TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024059215
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022166758
出願日2022-10-18
発明の名称画像処理装置、制御方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G06T 5/40 20060101AFI20240423BHJP(計算;計数)
要約【課題】画像劣化を抑制可能な画像処理装置等を提供すること。
【解決手段】受け付けられた画像の各ピクセルの透明状態を示す透過情報を取得する第1取得部(S301)と、透過情報が取得された画像の各ピクセルの色情報を取得する第2取得部と(S304)、第1取得部により透過情報が取得された場合、第2取得部の取得結果を参照して、特定色の領域が画像全域における占める割合を取得する第3取得部(S305)と、第3取得部により取得された割合が第1閾値未満である場合、画像全域のピクセルの色情報に基づいて第1画像処理を実行し、第3取得部により取得された割合が第1閾値以上で第1閾値よりも大きな第2閾値未満の場合、少なくとも一部の色情報の領域を削除して第2画像処理を実行する制御部(S391、S308)と機能させることを特徴とするプログラムである。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
受け付けられた画像に対して画像処理を実行可能な画像処理装置のコンピュータを、
前記受け付けられた画像の各ピクセルの透明状態を示す透過情報を取得する第1取得手段と、
前記透過情報が取得された画像の各ピクセルの色情報を取得する第2取得手段と、
前記第1取得手段により透過情報が取得された場合、前記第2取得手段の取得結果を参照して、特定色の領域が画像全域における占める割合を取得する第3取得手段と、
前記第3取得手段により取得された割合が第1閾値未満である場合、画像全域のピクセルの色情報に基づいて第1画像処理を実行し、前記第3取得手段により取得された割合が第1閾値以上で第1閾値よりも大きな第2閾値未満の場合、少なくとも一部の色情報の領域を削除して第2画像処理を実行する制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御手段は更に、
前記第3取得手段により取得された割合が、前記第1閾値以上、かつ、前記第2閾値以上の場合、画像処理を実行しないことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第1取得手段は、
前記画像のピクセルのAlpha値を取得することを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第2取得手段は、
画像処理で用いる計算式、アルゴリズムおよび画像形式の内の一つに応じて、RGB値、グレースケール値、モノクロ二値、CMYK値およびHSB値の内から1以上を取得することを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第3取得手段は、
全ピクセルの色情報を走査して特定色のピクセルの累積値を求め、求めた累積値とピクセル総数とに基づいて前記割合を求めることを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第3取得手段は、
全ピクセルの色情報における度数分布を求め、指定された特定色の相対度数から前記割合を求めることを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項7】
前記制御手段は更に、
前記第2画像処理を実行する場合、完全透明なピクセルを予め定めた割合まで削減して画像処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項8】
前記制御手段は更に、
前記第2画像処理を実行する場合、完全透明なピクセルの色情報を用いないで画像処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項9】
前記制御手段は更に、
前記第2画像処理を実行する場合、前記受け付けられた画像に基づいて、非透明ピクセルを全て含み、かつ、黒色領域のピクセル数が最小になる矩形領域を切り出して画像処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項10】
前記制御手段は更に、
完全透明なピクセルに、オリジナルの画像を形成する色情報が残っている場合、全ピクセルの色情報に基づいて画像処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本実施形態は、画像処理装置、制御方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、画像を解析することにより、画像の色調整、画像中の人物検知などを自動で行う画像処理アプリケーションが種々存在する。これらのアプリケーションの中には、画像全域や、人物が写る領域などが明るくなるように色味を補正する色補正処理を行うものがある。このような画像処理を実行する際には、画像を形成する各ピクセルのRGB値(Red/Green/Blueの値)を抽出する。そして、得られた色情報(RGB値)を種々の計算式やアルゴリズムに入力して、画像処理後のRGB値を出力している。また、画像処理で用いられる計算式やアルゴリズムは、画像全域や処理対象とするピクセルの周辺領域のRGB値を入力パラメータとすることが多い。
