TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024059700
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2024019891,2023562803
出願日2024-02-14,2023-03-09
発明の名称ジカルバゾリル類化合物及び有機エレクトロルミネッセンス素子
出願人国立大学法人京都大学,株式会社TSK
代理人弁理士法人桐朋
主分類C07D 401/14 20060101AFI20240423BHJP(有機化学)
要約【課題】長寿命化した有機ELを提供する。
【解決手段】下記のジカルバゾリル類化合物、及び該化合物を含む層を備える有機EL素子とする。基本骨格に含まれるN原子には、官能基FGが結合する。なお、INTは媒介基を表し、mは0又は1である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024059700000099.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">67</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">72</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
2個のカルバゾリル基が結合したジカルバゾリル基と、前記ジカルバゾリル基に結合した媒介基とを有するジカルバゾリル類化合物であって、
前記媒介基はベンゼン環であり、前記ベンゼン環の1位に前記ジカルバゾリル基のNが結合し、
前記ベンゼン環の3位に結合したカルバゾリル基と、前記ベンゼン環の5位に結合したR20とをさらに有し、以下の構造式に示される構造を有する、ジカルバゾリル類化合物。
TIFF
2024059700000081.tif
73
70
ただし、R20はH又はジカルバゾリル基を表す。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載のジカルバゾリル類化合物において、前記R20がHであり、以下の構造式に示される構造を有する、ジカルバゾリル類化合物。
TIFF
2024059700000082.tif
73
70
【請求項3】
請求項1に記載のジカルバゾリル類化合物において、前記R20がジカルバゾリル基であり、且つ前記ジカルバゾリル基のNが前記ベンゼン環の5位に結合し、以下の構造式に示される構造を有する、ジカルバゾリル類化合物。
TIFF
2024059700000083.tif
76
97
【請求項4】
2個のカルバゾリル基が結合したジカルバゾリル基と、前記ジカルバゾリル基に結合した媒介基とを有するジカルバゾリル類化合物であって、
前記媒介基はベンゼン環であり、前記ベンゼン環の1位に前記ジカルバゾリル基のNが結合し、
前記ベンゼン環の4位に結合したNを含む官能基をさらに有し、
前記Nに、2個の不飽和環状化合物が結合し、
前記官能基の前記Nに対して前記ベンゼン環と2個の前記不飽和環状化合物とが結合した3級アミン構造を有し、以下の構造式に示される構造を有する、ジカルバゾリル類化合物。
TIFF
2024059700000084.tif
69
74
ただし、R21及びR22は不飽和環状化合物をそれぞれ表す。
【請求項5】
請求項4に記載のジカルバゾリル類化合物において、以下の構造式に示される構造を有する、ジカルバゾリル類化合物。
TIFF
2024059700000085.tif
75
97
【請求項6】
請求項4に記載のジカルバゾリル類化合物において、以下の構造式に示される構造を有する、ジカルバゾリル類化合物。
TIFF
2024059700000086.tif
101
97
【請求項7】
請求項4に記載のジカルバゾリル類化合物において、以下の構造式に示される構造を有する、ジカルバゾリル類化合物。
TIFF
2024059700000087.tif
87
81
【請求項8】
請求項4に記載のジカルバゾリル類化合物において、以下の構造式に示される構造を有する、ジカルバゾリル類化合物。
TIFF
2024059700000088.tif
87
88
【請求項9】
請求項4に記載のジカルバゾリル類化合物において、以下の構造式に示される構造を有する、ジカルバゾリル類化合物。
TIFF
2024059700000089.tif
87
88
【請求項10】
請求項4に記載のジカルバゾリル類化合物において、以下の構造式に示される構造を有する、ジカルバゾリル類化合物。
TIFF
2024059700000090.tif
70
80
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ジカルバゾリル類化合物及び有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子においては、アノードとカソードとの間に、電子輸送層、発光層及び正孔輸送層が挟まれる。このように構成される有機EL素子は、長寿命化であることが望ましい。この観点から、電子輸送層、発光層又は正孔輸送層の素材として適切な有機物が求められている。この要請に対応するため、例えば、特開2021-172592号公報において、窒素を有する複素環を含んだ化合物が提案されている。特開2021-172592号公報では、前記化合物は、電子輸送層、発光層又は正孔輸送層の素材として用いられている。
