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公開番号2024058260
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165513
出願日2022-10-14
発明の名称遊星歯車伝達装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類F16H 57/04 20100101AFI20240418BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】オイルポンプを備える小型の遊星歯車伝達装置を提供すること。
【解決手段】遊星歯車伝達装置10は、リングギヤ23がケーシング30に相対回転不能に固定されると共に、プラネタリーギヤ22を軸支するプラネタリーキャリア25がサンギヤ21を中心としてケーシング30に相対回転可能に支持され、ケーシング30内に潤滑油となるオイルを圧送するオイルポンプ50がサンギヤ21に対してオフセットした位置に配置され、プラネタリーキャリア25には、オイルポンプ50を駆動する伝達部として機能するポンプドライブギヤ60が設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ケーシング内にサンギヤと、該サンギヤの外周で前記サンギヤに噛み合う複数のプラネタリーギヤと、該プラネタリーギヤの外周で前記プラネタリーギヤに噛み合うリングギヤと、を備える遊星歯車伝達装置において、
前記リングギヤが前記ケーシングに相対回転不能に固定されると共に、前記プラネタリーギヤを軸支するプラネタリーキャリアが、前記サンギヤを中心として前記ケーシングに相対回転可能に支持され、
前記ケーシング内に潤滑油となるオイルを圧送するオイルポンプが、前記サンギヤに対してオフセットした位置に配置され、
前記プラネタリーキャリアには、前記オイルポンプを駆動する伝達部が設けられた遊星歯車伝達装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記オイルポンプがトロコイド式であり、
前記伝達部が、前記オイルポンプのポンプ軸に設けられたドリブンギヤに噛み合うドライブギヤである請求項1に記載の遊星歯車伝達装置。
【請求項3】
前記プラネタリーキャリアは、前記プラネタリーギヤを挟んで反対側に基盤部を備え、前記基盤部におけるプラネタリーギヤの反対側に、前記ドライブギヤが固定される請求項2に記載の遊星歯車伝達装置。
【請求項4】
前記ドライブギヤの外径を、前記プラネタリーキャリアの外径を超えない範囲にした請求項3に記載の遊星歯車伝達装置。
【請求項5】
前記基盤部を回転自在に支持する第1の軸受部材を有し、
前記オイルポンプが、前記第1の軸受部材の径方向外側に位置する請求項4に記載の遊星歯車伝達装置。
【請求項6】
前記オイルポンプが、前記第1の軸受部材、前記プラネタリーキャリア、及び前記リングギヤで囲まれる領域に配置され、かつ、軸方向視で、前記プラネタリーキャリアの最外周位置と重なる請求項5に記載の遊星歯車伝達装置。
【請求項7】
前記ケーシングは、駆動源と一体化される第1ケーシングと、前記第1ケーシングに連結される第2ケーシングとを含む分割構造を有し、
前記オイルポンプにつながるオイル通路が、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとに跨がって形成される請求項1から6のいずれか一項に記載の遊星歯車伝達装置。
【請求項8】
前記ケーシングは、駆動源と一体化される第1ケーシングと、前記第1ケーシングに連結される第2ケーシングとを含む分割構造を有し、
前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとによって、前記オイルポンプのポンプ軸を回転自在に支持する請求項1から6のいずれか一項に記載の遊星歯車伝達装置。
【請求項9】
前記オイルポンプの吐出口となる複数のオイル吐出口と、各オイル吐出口のそれぞれにつながるオイル通路とが設けられる請求項1から6のいずれか一項に記載の遊星歯車伝達装置。
【請求項10】
当該遊星歯車伝達装置の回転軸が鉛直方向に沿う向きとされ、前記ケーシングの下部に溜まるオイルに前記オイルポンプが浸かる構成である請求項1から6のいずれか一項に記載の遊星歯車伝達装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遊星歯車伝達装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ケーシング内にサンギヤと、該サンギヤの外周で前記サンギヤに噛み合う複数のプラネタリーギヤと、該プラネタリーギヤの外周で前記プラネタリーギヤに噛み合うリングギヤと、を備える遊星歯車伝達装置が知られている。この種の遊星歯車伝達装置の各所にオイルを供給し、潤滑を行うためにはオイルポンプが必要となるが、本文献中の遊星歯車伝達装置内にオイルポンプの記載がないことから、通常は遊星歯車伝達装置外に設けたオイルポンプからオイルを遊星歯車伝達装置内に導入しているものと考えられる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-220495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、外部のオイルポンプからオイルを導入する構成は、オイルポンプ、潤滑構造、及び遊星歯車伝達装置を含む全体構成が大型化し、構造も複雑化してしまう。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、オイルポンプを備える小型の遊星歯車伝達装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ケーシング内にサンギヤと、該サンギヤの外周で前記サンギヤに噛み合う複数のプラネタリーギヤと、該プラネタリーギヤの外周で前記プラネタリーギヤに噛み合うリングギヤと、を備える遊星歯車伝達装置において、前記リングギヤが前記ケーシングに相対回転不能に固定されると共に、前記プラネタリーギヤを軸支するプラネタリーキャリアが、前記サンギヤを中心として前記ケーシングに相対回転可能に支持され、前記ケーシング内に潤滑油となるオイルを圧送するオイルポンプが、前記サンギヤに対してオフセットした位置に配置され、前記プラネタリーキャリアには、前記オイルポンプを駆動する伝達部が設けられた遊星歯車伝達装置を提供する。
【発明の効果】
【0006】
オイルポンプを備える小型の遊星歯車伝達装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る遊星歯車伝達装置を備える航空機を示す図である。
遊星歯車伝達装置の断面を周辺構成と共に示す図である。
遊星歯車機構の一部を周辺構成と共に示す分解斜視図である。
オイルポンプの分解斜視図である。
第2ケーシングと第1ケーシングを斜め上方から示す斜視図である。
第2ケーシングを斜め下方から示す斜視図である。
第1ケーシングのオイルの流れを示す図である。
歯車装置内のオイルの流れを示す断面図である。
歯車装置内の図8と異なるオイルの流れを示す断面図である。
歯車装置内の図8及び図9と異なるオイルの流れを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る遊星歯車伝達装置10を備える航空機1を示す図である。
この航空機1は、VTOL機(Vertical Take-Off and Landing aircraft)等の垂直離着陸タイプの航空機であり、垂直離着陸用のローター2と、推進用のローター3とを備えている。各ローター2,3の駆動源はモーターである。この航空機1は、各ローター2,3を個別に駆動する複数のモーター等に供給する電力を蓄電するバッテリーや、モーター等を制御する制御ユニット等を備えている。この航空機1の各ローター2,3の数や位置は適宜に変更してもよい。また、この航空機1は、ガスタービン等を用いて電力を発電する発電機を備えたハイブリッド型の航空機であってもよいし、有人タイプ又は無人タイプのいずれの飛行体でもよい。また、各ローター2,3の駆動源はモーター以外でもよい。
【0010】
図2は、遊星歯車伝達装置10の断面を周辺構成と共に示す図である。
遊星歯車伝達装置10は、垂直離着用のローター2と、ローター駆動用のモーター2Mとの間に配置され、モーター2Mの回転を減速してローター2に伝達する装置であり、ローター用の歯車装置、動力伝達装置、及び変速装置等と言うこともできる。以下の説明において、遊星歯車伝達装置10を「歯車装置10」と表記する。
(【0011】以降は省略されています)

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