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公開番号2024066702
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022176296
出願日2022-11-02
発明の名称静止誘導器
出願人三菱電機株式会社
代理人個人
主分類H01F 27/00 20060101AFI20240509BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】内部環境による内部環境センサの劣化の発生を抑制することができる静止誘導器を得ること。
【解決手段】静止誘導器1は、鉄心と鉄心に巻き付けられる巻線とを含む変圧部と、変圧部を収容し、上面が開口した箱状のタンク3と、タンク3の開口37を覆い、タンク3の内部と外部とを連通する連通孔41が形成された蓋4と、連通孔41を塞ぐカバー5と、変圧部の状態を示す情報およびタンク3の内部の情報を示す内部環境情報を取得する内部環境センサ6と、内部環境センサ6によって取得された内部環境情報から変圧部の状態およびタンク3の内部の状態を診断する診断装置7と、を備えている。内部環境センサ6は、タンク3の外部およびカバー5の外部に設置されているか、または、変圧部を収容する空間と隔離された収容空間に収容された状態でタンク3の内部に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鉄心と前記鉄心に巻き付けられる巻線とを含む変圧部と、
前記変圧部を収容し、上面が開口した箱状のタンクと、
前記タンクの開口を覆い、前記タンクの内部と外部とを連通する連通孔が形成された蓋と、
前記連通孔を塞ぐカバーと、
前記変圧部の状態を示す情報および前記タンクの内部の情報を示す内部環境情報を取得する内部環境センサと、
前記内部環境センサによって取得された前記内部環境情報から前記変圧部の状態および前記タンクの内部の状態を診断する診断装置と、を備え、
前記内部環境センサは、前記タンクの外部および前記カバーの外部に設置されているか、または、前記変圧部を収容する空間と隔離された収容空間に収容された状態で前記タンクの内部に配置されていることを特徴とする静止誘導器。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記診断装置は、前記タンクの外部に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導器。
【請求項3】
前記内部環境センサと前記診断装置とは、互いに分離した状態で設置されるとともに、ケーブルを介して互いに電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導器。
【請求項4】
前記タンクは、底壁と、前記底壁の周縁から立ち上がる側壁と、を有し、
前記診断装置は、前記タンクの前記側壁に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導器。
【請求項5】
前記蓋には、前記診断装置とは別の部品を取り付け可能な既存孔が形成され、
前記診断装置は、前記既存孔を介して前記蓋に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導器。
【請求項6】
前記カバーには、上下方向に延びる貫通孔が形成され、
前記内部環境センサの一部は、前記貫通孔に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導器。
【請求項7】
前記カバーは、板状の基部と、前記基部の上面から上方に向かって突出する取付部と、を有し、
前記取付部は、上下方向に延びる取付部側壁を有し、
前記取付部側壁には、水平方向に延びる貫通孔が形成され、
前記内部環境センサの一部は、前記貫通孔に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導器。
【請求項8】
前記カバーは、板状の基部と、前記基部の上面から上方に向かって突出する取付部と、を有し、
前記取付部は、上下方向に対して傾斜する傾斜面を含み、
前記傾斜面には、前記傾斜面と垂直な方向に延びる貫通孔が形成され、
前記内部環境センサの一部は、前記貫通孔に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導器。
【請求項9】
前記カバーのうち前記タンクの外部側に位置する外面には、アジャスターが取り付けられ、
前記内部環境センサは、前記アジャスターを介して前記カバーに設置され、
前記カバーには、前記タンクの内部と外部とを連通する貫通孔が形成され、
前記アジャスターには、前記カバーの前記貫通孔に連通する取付孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導器。
【請求項10】
前記アジャスターの形状は、角柱、円柱または楕円柱であり、