【発明の概要】
【0003】
有機ELのさらなる長寿命化が要請されている。
【0004】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【0005】
本発明の一実施形態によれば、2個のカルバゾリル基が結合したジカルバゾリル基か、又は、ジカルバゾリル基に対して1個以上の置換基が結合した置換ジカルバゾリル基を基本骨格として有するジカルバゾリル類化合物であって、
前記基本骨格に含まれるN原子に対して直接結合するか、又は、前記N原子に対して媒介基を介して間接的に結合した官能基を有し、
前記官能基は、アリール基、置換窒素含有芳香族複素環基又は無置換窒素含有芳香族複素環基の少なくともいずれか1個を有し、
前記媒介基をINTと表し、前記官能基をFGと表すとき、下記の構造式で示される、ジカルバゾリル類化合物が提供される。
【0006】
TIFF
2024059700000001.tif
71
75
【0007】
ここで、上記構造式中のR2~R5は、カルバゾリル基を構成するベンゼン環の任意の位置に結合した置換基を表す。R2~R5は、水素であってもよい。また、mは0又は1である。
【0008】
なお、各化合物中の水素が重水素に置換されていてもよい。本明細書における「水素」には「重水素」が含まれる。重水素化率は高くてもよい。例えば、重水素化率は80%程度であってもよい。
【0009】
本発明の別の一実施形態によれば、上記したジカルバゾリル類化合物を含む層を備える有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
【0010】
上記の化合物では、第一励起三重項状態(T1)のエネルギが高い。また、上記の化合物における最高占有準位(HOMO)及び最低非占有準位(LUMO)は、特に青色発光材料を発光層に含む場合の電荷輸送材として用いるに当たって、適切な範囲内である。また、この化合物においては、分子内で電荷が移動することが容易であるために電荷が非局在化し難い。従って、分子構造が安定する。さらに、分子の構造に基づいて分子内回転が抑制されるので、熱安定性が良好である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ダイキン工業株式会社
撥剤
1日前
住友化学株式会社
複合電解質、電池用電解質及び電池
5日前
国立大学法人京都大学
中間中胚葉細胞から腎前駆細胞への分化誘導方法、および多能性幹細胞から腎前駆細胞への分化誘導方法
1日前
日本化薬株式会社
記録材料
28日前
株式会社トクヤマ
紫外線照射装置
20日前
日本化薬株式会社
有害生物防除剤
1か月前
日本化薬株式会社
有害生物防除剤
2か月前
日本化薬株式会社
有害生物防除剤
3か月前
東ソー株式会社
オレフィンの製造方法
1か月前
日産化学株式会社
ペプチドの製造方法
2か月前
小野薬品工業株式会社
EP2アンタゴニスト
3か月前
岩崎電気株式会社
異性体調製装置
2か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
学校法人君が淵学園
慢性腎臓病進行抑制剤
3か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミドおよびその製造方法
今日
ENEOS株式会社
リポ多糖を含む組成物
1か月前
築野食品工業株式会社
イノシトール脂肪酸エステル
15日前
天津大学
エタノールの脱水によるエチレン製造方法
2か月前
住友化学株式会社
化合物及び金属錯体
1か月前
三菱ケミカル株式会社
アンヒドロ糖アルコールの製造方法
2か月前
イーセップ株式会社
バイオマス処理システム
1日前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
2か月前
旭化成株式会社
ジアミンの製造方法
15日前
ENEOS株式会社
スチルベン化合物の製造方法
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
1か月前
太陽化学株式会社
ポリグリセリン脂肪酸エステル
8日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
15日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
8日前
学校法人上智学院
メロデスモシンまたはその塩の製造方法
2か月前
帝人株式会社
環式ジアルコール化合物およびその製造方法
3か月前
大阪瓦斯株式会社
液状組成物およびその安定化方法
2か月前
美洛生物科技股ふん有限公司
カチオン性脂質及びその使用
2日前
公益財団法人野口研究所
非天然型糖鎖を有するO結合型糖ペプチド
2か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミドおよびその製造方法
今日
地方独立行政法人青森県産業技術センター
プロテオグリカンの精製法
2か月前
浙江越甲薬業有限公司
安息香酸エステルの誘導体
1か月前
続きを見る