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公開番号2024059430
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022167104
出願日2022-10-18
発明の名称光検出装置
出願人ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人つばさ国際特許事務所
主分類H01L 27/146 20060101AFI20240423BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】感度の向上と共に色バランスを改善することが可能な光検出装置を提供する。
【解決手段】本開示の一実施形態の第1の光検出装置は、対向する第1の面および第2の面を有し、互いに異なる波長を選択的に光電変換する複数の第1の画素および第2の画素が行列状に配置された半導体基板と、互いに異なる屈折率を有する媒質が第1の面側に第1の画素および第2の画素それぞれに平面且つ離散的に設けられ、第1の画素では入射光を第1の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して第1の波長成分を選択的に第1の画素に導き、第2の画素では入射光を第2の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して第2の波長成分を選択的に第2の画素に導く波長分離構造と、第1の面側に設けられ、第1の画素および第2の画素のうち光感度が相対的に低い一方の画素の実効的な画素開口サイズを他方の画素よりも大きくする開口調整構造とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対向する第1の面および第2の面を有し、互いに異なる波長を選択的に光電変換する複数の第1の画素および第2の画素が行列状に配置された半導体基板と、
互いに異なる屈折率を有する媒質が前記第1の面側に前記第1の画素および前記第2の画素それぞれに平面且つ離散的に設けられ、前記第1の画素では入射光を第1の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して前記第1の波長成分を選択的に前記第1の画素に導き、前記第2の画素では入射光を第2の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して前記第2の波長成分を選択的に前記第2の画素に導く波長分離構造と、
前記第1の面側に設けられ、前記第1の画素および前記第2の画素のうち光感度が相対的に低い一方の画素の実効的な画素開口サイズを他方の画素よりも大きくする開口調整構造と
を備えた光検出装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記波長分離構造は、前記第1の画素および前記第2の画素に対する共通層として形成される第1の媒質と、前記第1の画素および前記第2の画素それぞれに設けられた第2の媒質とを有し、
前記第2の媒質は前記入射光の所定の波長以下の大きさの柱状構造を有し、前記第1の媒質よりも高い屈折率を有する、請求項1に記載の光検出装置。
【請求項3】
前記第2の媒質は、前記第1の画素および前記第2の画素それぞれに1または複数設けられると共に、前記第1の画素および前記第2の画素それぞれに異なる径を有する、請求項2に記載の光検出装置。
【請求項4】
前記第1の媒質は、前記入射光に対して1.5以下の屈折率を有する、請求項2に記載の光検出装置。
【請求項5】
前記第1の媒質は、シリコン酸化物、フッ素を添加したシリコン酸化物、フッ素樹脂、多孔質シリカまたはそれらの混合素材からなる、請求項2に記載の光検出装置。
【請求項6】
前記第2の媒質は、前記入射光に対して1.7以上の屈折率を有する、請求項2に記載の光検出装置。
【請求項7】
前記第2の媒質は、酸化チタン、酸化アルミニウム、シリコン窒化物、アモルファスシリコンまたはそれらの混合素材からなる、請求項2に記載の光検出装置。
【請求項8】
前記開口調整構造は、前記一方の画素に選択的に設けられる集光素子からなる、請求項1に記載の光検出装置。
【請求項9】
前記集光素子は、前記波長分離構造よりも光入射側に配置されるオンチップレンズである、請求項8に記載の光検出装置。
【請求項10】
前記集光素子は、前記第1の面と前記波長分離構造との間に配置されるインナーレンズである、請求項8に記載の光検出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、波長分離構造を有する光検出装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1では、ナノポスト構造により光を散乱または回折させ、空間的に波長分離することにより光利用効率の向上を図ったイメージセンサが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-069119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、光検出装置では、色バランスの改善が求められている。
【0005】
感度の向上と共に色バランスを改善することが可能な光検出装置を提供することが望ましい。
【0006】
本開示の一実施形態としての第1の光検出装置は、対向する第1の面および第2の面を有し、互いに異なる波長を選択的に光電変換する複数の第1の画素および第2の画素が行列状に配置された半導体基板と、互いに異なる屈折率を有する媒質が第1の面側に第1の画素および第2の画素それぞれに平面且つ離散的に設けられ、第1の画素では入射光を第1の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して第1の波長成分を選択的に第1の画素に導き、第2の画素では入射光を第2の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して第2の波長成分を選択的に第2の画素に導く波長分離構造と、第1の面側に設けられ、第1の画素および第2の画素のうち光感度が相対的に低い一方の画素の実効的な画素開口サイズを他方の画素よりも大きくする開口調整構造とを備えたものである。
