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公開番号2024054499
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022160746
出願日2022-10-05
発明の名称情報処理装置、オクタン価予測方法およびモデル生成方法
出願人ENEOS株式会社
代理人個人
主分類G16C 20/30 20190101AFI20240410BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】複数の基材油を配合して製造される燃料油のオクタン価を予測する。
【解決手段】情報処理装置10は、複数の成分の少なくとも一つを含む複数の基材油を配合して製造される複数の燃料油のそれぞれに含まれる複数の成分の成分比率と、複数の基材油のそれぞれのオクタン価実測値を複数の基材油の配合比率で加重平均して算出される複数の燃料油のそれぞれのオクタン価平均値と、複数の燃料油のそれぞれのオクタン価実測値との相関を示す相関モデルに関するモデルデータ26を記憶する記憶部14と、モデルデータ26を用いて、複数の基材油を特定の配合比率で配合した特定の燃料油のオクタン価を予測する演算部16と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の成分の少なくとも一つを含む複数の基材油を配合して製造される複数の燃料油のそれぞれに含まれる前記複数の成分の成分比率と、前記複数の基材油のそれぞれのオクタン価実測値を前記複数の基材油の配合比率で加重平均して算出される前記複数の燃料油のそれぞれのオクタン価平均値と、前記複数の燃料油のそれぞれのオクタン価実測値との相関を示す相関モデルに関するモデルデータを記憶する記憶部と、
前記モデルデータを用いて、前記複数の基材油を特定の配合比率で配合した特定の燃料油のオクタン価を予測する演算部と、を備える情報処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記特定の配合比率を示す配合データを取得する取得部をさらに備え、
前記記憶部は、前記複数の基材油のそれぞれに含まれる前記複数の成分の成分比率と、前記複数の基材油のそれぞれのオクタン価実測値とを含む基材油データをさらに記憶し、
前記演算部は、前記配合データおよび前記基材油データを用いて、前記特定の燃料油の成分比率およびオクタン価平均値を算出し、前記算出した成分比率およびオクタン価平均値を用いて、前記特定の燃料油のオクタン価を予測する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定の燃料油の前記複数の成分の成分比率および前記オクタン価平均値を含む燃料油データを取得する取得部をさらに備え、
前記演算部は、前記燃料油データおよび前記モデルデータを用いて、前記特定の燃料油のオクタン価を予測する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
目標オクタン価を含む目標データを取得する取得部をさらに備え、
前記記憶部は、前記複数の基材油のそれぞれに含まれる前記複数の成分の成分比率と、前記複数の基材油のそれぞれのオクタン価実測値とを含む基材油データをさらに記憶し、
前記演算部は、前記基材油データ、前記モデルデータおよび前記目標データを用いて、前記目標オクタン価を充足する目標燃料油を製造するための前記複数の基材油の目標配合比率を決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記基材油データは、前記複数の基材油のそれぞれに含まれる特定成分の成分比率を含み、
前記演算部は、前記目標燃料油に含まれる前記特定成分の成分比率が所定の基準値以下となるように、前記目標配合比率を決定する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特定成分は、鉛、硫黄分、酸素分、メチルターシャリブチルエーテル、ベンゼン、灯油、メタノール、エタノールおよび実在ガムの少なくともいずれかを備える、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記基材油データは、前記複数の基材油のそれぞれのコストを含み、
前記演算部は、前記目標燃料油のコストが所定条件を充足するように、前記目標配合比率を決定する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記基材油データは、前記複数の基材油のそれぞれの在庫量を含み、
前記目標データは、目標製造量を含み、