前記アジャスターは、前記内部環境センサを取付可能な複数のセンサ取付部を有していることを特徴とする請求項9に記載の静止誘導器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、内部環境センサと診断装置とを備える静止誘導器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、静止誘導器の状態をリモートで監視するために、静止誘導器のIoT(Internet of Things)化が進んでいる。例えば、特許文献1に開示されているように、センサと診断装置とを静止誘導器に設置して、センサによって取得された情報から診断装置が静止誘導器の負荷、損失などを算出して算出したデータを管理装置に送信する技術が知られている。
【0003】
センサによって取得される情報は、電流値、電圧値、油温、内圧、部分放電などである。以下、電流値などの静止誘導器の状態を示す情報を「内部環境情報」と称する。また、内部環境情報を取得するセンサを「内部環境センサ」と称する。内部環境センサと診断装置とは、ケーブルを介して互いに電気的に接続されている。診断装置によって算出されたデータをリモートでリアルタイムに監視することにより、静止誘導器の負荷、静止誘導器の故障、静止誘導器の故障の兆候などを把握することができる。
【0004】
より正確な内部環境情報を取得するためには、内部環境センサを静止誘導器の近くに設置する必要がある。特許文献1には、内部環境センサをタンクの内部に直接設置する技術が開示されている。すなわち、特許文献1には、変圧部と、変圧部を収容し上面が開口した箱状のタンクと、タンクの開口を覆うとともにタンクの内部と外部とを連通するハンドホールが形成された蓋と、ハンドホールを塞ぐハンドホールカバーとを備え、内部環境センサをタンクの内部に直接設置する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-212661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された技術のように内部環境センサをタンクの内部に直接設置すると、タンクの内部の温度、タンクの内圧、タンクの内部に収容される絶縁媒体との接触などにより、内部環境センサに劣化が発生しやすくなるという問題がある。以下、タンクの内部の温度などを「内部環境」と称する。
【0007】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、内部環境による内部環境センサの劣化の発生を抑制することができる静止誘導器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる静止誘導器は、鉄心と鉄心に巻き付けられる巻線とを含む変圧部と、変圧部を収容し、上面が開口した箱状のタンクと、タンクの開口を覆い、タンクの内部と外部とを連通する連通孔が形成された蓋と、を備えている。静止誘導器は、連通孔を塞ぐカバーと、変圧部の状態を示す情報およびタンクの内部の情報を示す内部環境情報を取得する内部環境センサと、内部環境センサによって取得された内部環境情報から変圧部の状態およびタンクの内部の状態を診断する診断装置と、を備えている。内部環境センサは、タンクの外部およびカバーの外部に設置されているか、または、変圧部を収容する空間と隔離された収容空間に収容された状態でタンクの内部に配置されている。
【発明の効果】
【0009】
本開示にかかる静止誘導器は、内部環境による内部環境センサの劣化の発生を抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1にかかる静止誘導器を示した斜視図
図1に示されたII-II線に沿った断面図
実施の形態1におけるカバー、内部環境センサおよびケーブルを示した斜視図
図3に示されたIV-IV線に沿った断面図
実施の形態2にかかる静止誘導器を示した斜視図
実施の形態3にかかる静止誘導器の蓋、カバー、内部環境センサおよびケーブルを示した斜視図
図6に示されたVII-VII線に沿った断面図
実施の形態4にかかる静止誘導器のカバー、内部環境センサおよびケーブルを示した斜視図
図8に示されたIX-IX線に沿った断面図
実施の形態5にかかる静止誘導器のカバー、内部環境センサおよびケーブルを示した斜視図
図10に示されたXI-XI線に沿った断面図
実施の形態6にかかる静止誘導器のカバー、内部環境センサおよびケーブルを示した斜視図
図12に示されたXIII-XIII線に沿った断面図
実施の形態7にかかる静止誘導器のカバー、内部環境センサおよびケーブルを示した斜視図
実施の形態8にかかる静止誘導器のカバー、アジャスター、内部環境センサ、ケーブルおよび診断装置を示した斜視図
実施の形態9にかかる静止誘導器のカバー、開閉装置、アジャスター、内部環境センサ、ケーブルおよび診断装置を示した斜視図
実施の形態9にかかる静止誘導器の開閉装置およびアジャスターを示した側面図
実施の形態10にかかる静止誘導器の蓋、カバー、内部環境センサ、ケーブルおよび診断装置を示した斜視図
図18に示されたXIX-XIX線に沿った断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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