許第6792750号公報
【0004】
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/suishinkaigo_iryokaigo_dai2/siryou5.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
退院サマリー文書などを用いて、患者の症状や検査所見といった記述項目から診断名を推測する試みがある(特許文献3)。しかし、より広範な分析を行う必要も増加している。例えば、高齢者の服用している薬剤は多数に上ること(ポリファーマシー)が多い。6剤以上になると、様々な複合した副作用が増加することが知られている。薬剤の承認を得る際の治験では、併用する薬剤を限定して成績データの安定を図っている。このため、複数の薬剤の併用下でいかなる相互作用が起こるかは不詳であることが多い。併用薬の組合せは無数にあり、相互作用から起こる症状や検査所見の変化は決して著明ではない。分析には、大量のデータ(いわゆるビッグデータ)が不可欠である。しかし、どのようにしてビッグデータを収集し、蓄積するか、さらにどのようにして必要な記述項目のデータを参照するかといった方法論が未確立である。
診療報酬の請求データ(いわゆるレセプトデータ)は国家レベルで集約される (リアルワールドデータ Real World Data:以下RWD)。大量のデータが電子化されているため分析目的によっては有用である。しかし、診断名と、検査、治療内容だけで症状の記載項目が含まれない。
医療/介護機関で集積されている電子カルテを集約できれば最も汎用的である。しかし、電子カルテの様式は統一されておらず、また個人情報保護の観点から多施設の患者データの集積には慎重を要する。
【0006】
本発明はかかる従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、電子カルテの記述項目をキーバリューストアと呼ばれる匿名性の高い方式で、記述項目別に大量集積すること、必要に応じて任意の患者の任意の時間の任意の記述項目を参照可能とし、当該記述項目間の相互関係を分析できるシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための手段として請求項1記載の電子カルテ記録集約/参照システムでは、医療/介護で用いられる電子カルテにおいて、電子カルテ文書の記述項目をキーとバリューの組合せとして記録するキーバリューストア記録手段と、前記キーを用いて前記キーバリューストア記録手段から元の電子カルテ文書の記述項目のバリューを復元する文書記述項目復元手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の電子カルテ記録集約/参照システムでは、請求項1記載の電子カルテ記録集約/参照システムにおいて、施設ごとの電子カルテが異なっていても、同じ記述項目は同じキーバリューストアに記録されるよう、前記電子カルテの記述項目のリストを定義する記述項目リスト定義手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の電子カルテ記録集約/参照システムでは、請求項1ないし2いずれか記載の電子カルテ記録集約/参照システムにおいて、前記文書記述項目復元手段において、複数の記述項目についてバリューが揃っている文書の記述項目バリューを抽出する抽出リスト作成手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の電子カルテ記録集約/参照システムでは、請求項3記載の電子カルテ記録集約/参照システムにおいて、前記抽出リスト作成手段において、記録項目の一部の欠落を許容する欠落許容抽出リスト作成手段を備えたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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