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公開番号2024056307
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163097
出願日2022-10-11
発明の名称工作機械
出願人株式会社ナガセインテグレックス
代理人個人,個人
主分類B23Q 11/08 20060101AFI20240416BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】工作機械内の加工部を、工作機械の外部の2つのスペースの一方に対して選択的に開放することのできる工作機械を提供する。
【解決手段】開閉カバー23は、装置本体13の外縁に沿って閉位置と開位置との間で移動する。開閉カバー23は、第1扉30と第2扉40とに分割されている。第1扉30は、装置本体13の外縁に沿う態様で上下方向に延在する第1側壁部31を有する。第1側壁部31は、閉位置では装置本体13内の加工部と第1スペースS1との間を仕切り、且つ、開位置では加工部とスペースS1,S2との間を仕切らない形状をなす。第2扉40は、装置本体13の外縁に沿う態様で上下方向に延在する第2側壁部41を有する。第2側壁部41は、閉位置では加工部と第2スペースS2との間を仕切り、且つ、開位置では加工部と第1スペースS1との間を仕切る形状をなす。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
加工部を有する装置本体と、前記加工部と前記装置本体の外部との間を仕切るためのカバー部材と、を備える工作機械において、
前記装置本体の外縁に沿う部分に当該外縁に沿って並ぶように定められた第1スペースと第2スペースとからなる2つのスペースを有し、
前記カバー部材は、前記外縁に沿って閉位置と開位置との間で移動可能な構造をなすとともに、前記外縁に沿って並ぶ態様で第1扉と第2扉とに分割された分割構造をなし、
前記第1扉は、前記外縁に沿う態様で上下方向に延在する第1側壁部を有し、
前記第1側壁部は、前記閉位置では前記加工部と前記第1スペースとの間を仕切る部分をなし、且つ、前記開位置では前記加工部と前記2つのスペースとの間を仕切らない部分をなすものであり、
前記第2扉は、前記外縁に沿う態様で上下方向に延在する第2側壁部を有し、
前記第2側壁部は、前記閉位置では前記加工部と前記第2スペースとの間を仕切る部分をなし、且つ、前記開位置では前記加工部と前記第1スペースとの間を仕切る部分をなすものである、工作機械。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記第1扉は、前記加工部の上方で延びる態様で前記第1側壁部に設けられる第1天壁部を有し、
前記第1天壁部は、前記閉位置では前記加工部の上方を覆う部分をなし、且つ、前記開位置では前記加工部の上方を覆わない部分をなすものであり、
前記第2扉は、前記加工部の上方で延びる態様で前記第2側壁部に設けられる第2天壁部を有し、
前記第2天壁部は、前記閉位置および前記開位置のいずれにおいても、前記加工部の上方を覆わない部分をなすものである、
請求項1に記載の工作機械。
【請求項3】
前記第1天壁部は、前記第2天壁部の側に延出する形状の延出部を有し、
前記第2天壁部は、前記第1扉および前記第2扉が前記閉位置である状態において前記延出部にあたる部分が切り欠かれた形状の第1切り欠き部を有する
請求項2に記載の工作機械。
【請求項4】
前記第2天壁部は、前記第1天壁部から遠い側の端部が切り欠かれた形状の第2切り欠き部を有する
請求項2または3に記載の工作機械。
【請求項5】
前記第1扉および前記第2扉を連結した連結状態と同連結を解除した解除状態とを切り替える切替部を有する
請求項1に記載の工作機械。
【請求項6】
前記第1扉および前記第2扉の一方のみに駆動連結されて、前記第1扉および前記第2扉を開閉駆動する駆動部を有する
請求項5に記載の工作機械。
【請求項7】
前記第1側壁部と前記第2側壁部とは、中心が同一の断面円弧状をなしている
請求項1に記載の工作機械。
【請求項8】
前記工作機械は、歯車ワークを研削工具によって加工する歯車研削盤である
請求項7に記載の工作機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加工部を開閉可能にしたカバー部材を有する工作機械に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
前記のようなカバー部材を有する工作機械は、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の工作機械は、工具によるワークの加工を行う部分である加工部を有している。そして、この工作機械のカバー部材は、上記加工部を同工作機械の外部に開放する開口を開閉可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-188797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
工作機械においては、加工部における工具の交換やワークの着脱を行うための作業スペースとして、例えば人間(作業者)用の作業スペースとロボット用の作業スペースとを設定するなど、2つのスペースが設定される場合がある。この場合には、2つのスペースが同一部分(詳しくは、加工部)に対して作業を行うための作業スペースであるため、作業の都合上、2つのスペースの一方のみが開放された状態になることが好ましい。上記工作機械のカバー部材は、2つのスペースの一方のみを開放することが可能になる構造にはなっていない。上記工作機械は、この点において課題を残すものになっている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための工作機械は、加工部を有する装置本体と、前記加工部と前記装置本体の外部との間を仕切るためのカバー部材と、を備える工作機械において、前記装置本体の外縁に沿う部分に当該外縁に沿って並ぶように定められた第1スペースと第2スペースとからなる2つのスペースを有し、前記カバー部材は、前記外縁に沿って閉位置と開位置との間で移動可能な構造をなすとともに、前記外縁に沿って並ぶ態様で第1扉と第2扉とに分割された分割構造をなし、前記第1扉は、前記外縁に沿う態様で上下方向に延在する第1側壁部を有し、前記第1側壁部は、前記閉位置では前記加工部と前記第1スペースとの間を仕切る部分をなし、且つ、前記開位置では前記加工部と前記2つのスペースとの間を仕切らない部分をなすものであり、前記第2扉は、前記外縁に沿う態様で上下方向に延在する第2側壁部を有し、前記第2側壁部は、前記閉位置では前記加工部と前記第2スペースとの間を仕切る部分をなし、且つ、前記開位置では前記加工部と前記第1スペースとの間を仕切る部分をなすものである。
【0006】
上記構成によれば、第1扉および第2扉の両方を閉位置にすることで、加工部の側方を工作機械の外部(2つのスペース)に対して開放しない状態にすることができる。これにより、加工部に対する作業を、2つのスペースのいずれにおいても実行不能な状態にすることができる。一方、第2扉を閉位置にしたままで第1扉を開位置にすることで、加工部の側方を、2つのスペースのうちの一方(第1スペース)のみに対して開放することができる。これにより、加工部に対する作業を、2つのスペースのうちの一方(第1スペース)に限って実行可能な状態にすることができる。他方、第1扉および第2扉の両方を開位置にすることで、加工部の側方を、2つのスペースのうちの他方(第2スペース)のみに対して開放することができる。これにより、加工部に対する作業を、2つのスペースのうちの他方(第2スペース)に限って実行可能な状態にすることができる。
【0007】
このように上記構成によれば、工作機械内の加工部を、工作機械の外部側方の第1スペースおよび第2スペースの一方に対して選択的に開放することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、工作機械内の加工部を、工作機械の外部の2つのスペースの一方に対して選択的に開放することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態の工作機械としての歯車研削盤の斜視図である。
第1扉および第2扉が閉位置である状態の歯車研削盤の斜視図である。
第1扉の斜視図である。
第2扉の斜視図である。
第1扉が開位置であり第2扉が閉位置である状態の開閉カバーおよびその周辺の平面図である。
第1扉が開位置であり第2扉が閉位置である状態の歯車研削盤の斜視図である。
第1扉および第2扉が開位置である状態の開閉カバーおよびその周辺の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、工作機械の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の工作機械10は、ねじ状砥石11を用いて歯車ワーク12の歯面を研削する歯車研削盤である。工作機械10は、装置本体13と、カバー20とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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