TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024058362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165669
出願日2022-10-14
発明の名称画像処理装置および画像処理方法
出願人株式会社 日立産業制御ソリューションズ
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類H04N 25/10 20230101AFI20240418BHJP(電気通信技術)
要約【課題】色にじみを抑制しつつ偽色を低減することを可能とする。
【解決手段】画像処理装置100は、単板式RGB画像センサ(カメラ300参照)によって撮像されたRAW画像を基にRGB画像を生成するデモザイキング部111と、RGB画像のRGB信号の高周波成分を輝度信号の高周波成分に置き換えたRGB画像を生成する偽色除去部112と、置き換えたRGB画像に対して画像認識処理を行う画像認識部113と、を備える。偽色除去部112は、RGB信号を基に輝度信号を生成する輝度算出部211と、RGB信号それぞれから輝度信号を減算するR信号減算部、G信号減算部、およびB信号減算部と、減算した結果から高周波成分を除去する高周波成分除去部と、前記高周波成分を除去した結果に前記輝度信号を加算するR信号加算部、G信号加算部、およびB信号加算部と、を備えてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
偽色を生じる画像センサによって撮像されたRAW画像を基にRGB画像を生成するデモザイキング部と、
RGB画像のRGB信号の高周波成分を輝度信号の高周波成分に置き換えたRGB画像を生成する偽色除去部と、
前記置き換えたRGB画像に対して画像認識処理を行う画像認識部と、を備える
画像処理装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記偽色除去部は、
RGB信号を基に輝度信号を生成する輝度算出部と、
RGB信号それぞれから前記輝度信号を減算するR信号減算部、G信号減算部、およびB信号減算部と、
減算した結果から高周波成分を除去する高周波成分除去部と、
前記高周波成分を除去した結果に前記輝度信号を加算するR信号加算部、G信号加算部、およびB信号加算部と、を備える
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記偽色除去部は、
RGB信号を基に輝度信号を生成する輝度算出部と、
RB信号それぞれから前記輝度信号を減算するR信号減算部、およびB信号減算部と、
減算した結果から高周波成分を除去する高周波成分除去部と、
前記高周波成分を除去した結果に前記輝度信号を加算するR信号加算部、およびB信号加算部と、を備える
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記デモザイキング部は、
前記RAW画像を線形補間によってデモザイキング処理をする
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
偽色を生じる画像センサによって撮像されたRAW画像を基にRGB画像を生成するデモザイキング部と、
RGB画像のRGB信号の高周波成分を輝度信号の高周波成分に置き換えたRGB画像を生成する偽色除去部と、を備える
画像処理装置。
【請求項6】
画像処理装置が、
偽色を生じる画像センサによって撮像されたRAW画像を基にRGB画像を生成するステップと、
RGB画像のRGB信号の高周波成分を輝度信号の高周波成分に置き換えたRGB画像を生成するステップと、
前記置き換えたRGB画像に対して画像認識処理を行うステップと、を実行する
画像処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像センサが撮像した画像の処理を行う画像処理装置および画像処理方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
画像センサ、例えば単板式RGB画像センサで取得したRAW画像(RAWデータ)は、1画素につき赤(R)信号、緑(G)信号、および青(B)信号の内1つの色信号のみを含む。各画素において含まれていない2つの色信号は、デモザイキング処理と呼ばれる補間によって算出される。このような手法で生成したRGB信号と実際の被写体がもつRGB信号との間では、R信号、G信号、B信号の割合に差が生じ、偽色と呼ばれる実際の被写体にない色が画像として生成される。
【0003】
