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公開番号2024057478
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164246
出願日2022-10-12
発明の名称横開き包装用箱
出願人朝日印刷株式会社
代理人個人
主分類B65D 5/54 20060101AFI20240417BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】大きい開封部つまみ代を有して開封と再封が容易であり、既存の糊付け機常設の装置により安定的に糊付け作業を行うことができる横開き包装用箱を提供する。
【解決手段】一枚の箱体形成片12から成り、筒体に組み立てられた下面板14、後面板16、上面板18、前面板20と、下面板14に連接し前面板20の裏面に糊付けされる糊付片22を有する。前面板20には、一対の開封用破断線50で区切られた開封部56を備える。一対の開封用破断線50は、上面板18とは反対側に位置する側縁部20aに連続し、一対の開封用破断線50の間に位置する部分は、開封するために保持する開封部つまみ代56となる。糊付片22と前面板20は、帯状に糊が塗布されて互いに糊付けされる。糊64は、開封部つまみ代56に重なる位置を含んで塗布され、開封部つまみ代56に重なる位置には、糊64による接着を防ぐ非連結部62を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一枚の箱体形成片から成り、筒体に組み立てられた下面板、後面板、上面板、前面板の4側面と、前記4側面の連接方向の一方の端部には、前記4側面の連接方向の他方の端部の裏面に糊付けされて前記筒体を保形する糊付片が設けられ、
前記4側面のうちの前記一方の端部の前記側面には、一対の開封用破断線で区切られた開封部が設けられ、前記一対の開封用破断線は前記側面に前記連接方向に形成されて前記一方の端部の側縁部に連続し、前記一対の開封用破断線の間に位置する部分は、前記開封用破断線を切断して前記開封部を開封するために保持する開封部つまみ代となり、
前記糊付片と前記一方の端部の前記側面は、前記糊付片の、前記連接方向に対して交差して横断する帯状に糊が塗布されて互いに糊付けされ、前記糊は、前記開封部つまみ代に重なる位置を含んで塗布され、
前記糊付片の、前記開封部つまみ代に重なる位置には、前記糊による連結を防ぐ非連結部が設けられていることを特徴とする横開き包装用箱。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記非連結部は、前記開封部つまみ代より小さく形成されている請求項1記載の横開き包装用箱。
【請求項3】
前記非連結部は、切離し用破断線で囲まれた切り離し部であり、組立状態で開封時に前記開封部つまみ代を保持して引き起こすと、前記切離し用破断線が切断され、前記開封部つまみ代に接着された前記切り離し部は、前記開封部つまみ代の裏面に接着された状態で前記糊付片から切除され、前記切り離し部は前記糊付片から取り外されて開封される請求項1記載の横開き包装用箱。
【請求項4】
前記非連結部は、前記糊付片を貫通する穴部である請求項1記載の横開き包装用箱。
【請求項5】
前記開封部には、前記側縁部とは反対側に向かって凸となる形状の切断線が設けられ、前記切断線の内側の部分は、前記側縁部とは反対側に向かって突出する再封用突起であり、前記再封用突起は前記糊付片の、前記切り離し部が切除されて形成されたスリット又は前記穴部に差し込まれて再封される請求項2,3又は4記載の横開き包装用箱。
【請求項6】
前記一対の開封用破断線は、前記一方の端部の前記側面に連接する他の側面に連続して形成されている請求項1,2,3又は4記載の横開き包装用箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、開封用破断線で囲まれた開封部を有する横開き包装用箱に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、紙製であり開封用破断線で囲まれた開封部を有する包装用箱がある。この種の包装用箱は、開封部に連続する開封部つまみ代を有するものがあり、開封部つまみ代を保持して引き上げると、開封用破断線が切断されて開口が形成され、収容されている内容物を開口から取り出すことができる。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている紙カートンは、天面パネルから延設したフラップパネルがこのフラップパネルより長い前面パネルの上部外側に接着されて箱体となる。天面パネルとフラップパネルに渡って一対の破断線が設けられ、これらの破断線により天面パネルとフラップパネルのそれぞれに開閉部分となる中間領域が区画されている。前面パネルにはフラップパネルの中間領域より内側に沿うように破断線が設けられ、この破断線により破断領域が区画されている。フラップパネルの先端には摘み片が突設されている。前面パネルの破断領域の下方には、この摘み片を差し込むための切込が設けられている。この紙カートンは、組み立てる時、前面パネルの破断領域に糊を塗布し、フラップパネルの中間領域にスポット貼りし、箱体となる。この紙カートンを開封する際は、摘み片を保持して引き上げる。これにより各破断線が切断され、前面パネルの破断領域は前面パネルから分離し、フラップパネルの中間領域に接着した状態で、中間領域がフラップパネルから開いて開口する。
