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公開番号2024009522
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-23
出願番号2022111110
出願日2022-07-11
発明の名称フレイル推定装置、フレイル推定方法及びプログラム
出願人個人
代理人個人,個人
主分類G16H 50/30 20180101AFI20240116BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】医療機関を受診した履歴に基づいてフレイル状態を推定する。
【解決手段】フレイル推定装置が、対象者が医療機関を受診した履歴を表す医療受診データに基づいて対象者の健康状態を表す特徴データを抽出するように構成されている特徴抽出部と、対象者に関する特徴データを、特徴データとフレイル評価指標との関係を学習したモデルに入力することで、対象者のフレイル評価指標を推定するように構成されている指標推定部と、を備える。
【選択図】図13

特許請求の範囲【請求項1】
対象者が医療機関を受診した履歴を表す医療受診データに基づいて前記対象者の健康状態を表す特徴データを抽出するように構成されている特徴抽出部と、
前記対象者に関する前記特徴データを、前記特徴データとフレイル評価指標との関係を学習したモデルに入力することで、前記対象者の前記フレイル評価指標を推定するように構成されている指標推定部と、
を備えるフレイル推定装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のフレイル推定装置であって、
前記医療受診データは、前記対象者に発行された医療レセプトを表すデータを含む、
フレイル推定装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のフレイル推定装置であって、
前記特徴データは、前記対象者が診察された疾患を表す情報又は前記対象者に処方された薬剤を表す情報を含む、
フレイル推定装置。
【請求項4】
請求項3に記載のフレイル推定装置であって、
前記医療受診データは、前記対象者が受診した健康診断結果を表すデータを含む、
フレイル推定装置。
【請求項5】
請求項4に記載のフレイル推定装置であって、
前記疾患は、脳卒中、心疾患、高血圧、糖尿病、呼吸器疾患、骨疾患、関節疾患、骨折及び悪性腫瘍であり、
前記薬剤は、抗凝固剤であり、
前記健康診断結果は、血色素量、血清レアチニン量及び年齢である、
フレイル推定装置。
【請求項6】
請求項4に記載のフレイル推定装置であって、
前記疾患は、脳卒中、心疾患、高血圧、糖尿病、呼吸器疾患、腎疾患、骨疾患、関節疾患、高尿酸血症、骨折及び悪性腫瘍であり、
前記薬剤は、インシュリン、血糖降下薬、血糖降下薬その他、利尿薬、β受容体拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体阻害薬、脂質降下薬その他、抗凝固剤、直接経口抗凝固薬及び抗血小板剤であり、
前記健康診断結果は、血色素量、血清レアチニン量、血清アルブミン量、年齢及びボディマス指数であり、
前記特徴データは、喫煙歴をさらに含む、
フレイル推定装置。
【請求項7】
コンピュータが、
対象者が医療機関を受診した履歴を表す医療受診データに基づいて前記対象者の健康状態を表す特徴データを抽出する手順と、
前記対象者に関する前記特徴データを、前記特徴データとフレイル評価指標との関係を学習したモデルに入力することで、前記対象者の前記フレイル評価指標を推定する手順と、
を実行するフレイル推定方法。
【請求項8】
コンピュータに、
対象者が医療機関を受診した履歴を表す医療受診データに基づいて前記対象者の健康状態を表す特徴データを抽出する手順と、
前記対象者に関する前記特徴データを、前記特徴データとフレイル評価指標との関係を学習したモデルに入力することで、前記対象者の前記フレイル評価指標を推定する手順と、
を実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレイル推定装置、フレイル推定方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
フレイルは、加齢に伴う心身の活力の低下に起因する健康な状態と要介護状態との中間にある状態である。フレイルの高齢者に対して、適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進むことを遅延又は予防できる可能性があると考えられている。そのため、フレイルの高齢者をスクリーニングし、適切な介入を行うことは重要である。
【0003】
フレイルを診断する評価方法として、例えば、ロックウッドらにより提唱された障害蓄積モデル(非特許文献1参照)、及びフリードらにより提唱された表現型モデル(非特許文献2参照)等が提案されている。障害蓄積モデルでは、日常生活動作、健康度、併存症及び身体能力等における機能的障害又は異常所見の数に基づくスコアを利用してフレイルを評価する。表現型モデルでは、歩行速度、筋力、活動性、倦怠感及び疲労感、並びに体重減少の該当数を表すスコアを利用してフレイルを評価する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Kenneth Rockwood, Arnold Mitnitski, "Frailty in relation to the accumulation of deficits", The Journals of Gerontology: Series A, vol. 62(7), pp. 722-727, 2007.
Linda P. Fried, Jeremy D. Walston, Luigi Ferrucci, "Hazzard's Geriatric Medicine and Gerontology", 6th edition, McGraw Hill, pp. 631-645, 2009.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、フレイルを評価するために新たに情報を収集する必要がある、という課題がある。例えば、障害蓄積モデルや表現型モデルでは、筋力や体力等の情報が必要となる。筋力や体力等の情報は通常の健康診断では検査項目に含まれないため、フレイルを評価するためには新たに検査を実施する必要がある。
【0006】
本発明は、上記のような技術的課題に鑑みて、医療機関を受診した履歴に基づいてフレイルを推定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様によるフレイル推定装置は、対象者が医療機関を受診した履歴を表す医療受診データに基づいて対象者の健康状態を表す特徴データを抽出するように構成されている特徴抽出部と、対象者に関する特徴データを、特徴データとフレイル評価指標との関係を学習したモデルに入力することで、対象者のフレイル評価指標を推定するように構成されている指標推定部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、医療機関を受診した履歴に基づいてフレイルを推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
フリード評価指標の分布の一例を示す図である。
ロックウッド評価指標の分布の一例を示す図である。
フレイル評価指標の相関関係の一例を示す図である。
ロックウッド評価指標と予後との関係の一例を示す図である。
一般化線形モデルを使った多変量解析の結果の一例を示す図である。
一般化線形モデルを使った多変量解析の結果の一例を示す図である。
予測フレイル評価指標とロックウッド評価指標との相関関係の一例を示す図である。
レセプトに基づく予測フレイル評価指標と他のフレイル評価指標との相関関係の一例を示す図である。
聞き取りに基づく予測フレイル評価指標と予後との関係の一例を示す図である。
レセプトに基づく予測フレイル評価指標と予後との関係の一例を示す図である。
一実施形態におけるフレイル推定システムの全体構成の一例を示す図である。
一実施形態におけるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
一実施形態におけるフレイル推定装置の機能構成の一例を示す図である。
一実施形態における学習処理の手順の一例を示す図である。
一実施形態における推定処理の手順の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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