【0003】
従来、画像の一部を「完全透明」や「半透明」にするために、「透過情報」を保持する画像形式がある。例えば、PNG(Portable Network Graphics)は、RGB値に加えて透過度を表す「Alpha値」を保持する。PNGにおいては、通常、Alpha値が「0」の場合は「完全透明」であり、Alpha値が「最大値」の場合は「完全不透明」となり、これらの値でない場合は「半透明」となる。「透過情報」により、例えば、画像の角領域を完全に透明にすることによって、丸い形の画像を形成して画面表示や印刷を実行することが可能となる。また、人物を撮影した写真に対して、その背景領域を「完全透明」とすることにより、人物のみを切り出した画像を形成することもできる。さらに、これらの処理が実現可能な画像に「透過情報」を付加して加工するアプリケーションも種々存在する。
【0004】
「半透明」であるピクセルには、画像を形成するRGB値などの色情報が保持されるが、「完全透明」な「透過情報」が付加されたピクセル(以降、「完全透明ピクセル」と記す)の色情報は不定である。このため、色内容によっては、画像処理後の画質劣化を招く場合がある。例えば、「完全透明」のピクセルのRGB値が、全て「Red=0、Green=0、Blue=0」である黒色で埋められている場合がある。画像全体の明るさを補正するために、暗い色味のピクセルが多い程、より明るく補正する画像処理を実行する場合において、次の事が考えられる。即ち、透明ではないピクセル(以下「非透明ピクセル」と記す)によっては、Red、Green、Blueの値が全て最大(例えば255)の白色となり、非透明領域の一部や全域が「白飛び」してしまうことが考えられる。つまり、肉眼では見えていても実際に撮影するとハイライト(明るい部分)の部分が白く抜けてしまうことがあり得た。このため、特許文献1に開示された技術によれば、「非透明ピクセル」のRGB値の平均値を求めて、全ての「完全透明ピクセル」のRGB値にこの求めた平均値を設定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-196444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、画像処理においては、画像劣化を抑制した処理が求められている。
【0007】
そこで、本発明の目的は、画像劣化を抑制可能な画像処理装置、制御方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、受け付けられた画像に対して画像処理を実行可能な画像処理装置のコンピュータを、
前記受け付けられた画像の各ピクセルの透明状態を示す透過情報を取得する第1取得手段と、
前記透過情報が取得された画像の各ピクセルの色情報を取得する第2取得手段と、
前記第1取得手段により透過情報が取得された場合、前記第2取得手段の取得結果を参照して、特定色の領域が画像全域における占める割合を取得する第3取得手段と、
前記第3取得手段により取得された割合が第1閾値未満である場合、画像全域のピクセルの色情報に基づいて第1画像処理を実行し、前記第3取得手段により取得された割合が第1閾値以上で第1閾値よりも大きな第2閾値未満の場合、少なくとも一部の色情報の領域を削除して第2画像処理を実行する制御手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、画像劣化を抑制した画像処理を実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
システムの構成図である。
透明領域のパターンに関する説明図である。
第1実施形態の処理を示すフローチャートである。
第1実施形態の説明図である。
第2実施形態の処理を示すフローチャートである。
補正対象の画像ファイルが入力された状態のモニタの画面例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

キヤノン株式会社
成形体
12日前
キヤノン株式会社
記録装置
13日前
キヤノン株式会社
定着装置
5日前
キヤノン株式会社
撮像装置
2日前
キヤノン株式会社
記録装置
8日前
キヤノン株式会社
撮像装置
12日前
キヤノン株式会社
撮像装置
12日前
キヤノン株式会社
撮像装置
1日前
キヤノン株式会社
読取装置
12日前
キヤノン株式会社
定着装置
12日前
キヤノン株式会社
露光ヘッド
5日前
キヤノン株式会社
光走査装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
7日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
液体吐出装置
15日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
15日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
7日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8日前
キヤノン株式会社
定着用回転体
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
7日前
続きを見る