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公開番号2023182415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-26
出願番号2022096011
出願日2022-06-14
発明の名称情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
出願人個人
代理人個人
主分類G16H 50/20 20180101AFI20231219BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】利用者の個別の事情を加味して睡眠障害に関する治療方法を特定する情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置100は、利用者Uの睡眠に関する情報を含む利用者情報Pを学習済モデルMに入力することで、当該利用者Uの睡眠障害を治療するための治療方法を特定する制御装置11を具備する。睡眠に関する情報は、睡眠障害に関する自覚症状、睡眠時間、睡眠環境および睡眠内容を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
利用者の睡眠に関する情報を含む利用者情報を学習済モデルに入力することで、当該利用者の睡眠障害を治療するための治療方法を特定する特定部を具備し、
前記睡眠に関する情報は、睡眠障害に関する自覚症状、睡眠時間、睡眠環境および睡眠内容を含む
情報処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記特定部は、前記特定した治療方法により治療中の利用者における睡眠の状態を表す情報を前記学習済モデルに入力することで、前記治療方法を再度特定する
請求項1の情報処理装置。
【請求項3】
検査、生活習慣改善療法、心理療法、認知行動療法、教育入院、専門診療科の受診、睡眠環境の改善、および、経過観察のうち少なくとも1つを前記治療方法として特定する
請求項1の情報処理装置。
【請求項4】
前記利用者情報は、前記利用者の生体に関する情報、前記利用者の生活に関する情報、利用者の身体に関する情報、および、前記利用者の病気に関する情報のうち少なくとも1つの情報を含む
請求項1の情報処理装置。
【請求項5】
前記利用者の生体に関する情報は、血圧、脈拍数、体温、および、心電図に関する情報の少なくとも1つを含む
請求項4の情報処理装置。
【請求項6】
前記利用者の生活に関する情報は、食事、ストレス、入浴、嗜好品、運動、仕事、学校、および、家族のうち少なくとも1つに関する情報を含む
請求項4の情報処理装置。
【請求項7】
前記利用者の身体に関する情報は、年齢、性別、身長、体重、BMI(Body Mass Index)、体組成、および、腹囲のうち少なくとも1つに関する情報を含む
請求項4の情報処理装置。
【請求項8】
前記利用者の病気に関する情報は、病歴、および、自覚症状のうち少なくとも1つに関する情報を含む
請求項4の情報処理装置。
【請求項9】
利用者の睡眠に関する情報を含む利用者情報を学習済モデルに入力することで、当該利用者の睡眠障害を治療するための治療方法を特定し、
前記睡眠に関する情報は、睡眠障害に関する自覚症状、睡眠時間、睡眠環境および睡眠内容を含む
コンピュータにより実現される情報処理方法。
【請求項10】
利用者の睡眠に関する情報を含む利用者情報を学習済モデルに入力することで、当該利用者の睡眠障害を治療するための治療方法を特定する特定部としてコンピュータを機能させ、
前記睡眠に関する情報は、睡眠障害に関する自覚症状、睡眠時間、睡眠環境および睡眠内容を含む
プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
我が国では、約30~50%の人が何らかの睡眠の問題を抱えてされている。しかし、実際に保険診療での睡眠障害に対する主に内服薬による治療を受けている人は約15%だという。睡眠障害には、下記のように、多種多様な病態が含まれるが、自覚症状には、大きな違いがある。例えば、全く自覚症状がないが、生命予後が不良なものから、自覚症状は重篤だが、生命予後には余り影響しないものまで幅広い。更に、睡眠障害は、しばしば再発する事が知られている。
【0003】
元来、睡眠は、生命誕生以来、脈々と受け継がれてきた体内時計(運動や活動に強く影響される自律神経系及び内分泌系のバランス)に裏付けられていて、呼吸、循環、消化・吸収、排泄、免疫などとも関連がある生命の維持、日常生活の支えとなる生体内恒常性の維持に不可欠で極めて重要な機能である。殊に、頸動脈洞には循環・呼吸・排泄、体液バランス、体温などの中枢となるセンサーがあり、動脈血温度、血中酸素分圧、血中二酸化炭素濃度、様々な電解質・有害物質濃度など含め血液の浸透圧などの変化に対応した整体反応を規定している可能性があり、頸動脈硬化症が、このセンサーの感受性を左右している為、加齢や間違った生活習慣などにより自律神経バランスを更に悪化させることとなると考えられる。