前記演算部は、前記目標燃料油を前記目標製造量で製造する場合に使用される前記複数の基材油のそれぞれの使用量が前記在庫量以下となるように、前記目標配合比率を決定する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記複数の成分は、パラフィン分、オレフィン分、ナフテン分およびアロマ分の少なくともいずれかを備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記複数の成分は、エチルターシャリブチルエーテルを備える、請求項9に記載の情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、オクタン価予測方法およびモデル生成方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ガソリンなどの燃料油は、石油精製工場等で製造される複数の基材油を配合することによって製造される。複数の基材油の配合比率は、燃料油のオクタン価が所望の値となるように決定される。複数の基材油のそれぞれのオクタン価を配合比率で加重平均したオクタン価は、実際に配合した燃料油のオクタン価とは異なることが知られている。そこで、基材油ごとにオクタン価の補正係数を決定し、補正係数を用いることによってオクタン価を予測する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-203926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の先行技術では、オクタン価の補正係数が基材油の配合比率の関数として定められている。そのため、配合に使用しうる様々な基材油ごとに、基材油の配合比率が変化しうる範囲(例えば0%~100%)において補正係数の関数を定める必要があり、非常に労力がかかる。
【0005】
本開示のある態様の例示的な目的の一つは、複数の基材油を配合して製造される燃料油のオクタン価を予測する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある態様の情報処理装置は、複数の成分の少なくとも一つを含む複数の基材油を配合して製造される複数の燃料油のそれぞれに含まれる複数の成分の成分比率と、複数の基材油のそれぞれのオクタン価実測値を複数の基材油の配合比率で加重平均して算出される複数の燃料油のそれぞれのオクタン価平均値と、複数の燃料油のそれぞれのオクタン価実測値との相関を示す相関モデルに関するモデルデータを記憶する記憶部と、モデルデータを用いて、複数の基材油を特定の配合比率で配合した特定の燃料油のオクタン価を予測する演算部と、を備える。
【0007】
本開示の別の態様は、オクタン価予測方法である。この方法は、複数の成分の少なくとも一つを含む複数の基材油を特定の配合比率で配合して製造される特定の燃料油に含まれる複数の成分の成分比率を取得することと、複数の基材油のそれぞれのオクタン価実測値を特定の配合比率で加重平均したオクタン価平均値を取得することと、複数の基材油を配合して製造される複数の燃料油のそれぞれに含まれる複数の成分の成分比率と、複数の燃料油のそれぞれのオクタン価平均値と、複数の燃料油のそれぞれのオクタン価実測値との相関を示す相関モデルを用いて、特定の燃料油のオクタン価を予測することと、を備える。
【0008】
本開示のさらに別の態様は、モデル生成方法である。この方法は、複数の成分の少なくとも一つを含む複数の基材油を配合して製造される燃料油であって、複数の基材油の配合比率が異なる複数の燃料油のオクタン価実測値を取得することと、複数の燃料油のそれぞれに含まれる複数の成分の成分比率を取得することと、複数の基材油のそれぞれのオクタン価実測値を複数の基材油の配合比率で加重平均して算出される複数の燃料油のそれぞれのオクタン価平均値を取得することと、複数の燃料油のそれぞれの複数の成分の成分比率およびオクタン価平均値を入力とし、複数の燃料油のそれぞれのオクタン価実測値を出力とする教師データを用いた機械学習により、複数の基材油を特定の配合比率で配合した特定の燃料油のオクタン価を予測するための相関モデルを生成することと、を備える。
【0009】
本開示のさらに別の態様は、情報処理装置である。この装置は、複数の成分の少なくとも一つを含む複数の基材油のそれぞれに含まれる複数の成分の成分比率と、複数の基材油のそれぞれのオクタン価実測値とを含む基材油データを記憶し、複数の基材油を配合して製造される複数の燃料油のそれぞれに含まれる複数の成分の成分比率と、複数の基材油のそれぞれのオクタン価実測値を複数の基材油の配合比率で加重平均して算出される複数の燃料油のそれぞれのオクタン価平均値と、複数の燃料油のそれぞれのオクタン価実測値との相関を示す相関モデルに関するモデルデータを記憶する記憶部と、目標オクタン価を含む目標データを取得する取得部と、基材油データ、モデルデータおよび目標データを用いて、目標オクタン価を充足する目標燃料油を製造するための複数の基材油の目標配合比率を決定する演算部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、複数の基材油を配合して製造される燃料油のオクタン価を予測できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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