上記の偽色を低減する技術として特許文献1に記載の画像処理装置がある。画像処理装置の中で、RAW画像入力部は、カメラからRAW画像を取得し、デモザイキング処理器は、取得されたRAW画像に対してデモザイキング処理を施す。偽色低減器は、デモザイキング処理後の画像データのRGBの色情報において、R画素とB画素に対して、G画素との差分値を算出し、算出後の差分画素データに対してm×n画素のメディアンフィルタを複数回繰り返し施し、デモザイキング処理によって生じる色モアレを低減する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2017/183273号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の画像処理装置では、デモザイキング処理後の画像データについて、G画素信号との差分値を算出してメディアンフィルタを適用し、G画素信号を加算することで偽色を低減する。しかし、この方法では、G画素信号との差分値を用いるため、G成分を含まないエッジで発生する色にじみについて十分考慮されていない。
【0006】
またカメラの後段処理として人工知能技術である画像認識は、輝度のエッジ成分を重要な特徴として捉える。このため、エッジにノイズが生じると学習や推論において妨げとなる可能性がある。RAW画像に対してデモザイキング処理や偽色低減処理を行った後に画像認識処理を行う場合には、エッジでのノイズに対する考慮が求められる。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、色にじみを抑制しつつ偽色を低減する画像処理装置および画像処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するため、本発明に係る画像処理装置は、偽色を生じる画像センサによって撮像されたRAW画像を基にRGB画像を生成するデモザイキング部と、RGB画像のRGB信号の高周波成分を輝度信号の高周波成分に置き換えたRGB画像を生成する偽色除去部と、前記置き換えたRGB画像に対して画像認識処理を行う画像認識部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、色にじみを抑制しつつ偽色を低減する画像処理装置および画像処理方法を提供することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。
本実施形態に係るカメラが出力するRAW画像の構成を説明するための図である。
本実施形態に係るR信号のデモザイキング処理を説明するための図である。
本実施形態に係るG信号のデモザイキング処理を説明するための図である。
本実施形態に係るB信号のデモザイキング処理を説明するための図である。
本実施形態に係る偽色除去部の処理を説明するための図である。
本実施形態に係る画像処理のフローチャートである。
本実施形態の変形例に係る偽色除去部の処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
≪画像認識装置の概要≫
以下に本発明を実施するための形態(実施形態)における画像処理装置を説明する。本実施形態に係る画像処理装置は、最初に単板式RGB画像センサ(偽色を生じる画像センサ)が取得したRAW画像に対してデモザイキング処理を行う。次に画像処理装置は、輝度信号を算出し、RGBの各色信号から輝度信号を減算する。続いて画像処理装置は、RGBの各色信号から高周波成分除去し、輝度信号を加算する。最後に画像処理装置は、画像認識処理を実行して、画像に映る物体を認識する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
通話装置
23日前
個人
挿耳装置
23日前
個人
メガホン
4日前
個人
暗号化記憶媒体
1か月前
個人
イラストの著作権保護方法
1か月前
個人
非常時の情報伝達システム
1か月前
富士通株式会社
光受信装置
24日前
船井電機株式会社
表示装置
11日前
富士通株式会社
光送信装置
24日前
キヤノン株式会社
表示装置
24日前
船井電機株式会社
表示装置
2日前
リオン株式会社
補聴器
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
株式会社パロマ
リモコン
1か月前
太陽誘電株式会社
振動発生装置
1か月前
日本無線株式会社
通信システム
17日前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
キヤノン電子株式会社
照明付スピーカー
24日前
株式会社小野測器
音響校正器
9日前
株式会社小野測器
音響校正器
9日前
株式会社日立国際電気
通信システム
1か月前
株式会社JVCケンウッド
端末装置
1か月前
個人
翻訳字幕付きビデオチャットシステム
1か月前
株式会社JMC
映像音声配信用セット
11日前
三菱電機株式会社
送信機
24日前
マスプロ電工株式会社
光信号計測装置
29日前
株式会社村田製作所
スイッチ回路
1か月前
株式会社デンソー
通信装置
1か月前
日本電気株式会社
端末及び認証システム
19日前
株式会社日立国際電気
無線通信システム
1か月前
株式会社日立国際電気
無線通信システム
1か月前
日本無線株式会社
復調器および復調方法
17日前
株式会社ネットアプリ
飲料用演出グラス
25日前
株式会社埼王住研
吸気弁を含むスピーカー
18日前
株式会社埼王住研
金属鉢を含むスピーカー
18日前
フォスター電機株式会社
スピーカユニット
11日前
続きを見る