【0004】
また、特許文献2に開示されている再封可能な紙箱は、底面板、左側面板、上面板、右側面板、糊代片の順に連接して胴部を形成し、糊代片が底面板の裏面に接着されて直方体状紙箱となる。上面板と右側面板には開封用の一対のジッパー様切り込みが設けられ、糊代片には、ジッパー用切り込みに連続する小さい略円弧状の開封用切り込みで囲まれた再封用突起片が設けられている。底面板の側縁部には、糊代片の再封用突起片が重なる位置に略台形状の開口用口と、再封用切り込みが設けられている。この再封可能な紙箱は、組み立てる時、糊代片の再封用突起が達しない側縁部に沿って直線的に横断して糊が塗布されて底面板に糊付けされ箱体となる。糊を直線的に横断して塗布するため、糊付け等を自動で行い製函するサック貼り機を使用することができる。この再封可能な紙箱を開封する際は、開封用口に露出する再封用突起片を指で下に押しながら、開封用切り込み及びジッパー用切り込みにしたがって上面板まで破り、開封する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実用新案登録第3003926号公報
特開平11-53032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記背景技術の特許文献1の場合、前面パネルの破断領域のみに糊を塗布してスポット貼りし、組み立てるため、塗布装置の設置やメンテナンスが必要であり、手間がかかる。特許文献2の場合は、糊を直線的に横断して塗布するため、一般的なサック貼り機を使用することができるが、再封用突起片に糊が付かないように、再封用突起片を側縁部に達しない小形にする必要があり、開封や再封がやりづらいという問題がある。また、再封時は開口用口に連続する再封用切り込みに、再封用突起片を差し込みづらく、ブランクシートの弾性により箱体が開く方向と反対方向に再封用突起片が凸となっているため、再封用突起片を引き抜く方向に力がかかり、抜けやすい。
【0007】
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、大きい開封部つまみ代を有して開封と再封が容易であり、また糊付け機常設の装置により安定的に糊付け作業を行うことができる横開き包装用箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、一枚の箱体形成片から成り、筒体に組み立てられた下面板、後面板、上面板、前面板の4側面と、前記4側面の連接方向の一方の端部には、前記4側面の連接方向の他方の端部の裏面に糊付けされて前記筒体を保形する糊付片が設けられ、前記4側面のうちの前記一方の端部の前記側面には、一対の開封用破断線で区切られた開封部が設けられ、前記一対の開封用破断線は前記側面に前記連接方向に形成されて前記一方の端部の側縁部に連続し、前記一対の開封用破断線の間に位置する部分は、前記開封用破断線を切断して前記開封部を開封するために保持する開封部つまみ代となり、前記糊付片と前記一方の端部の前記側面は、前記糊付片の、前記連接方向に対して直角方向に交差して横断する帯状に糊が塗布されて互いに糊付けされ、前記糊は、前記開封部つまみ代に重なる位置を含んで塗布され、前記糊付片の、前記開封部つまみ代に重なる位置には、前記糊による接着を防ぐ非連結部が設けられている横開き包装用箱である。前記非連結部は、前記開封部つまみ代よりも少し小さく形成されていると良い。
【0009】
前記非連結部は、切離し用破断線で囲まれた切り離し部であり、組立状態で開封時に前記開封部つまみ代を保持して引き起こすと、前記切離し用破断線が切断され、前記開封部つまみ代に接着された前記切り離し部は、前記開封部つまみ代の裏面に接着された状態で前記糊付片から切除され、前記切り離し部は前記糊付片から取り外されて開封される。前記非連結部は、前記糊付片を貫通した穴部から成るものである。
【0010】
前記開封部には、前記側縁部とは反対側に向かって凸となる形状の切断線が設けられ、前記切断線の内側の部分は、前記側縁部とは反対側に向かって突出する再封用突起であり、前記再封用突起は前記糊付片の、前記切り離し部が切除されて形成されたスリット又は前記穴部に差し込まれて再封される。
(【0011】以降は省略されています)

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