【0004】
従って睡眠障害は、加齢及びそれに伴う生活習慣病及び動脈硬化症、更年期、閉経後或いは、男性更年期、生活習慣病治療薬の副作用、脳卒中、ウイルス感染症や、女性ホルモンと男性ホルモンとのバランスの乱れも関連を疑われる。例えば、喫煙などによる動脈硬化は全身性に均一性に進むことはあるが、多くは不均一性で、脳動脈優位など局所的に進むことが知られている。いずれも、総頸動脈・内径動脈の動脈硬化や白質などの線維化に伴う脳神経細胞への血流低下による栄養、酸素供給低下が絡んでいることが知られている。また、動脈硬化症や過剰飲酒などに伴う脳梗塞、脳出血など、脳卒中に相応して睡眠障害が出現することも知られている。
【0005】
一方、睡眠障害は、多量飲酒やウイルス感染・炎症などに伴う脳萎縮・変性或いは認知症や、変形性脊椎症や脳動脈硬化症、更に睡眠障害なども関与する自律神経バランスの乱れもある中高年以降の男性に多い。特に最近では長く単身生活を過ごす男性が多くなっており、入浴などを介しての女性ホルモンへの曝露が減少していることが大きく関与している可能性がある。即ち、単身者の場合、男性では男性ホルモンへの、或いは女性では女性ホルモンへの曝露が強化される、ある意味、自家中毒状態になることも可能性として考えられる。ただ単身であっても、疲労回復や入眠効率改善に役立つ入浴であるが、性別にホルモンバランス・環境への影響が異なる。即ち、男性では睾丸の温度上昇を招き、テストステロン濃度低下、精子の数の減少、運動能低下を招き、ネガティブに作用する。逆に女性では、排卵など月経を含め卵巣の機能を保持すし、女性ホルモン濃度の低下を防ぎ、ポジティブに作用する。従って、性ホルモンのバランス上では、男性にはシャワーが、女性には入浴が好ましい。更に、男性の下着も、睾丸の挙上を防ぎ、降下を促すものの方が望ましく、女性では卵巣温度低下を招きやすいミニスカートは望ましくないこととなる。更に、肥満や脂肪肝を防ぐ、むしろ激しい運動に伴いテストステロンの濃度上昇がホルモンバランスを乱すことも、女性アスリートにおいて髭など体毛が濃くなることなどからも知られている。
【0006】
また、肥満に伴う睡眠障害では、睡眠時無呼吸症候群、脂肪肝による女性ホルモンと男性ホルモンとのバランスの乱れの関与も疑われる。更に加齢に伴う視力や聴覚、嗅覚、知覚の低下や障害、脳萎縮や変性も、認知機能低下や好奇心を失うなど直接的或いは間接的に脳の高次機能の低下に少なからず関与する。
【0007】
ストレス、男性更年期や脂肪肝とも関係する男性ホルモン代謝が深く関係している病態の1つには睡眠障害がある。また、自律神経のバランスの乱れや脳の高次機能とも関係し、想像力などを抑制する抑うつ状態の関与が知られている病態の1つには男性更年期がある。いずれも、脳卒中や中枢神経系・皮膚のウイルスなど感染症・慢性炎症・自己免疫疾患、変形性脊椎症や睡眠障害などが絡んだ自律神経のバランスの低下、或いは、戦争や仕事に関係した過去のネガティブな経験・記憶、友人・知人・家族又はパートナーとの関係性、戦争などPTSDなどを招く極度のストレス、精神的トラウマなどの関与も指摘されている。睡眠は、人の一生を規定する体内時計を維持する上で欠かせない内分泌及び自律神経のバランスを保つ上で重要で、様々な生活習慣病予防にも極めて大きく関与している。
【0008】
我が国の睡眠時間は、欧米と比べても、平均して1.5時間以上も短いとされる。睡眠時間が短くなることが齎す影響は、全体の生産性の低下など、広く深いものがある。一体、工業化と人口の都市集中、職住近接ではなく遠隔通勤、交代勤務・深夜勤務を含め、不規則な生活時間の普遍化、様々なストレスなどなど、戦後の経済発展と表裏一体での睡眠の短縮化或いは深睡眠の欠乏が深刻さを増してきた。
【0009】
一方で、睡眠障害は、鬱病など様々な精神神経学的な病態と強く相関しているだけでなく、事故、自殺等社会的な問題にまで関係している。特に、昨今の新型コロナウイルス感染症のパンデミックやロシアによるウクライナへの侵略というかってない大きな不安材料が、世界を大きく変化させている中、感染し後遺症が残る、職業を失う、家族を失う等、生活の基盤が極めて不安定化し睡眠障害を訴える人々が増加している。以上の通り、幅広い睡眠障害を、地域、季節、天候、個人の住環境、社会的環境、心身の状況によらず、確実に改善することが望まれる。
【0010】
そこで、例えば睡眠障害であるか否かを判定する技術が従来から提案されている。特許文献1には、睡眠障害の中でも睡眠時無呼吸症候群であるか否かの判定を行う睡眠時無呼吸症候群判定装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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