TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024055384
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162259
出願日2022-10-07
発明の名称車両用制御装置
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人エビス国際特許事務所
主分類H04L 9/08 20060101AFI20240411BHJP(電気通信技術)
要約【課題】送受信されるデータの検証を行うことにより車載ネットワークへの不正なデータの侵入によるなりすまし攻撃を防止すると共に、制御対象に対する動作要求から動作完了までの応答性を向上させる。
【解決手段】車両に搭載された制御対象に対する動作要求情報の送信元を認証し、認証された送信元からの動作要求情報を送信する第1制御部と、第1制御部から受信した動作要求情報に基づいて制御対象を制御する第2制御部とを含み、第1制御部及び第2制御部は、互いに共通する暗号鍵を用いて動作要求情報を暗号化又は復号化するための暗号化情報を生成した後に互いに通信を停止し、第1制御部は第2制御部との通信再開後に、暗号化情報を用いて動作要求情報を暗号化した暗号化データを生成して第2制御部に送信し、第2制御部は暗号化情報を用いて暗号化データを復号化して動作要求情報を取得すると共に、動作要求情報に対する改竄の有無を検証する車両用制御装置を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載された制御対象を制御する複数の制御部が相互に通信可能に接続された車両用制御装置であって、
前記制御対象に対する動作要求情報の送信元を認証し、認証された前記送信元からの前記動作要求情報を送信する第1制御部と、
前記第1制御部から取得した前記動作要求情報に基づいて前記制御対象を制御する第2制御部と、を含み、
前記第1制御部及び前記第2制御部は、互いに共通する暗号鍵を保持し、前記暗号鍵を用いて前記動作要求情報を暗号化又は復号化するための暗号化情報をそれぞれ生成した後に、前記第1制御部と前記第2制御部との間の通信を停止し、
前記第1制御部は、前記第2制御部との通信再開後に、前記暗号化情報を用いて前記動作要求情報を暗号化した暗号化データを生成して前記第2制御部に送信し、
前記第2制御部は、前記暗号化情報を用いて前記暗号化データを復号化して前記動作要求情報を取得すると共に、前記動作要求情報に対する改竄の有無を検証する、車両用制御装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記第1制御部は、前記動作要求情報に誤り検出符号を付加し、誤り検出符号が付加された前記動作要求情報を暗号化して暗号化データを生成する、請求項1記載の車両用制御装置。
【請求項3】
前記第1制御部及び前記第2制御部は、経時的に変化する時間変化情報を互いに共有し、前記時間変化情報と前記暗号鍵とを用いて前記暗号化情報を生成する、請求項1記載の車両用制御装置。
【請求項4】
前記第1制御部は、排他的論理和による演算によって前記暗号化データを生成し、
前記第2制御部は、排他的論理和による演算によって前記暗号化データを復号化する、請求項1記載の車両用制御装置。
【請求項5】
ドアロックアクチュエータに対するロック要求情報又はアンロック要求情報の送信元を認証し、認証された送信元からのロック要求情報又はアンロック要求情報を送信する第1制御部と、
前記第1制御部から受信したロック要求情報又はアンロック要求情報に基づいて前記ドアロックアクチュエータを制御する第2制御部と、を含み、
前記第1制御部及び前記第2制御部は、互いに共通する暗号鍵を保持し、ロック要求情報の受信した場合に、前記暗号鍵を用いてアンロック要求情報を暗号化又は復号化するための暗号化情報をそれぞれ生成し、前記暗号化情報の生成後に前記第1制御部と前記第2制御部との間の通信を停止し、
前記第1制御部は、前記第2制御部との通信再開後、認証された前記送信元からアンロック要求情報を受信した場合に、前記暗号化情報を用いてアンロック要求情報を暗号化した暗号化データを生成して前記第2制御部に送信し、
前記第2制御部は、前記暗号化情報を用いて前記暗号化データを復号化してアンロック要求情報を取得すると共に、取得したアンロック要求情報に対する改竄の有無を検証する、車両用制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用制御装置に関し、特に、車載ネットワーク上において送受信される信号の検証を行うことにより不正な信号の侵入を防止する車両用制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが携帯するキーと車載機器との間で通信を行うことで車両の施錠及び解錠を行うシステムが知られている。例えば、特許文献1では、解錠の際に、車両の走行情報に基づいて暗号化キーを生成し、これを用いてユーザの携帯機(キー)と車載機器との認証を行うリモートキーレスエントリーシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-100059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、例えば、CANインベーダーと称される手法等、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークに侵入して「なりすまし信号」を送信することにより、車両のドアを不正に解錠する手法が問題となっている。
