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公開番号2024057567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2023070370
出願日2023-04-21
発明の名称流動物の塗布方法
出願人トヨタ車体株式会社,兵神装備株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類B05D 1/26 20060101AFI20240417BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】ワークの塗布面に高粘度の流動物を簡便に塗布するのに有効な技術を提供する。
【解決手段】ワークである基材3の塗布面3aに高粘性の流動物であるシール剤Sを塗布する塗布方法は、塗布面3aに隙間Gを空けて配置したノズル11からシール剤Sを吐出して塗布面3aに付着させることにより、シール剤Sがノズル11の吐出口11aから塗布面3aまで延びてなる保形部Saを形成する保形部形成工程と、保形部形成工程で形成した保形部Saに対してノズル11の吐出口11aを横切る第1方向Y1にワイヤー13をスライドさせることにより、保形部Saを切断して塗布面3a側に付着状態のままで残留させる保形部切断工程と、を有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
ワークの塗布面に高粘性の流動物を塗布する、流動物の塗布方法であって、
上記塗布面に隙間を空けて配置したノズルから上記流動物を吐出して上記塗布面に付着させることにより、上記流動物が上記ノズルの吐出口から上記塗布面まで延びてなる保形部を形成する保形部形成工程と、
上記保形部形成工程で形成した上記保形部に対して上記ノズルの上記吐出口を横切る横断方向にワイヤーをスライドさせることにより、上記保形部を切断して上記塗布面側に付着状態のままで残留させる保形部切断工程と、
を有する、流動物の塗布方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
上記保形部形成工程では、上記ノズルの上記吐出口から上記流動物の突出部が突出するように上記流動物を吐出したのちに上記突出部が引込方向に流動するように上記流動物を吸引し、上記突出部の先端面を上記塗布面に押し当てて付着させる、請求項1に記載の、流動物の塗布方法。
【請求項3】
上記保形部形成工程では、上記突出部の上記先端面が平坦状態になるまで上記流動物を吸引する、請求項2に記載の、流動物の塗布方法。
【請求項4】
上記保形部切断工程では、上記保形部の形成後に、上記ノズルを上記ワークの上記塗布面からノズル軸線に沿って遠ざけるノズル動作と、上記ワイヤーを上記横断方向にスライドさせるワイヤー動作と、を連動的に行う、請求項1~3のいずれか一項に記載の、流動物の塗布方法。
【請求項5】
上記保形部形成工程では、上記ノズルを上記ワークの上記塗布面に対して上記隙間が上記ワイヤーのスライド開始側で最大となるように斜めに配置した傾斜状態で上記塗布面に上記流動物を付着させて上記保形部を形成し、
上記保形部切断工程では、上記ノズル動作と上記ワイヤー動作を並行して行う、請求項4に記載の、流動物の塗布方法。
【請求項6】
上記ワークの上記塗布面は開口面である、請求項1~3のいずれか一項に記載の、流動物の塗布方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流動物を塗布する技術に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の車体などの基材には、電着塗料抜き目的の開口孔や、部材の溶接用位置決めに使用される開口孔など、種々の開口部が設けられている。これらの開口部を通じて雨水や塵埃及び音などが侵入するのを防止するために、樹脂材料やゴム材料などからなる弾性変形可能な封止部品が用いられる。この封止部品を基材の開口部に押し込んで嵌め込むことによって開口部が封止される。このような封止部品は、一般的に「プラグ」と称される。
【0003】
また、下記の特許文献1には、発泡剤を含むシール剤を開口孔に埋め込み、シール剤を発泡させて閉塞する封止方法が開示されている。このような封止方法は、異なる大きさの開口孔のサイズに合わせて予め複数種類のプラグを準備する必要がなく、プラグの部品コストを削減できるという利点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭61-263827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記の封止方法を採用する場合、作業者はシール剤を掴んだ状態で開口孔毎に毎回手を伸ばして、このシール剤を開口孔に埋め込む作業を手作業で行う必要がある。このため、封止作業に要する作業者の負担が大きいという問題が生じ得る。とりわけ、自動車の車体などに設けられている開口孔の数が多く、作業者が同じ姿勢を繰り返すことになるため、このような問題がより顕著にあらわれる。そこで、このような作業を簡便に行うことを可能とする技術が求められている。また、このような技術は、基材に設けられた開口孔をシール剤で封止するときのみならず、各種のワークの塗布面にシール剤のような高粘性の流動物を塗布する場合においても同様に要請される。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ワークの塗布面に高粘度の流動物を簡便に塗布するのに有効な技術を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
ワークの塗布面に高粘性の流動物を塗布する、流動物の塗布方法であって、
上記塗布面に隙間を空けて配置したノズルから上記流動物を吐出して上記塗布面に付着させることにより、上記流動物が上記ノズルの吐出口から上記塗布面まで延びてなる保形部を形成する保形部形成工程と、
上記保形部形成工程で形成した上記保形部に対して上記ノズルの上記吐出口を横切る横断方向にワイヤーをスライドさせることにより、上記保形部を切断して上記塗布面側に付着状態のままで残留させる保形部切断工程と、
を有する、流動物の塗布方法、
にある。
【発明の効果】
【0008】
上述の態様の塗布方法は、ワークの塗布面に高粘性の流動物を塗布する方法である。この塗布方法は、保形部形成工程と保形部切断工程を少なくとも有する。保形部形成工程では、ワークの塗布面に隙間を空けて配置したノズルから高粘性の流動物を吐出して塗布面に付着させる。これにより、高粘性の流動物がノズルの吐出口からワークの塗布面まで延びた保形部を形成させる。また、保形部切断工程では、保形部形成工程で形成した保形部に対してノズルの吐出口を横切る横断方向にワイヤーをスライドさせる。これにより、保形部を切断してワークの塗布面側に付着状態のままで残留させる。このとき、目的に合わせてワークの塗布面とノズルとの間の隙間寸法を変更すれば、保形部の塗布厚みを任意に調整することが可能になる。
【0009】
流動物は、高粘性であるため、保形部形成工程においては、その付着性能によってワークの塗布面に付着してノズルの吐出口から塗布面まで延びた保形部を形成し、その保形部の形状を維持できるという特性を発揮する。また、このような高粘性の流動物は、保形部切断工程で切断された保形部がワークの塗布面に一旦付着すると、この保形部が塗布面から垂れ落ちにくいという特性を発揮する。したがって、保形部が重力や振動などの影響を経時的に受けても、ワークの塗布面から剥がれたり垂れ落ちたりする現象が起こりにくい。その結果、ワークの塗布面における流動物の塗布状態を維持することができる。
【0010】
上述の態様の塗布方法によれば、ノズルの吐出口からワークの塗布面まで延びた保形部をワイヤーで切断することで流動物の塗布作業を行うことができる。これにより、作業者は流動物の塗布作業を簡便に行うことができる。また、ワークの塗布面とノズルとの間に隙間を空けて流動物を塗布するため、流動物の塗布作業がワークの塗布面の形状等に影響を受けにくく汎用性が高い。
(【0011】以降は省略されています)

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