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公開番号2024057106
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2024037025,2023098502
出願日2024-03-11,2018-12-19
発明の名称Wntサロゲート分子及びその使用
出願人スロゼン オペレーティング, インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/12 20060101AFI20240416BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】Wntシグナリング経路を調節するための1つ以上のFzd、LRP5、またはLRP6と特異的に結合する結合部分を提供する。
【解決手段】1つの実施形態において、本開示は、可溶性かつ2価かつ二重特異的なWntサロゲート分子であって、(i)1つ以上のフリズルド(Fzd)受容体と特異的に結合する1つ以上の領域(Fzd結合領域)と、(ii)低密度リポタンパク質(LDL)受容体関連タンパク質5(LRP5)及び/または低密度リポタンパク質(LDL)受容体関連タンパク質6(LRP6)と特異的に結合する1つ以上の領域(LRP5/6結合領域)と、を含む、Wntサロゲート分子を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年12月19日に出願された米国仮出願第62/607,875号、2018年3月9日に出願された米国仮出願第62/641,217号、及び2018年6月4日に出願された米国仮出願第62/680,522号の優先権を主張し、これらの各々はその全体が参照により本明細書に援用される。
続きを表示(約 2,400 文字)【0002】
配列表に関する記述
本発明に付随する配列表は、紙の複写の代わりにテキスト形式で提供され、参照により本明細書に援用される。配列表を含むテキストファイルの名称は、SRZN_006_03WO_ST25.txtである。このテキストファイルは、1.2MBであり、2018年12月19日に作成され、EFS-Webを介して電子的に提出されている。
【0003】
本発明は概して、Wntシグナリング経路アゴニスト分子ならびにWntシグナリング経路アゴニスト分子を用いた組成物及び使用方法に関する。このような分子は、例えば、Wntシグナリング経路の調節に有用である。
【背景技術】
【0004】
Wnt(「ウイングレス関連統合部位」または「ウイングレス及びInt-1」または「ウイングレス-Int」)リガンド及びそのシグナルは、多くの本質的な臓器及び組織(骨、肝臓、皮膚、胃、腸、腎臓、中枢神経系、乳腺、味蕾、卵巣、蝸牛、及び他の多くの組織を含む)の発生、ホメオスタシス、及び再生の調節において重要な役割を担っている(例えば、Clevers,Loh,and Nusse,2014;346:1248012により概説されている)。Wntシグナリング経路の調節は、変性性疾患及び組織損傷の治療に有力である。
Wntシグナリング調節の治療薬としての課題の1つは、複数のWntリガンド及びWnt受容体、フリズルド1~10(Fzd1~10)の存在であり、多くの組織が複数の重複するFzdを発現する。また、カノニカルWntシグナルは、Fzdに加えて、共受容体として、様々な組織内で広く発現する低密度リポタンパク質(LDL)受容体関連タンパク質5(LRP5)または低密度リポタンパク質(LDL)受容体関連タンパク質6(LRP6)にも関係する。したがって、当技術分野では、Wntシグナリング経路を調節するための1つ以上のFzd、LRP5、またはLRP6と特異的に結合する結合部分が明確に必要とされている。本発明は、この必要性に対処するものである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Clevers,Loh,and Nusse,2014;346:1248012
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
様々な実施形態において、本発明は、WNTサロゲート分子及びその関連する使用を提供する。
【0007】
1つの実施形態において、本開示は、可溶性かつ2価かつ二重特異的なWntサロゲート分子であって、(i)1つ以上のフリズルド(Fzd)受容体と特異的に結合する1つ以上の領域(Fzd結合領域)と、(ii)低密度リポタンパク質(LDL)受容体関連タンパク質5(LRP5)及び/または低密度リポタンパク質(LDL)受容体関連タンパク質6(LRP6)と特異的に結合する1つ以上の領域(LRP5/6結合領域)と、を含む、Wntサロゲート分子を提供する。
【0008】
特定の実施形態において、Wntサロゲート分子は、2つ以上のFzd結合領域と、2つ以上のLRP5/6結合領域とを含む。特定の実施形態において、1つ以上のFzd結合領域は、抗体の1つ以上の抗原結合フラグメントを含む。特定の実施形態において、1つ以上の抗原結合フラグメントは、IgG、scFv、Fab、及びVHHまたはsdAbからなる群より選択される。
【0009】
特定の実施形態において、任意のFzd抗原結合フラグメントは、(i)表1Aまたは1Bの抗体のいずれかについて記載されたCDRH1、CDRH2、及びCDRH3配列、ならびに/または(ii)表1Aまたは1Bの抗体のいずれかについて記載されたCDRL1、CDRL2、及びCDRL3配列、あるいは1つ以上のアミノ酸修飾を含む当該Fzd結合領域のバリアントであって、当該CDR配列中に8つ未満のアミノ酸置換を含む、バリアントを含む。特定の実施形態において、任意のFzd結合領域は、配列番号1~65もしくは129~132に記載の配列のいずれかに対し少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列、またはその抗原結合フラグメントを含む。
【0010】
特定の実施形態において、任意のFzd結合領域は、フリズルド1(Fzd1)、フリズルド2(Fzd2)、フリズルド3(Fzd3)、フリズルド4(Fzd4)、フリズルド5(Fzd5)、フリズルド6(Fzd6)、フリズルド7(Fzd7)、フリズルド8(Fzd8)、フリズルド9(Fzd9)、及びフリズルド10(Fzd10)のうちの1つ以上に結合する。特定の実施形態において、任意のFzd結合領域は、フリズルド1(Fzd1)、フリズルド2(Fzd2)、フリズルド3(Fzd3)、フリズルド4(Fzd4)、フリズルド5(Fzd5)、フリズルド6(Fzd6)、フリズルド7(Fzd7)、フリズルド8(Fzd8)、フリズルド9(Fzd9)、及びフリズルド10(Fzd10)のうちの2つ以上に結合する。特定の実施形態において、任意のFzd結合領域は、(i)Fzd1、Fzd2、Fzd7、及びFzd9;(ii)Fzd1、Fzd2、及びFzd7;(iii)Fzd5及びFzd8;(iv)Fzd5、Fzd7、及びFzd8;(v)Fzd1、Fzd4、Fzd5、及びFzd8;(vi)Fzd1、Fzd2、Fzd5、Fzd7、及びFzd8;(vii)Fzd4及びFzd9;(viii)Fzd9及びFzd10;(ix)Fzd5、Fzd8、及びFzd10;(x)Fzd4、Fzd5、及びFzd8;Fzd1、Fzd5、Fzd7、及びFzd8に結合する。
(【0011】以降は省略されています)

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