【0005】
上述した特許文献1のリモートキーレスエントリーシステムで用いられる暗号化キーは、ユーザが所有する携帯機(キー)と車載機器との間の認証に用いられるものであり、車載ネットワークに侵入された「なりすまし信号」を排除することができない。
【0006】
そこで、上述のような車載ネットワークへの侵入に対して、車載ネットワークにおいて、送信信号に所謂CANメッセージ認証を用いたり、送信信号をブロック暗号により暗号化したりすることが考えらえる。
【0007】
しかしながら、CANメッセージ認証は、車両がIGN-ONの状態であることが前提となるためIGN-OFF時に通信を要するドアの解錠にそのまま用いることができない。また、FV(Freshness Value)同期を要するため、ユーザによるドアの解錠操作から実際に解錠されるまでのレスポンスが悪化してしまう。一方、送信信号の暗号化は、CAN通信における1フレームは64bitであるのに対し、一般的なブロック暗号は128bit単位で暗号化を行うことから、送信信号の暗号化に2フレーム分のデータを送信する必要があり、レスポンスが悪化してしまう。
【0008】
本発明は、このような状況に対処することを課題としている。すなわち、車載ネットワークにおいて送受信されるデータの検証を行うことにより不正なデータの侵入によるなりすまし攻撃を防止すると共に、制御対象に対する動作要求から動作完了までの応答性を向上させること、等を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題を解決するために、本発明による車両用制御装置は、以下の構成を具備する。
すなわち、本発明の一態様は、車両に搭載された制御対象を制御する複数の制御部が相互に通信可能に接続された車両用制御装置であって、前記制御対象に対する動作要求情報の送信元を認証し、認証された前記送信元からの前記動作要求情報を送信する第1制御部と、前記第1制御部から取得した前記動作要求情報に基づいて前記制御対象を制御する第2制御部と、を含み、前記第1制御部及び前記第2制御部は、互いに共通する暗号鍵を保持し、前記暗号鍵を用いて前記動作要求情報を暗号化又は復号化するための暗号化情報をそれぞれ生成した後に、前記第1制御部と前記第2制御部との間の通信を停止し、前記第1制御部は、前記第2制御部との通信再開後に、前記暗号化情報を用いて前記動作要求情報を暗号化した暗号化データを生成して前記第2制御部に送信し、前記第2制御部は、前記暗号化情報を用いて前記暗号化データを復号化して前記動作要求情報を取得すると共に、前記動作要求情報に対する改竄の有無を検証する、車両用制御装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
このような特徴を有する車両用制御装置によれば、車載ネットワークにおいて送受信されるデータの検証を行うことにより不正なデータの侵入によるなりすまし攻撃を防止すると共に、制御対象に対する動作要求から動作完了までの応答性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
通話装置
22日前
個人
メガホン
3日前
個人
挿耳装置
22日前
個人
暗号化記憶媒体
1か月前
個人
イラストの著作権保護方法
1か月前
個人
非常時の情報伝達システム
1か月前
キヤノン株式会社
表示装置
23日前
船井電機株式会社
表示装置
1日前
富士通株式会社
光送信装置
23日前
富士通株式会社
光受信装置
23日前
船井電機株式会社
表示装置
10日前
リオン株式会社
補聴器
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
株式会社パロマ
リモコン
1か月前
太陽誘電株式会社
振動発生装置
1か月前
日本無線株式会社
通信システム
16日前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
キヤノン電子株式会社
照明付スピーカー
23日前
株式会社小野測器
音響校正器
8日前
株式会社小野測器
音響校正器
8日前
個人
翻訳字幕付きビデオチャットシステム
1か月前
株式会社日立国際電気
通信システム
1か月前
マスプロ電工株式会社
光信号計測装置
28日前
三菱電機株式会社
送信機
23日前
株式会社JMC
映像音声配信用セット
10日前
日本無線株式会社
復調器および復調方法
16日前
株式会社日立国際電気
無線通信システム
1か月前
株式会社デンソー
通信装置
1か月前
株式会社日立国際電気
無線通信システム
1か月前
株式会社ネットアプリ
飲料用演出グラス
24日前
株式会社村田製作所
スイッチ回路
1か月前
日本電気株式会社
端末及び認証システム
18日前
株式会社埼王住研
金属鉢を含むスピーカー
17日前
シャープ株式会社
電気機器および携帯端末
8日前
株式会社埼王住研
吸気弁を含むスピーカー
17日前
フォスター電機株式会社
スピーカユニット
10日前
続きを見る