【0007】
本開示の一実施形態としての第2の光検出装置は、対向する第1の面および第2の面を有し、互いに異なる波長を選択的に光電変換する複数の第1の画素および第2の画素が行列状に配置された半導体基板と、互いに異なる屈折率を有する媒質が第1の面側に第1の画素および第2の画素それぞれに平面且つ離散的に設けられ、第1の画素では入射光を第1の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して第1の波長成分を選択的に第1の画素に導き、第2の画素では入射光を第2の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して第2の波長成分を選択的に第2の画素に導く波長分離構造と、第1の面側において、第1の画素および第2の画素のうち光感度が相対的に低い画素に設けられた集光素子とを備えたものである。
【0008】
本開示の一実施形態としての第3の光検出装置は、対向する第1の面および第2の面を有し、互いに異なる波長を選択的に光電変換する複数の第1の画素および第2の画素が行列状に配置された半導体基板と、互いに異なる屈折率を有する媒質が第1の面側に第1の画素および第2の画素それぞれに平面且つ離散的に設けられ、第1の画素では入射光を第1の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して第1の波長成分を選択的に第1の画素に導き、第2の画素では入射光を第2の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して第2の波長成分を選択的に第2の画素に導く波長分離構造と、第1の面と波長分離構造との間において、隣り合う第1の画素と第2の画素との境界に設けられ、第の画素および第2の画素のそれぞれに開口を有する枠体と、開口内に充填された、第1の画素および第2の画素それぞれにおいて光電変換される波長を選択的に透過するカラーフィルタとからなるカラーフィルタ層とを備えたものであり、開口のサイズは光感度が相対的に低い画素の開口が他の画素の開口よりも大きい。
【0009】
本開示の一実施形態としての第1の光検出装置では、互いに異なる波長を選択的に光電変換する複数の第1の画素および第2の画素が行列状に配置された半導体基板の光入射面となる第1の面側に波長分離構造および開口調整構造を設けるようにした。波長分離構造は、互いに異なる屈折率を有する媒質が第1の画素および第2の画素それぞれに平面且つ離散的に設けられており、第1の画素では入射光を第1の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して第1の波長成分を選択的に第1の画素に導き、第2の画素では入射光を第2の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離して第2の波長成分を選択的に第2の画素に導く。開口調整構造は、第1の面側に設けられ、第1の画素および第2の画素のうち光感度が相対的に低い一方の画素の実効的な画素開口サイズを他方の画素よりも大きくする。本開示の一実施形態としての第2の光検出装置では、開口調整構造として、第1の画素および第2の画素のうち光感度が相対的に低い画素に集光素子を設けるようにした。本開示の一実施形態としての第3の光検出装置では、第1の面と波長分離構造との間に、隣り合う第1の画素と第2の画素との境界に設けられ、第の画素および第2の画素のそれぞれに開口を有する枠体と、開口内に充填された、第1の画素および第2の画素それぞれにおいて光電変換される波長を選択的に透過するカラーフィルタとからなるカラーフィルタ層を開口調整構造として、光感度が相対的に低い画素の開口サイズを他の画素の開口サイズよりも大きくした。これにより、相対的に光感度が低い画素における量子効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の第1の実施の形態に係る光検出装置の構成の一例を表す断面模式図である。
図1に示した光検出装置の全体構成を表すブロック図である。
図1に示した単位画素の等価回路図である。
図1に示した光検出装置の平面レイアウトの一例を表す模式図である。
図4に示した平面レイアウトを有する光検出装置を模式的に表した斜視図である。
参考例1としての光検出装置の断面模式図である。
参考例2としての光検出装置の断面模式図である。
図6に示した光検出装置におけるR,G,Bの量子効率を表す特性図である。
図7に示した光検出装置におけるR,G,Bの量子効率を表す特性図である。
図1に示した光検出装置におけるR,G,Bの量子効率を表す特性図である。
本開示の変形例1に係る光検出装置の構成の一例を表す断面模式図である。
本開示の変形例2に係る光検出装置の構成の一例を表す断面模式図である。
本開示の変形例3に係る光検出装置の構成の一例を表す断面模式図である。
本開示の変形例3に係る光検出装置の構成の他の例を表す断面模式図である。
本開示の変形例3に係る光検出装置の構成の他の例を表す断面模式図である。
本開示の変形例4に係る光検出装置の構成の一例を表す断面模式図である。
本開示の第2の実施の形態に係る光検出装置の構成の一例を表す断面模式図である。
図17に示した光検出装置の平面レイアウトの一例を表す模式図である。
図1に示した光検出装置を有する電子機器の構成例を表すブロック図である。
図1等に示した光検出装置を用いた光検出システムの全体構成の一例を表す模式図である。
図20Aに示した光検出システムの回路構成の一例を表す図である。
車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。
カメラヘッド及びCCUの機能構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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