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公開番号2023172867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-06
出願番号2023007502
出願日2023-01-20
発明の名称配薬支援システムおよび配薬支援方法
出願人個人
代理人個人,個人,個人
主分類G16H 20/10 20180101AFI20231129BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】配薬時の薬袋の取り違いをより有効に防止すること可能な配薬支援システムおよび配薬支援方法を提供する。
【解決手段】配薬を受ける配薬対象者の生体情報を取得する生体情報取得手段12,13と、配薬対象者に配薬する予定の薬袋2に印刷された情報コード3を撮像し情報コード3に基づく識別情報を取得する識別情報取得手段12,13と、配薬対象者の生体情報と、配薬対象者の識別情報とを予め記憶している記憶手段34と、生体情報取得手段12,13により取得された生体情報と記憶手段34に記憶されている生体情報、および、識別情報取得手段12,13により取得された識別情報と記憶手段34に記憶されている識別情報とを照会し、配薬担当者が、薬袋2を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋2を渡してよいかを判定する演算手段32と、演算手段32による判定結果を出力する出力手段14と、を有する。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
配薬を受ける配薬対象者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、
前記配薬対象者に配薬する予定の薬袋に印刷された情報コードを撮像し前記情報コードに基づく識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記配薬対象者の生体情報と、前記配薬対象者の識別情報とを関連付けて予め記憶している記憶手段と、
前記生体情報取得手段により取得された前記生体情報と前記記憶手段に記憶されている前記生体情報、および、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と前記記憶手段に記憶されている前記識別情報とを照会し、配薬を行う配薬担当者が、薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいかを判定する演算手段と、
前記演算手段による判定結果を出力する出力手段と、を有する配薬支援システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記生体情報取得手段は、前記生体情報として、前記配薬対象者の顔を撮像して得られた顔画像に基づく顔認証情報を取得し、
前記記憶手段は、前記生体情報として、前記顔認証情報を予め記憶しており、
前記演算手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている当該識別情報に関連付けた前記顔認証情報を取得し、前記生体情報取得手段により取得された前記配薬対象者の顔認証情報と、前記記憶手段から取得した前記配薬対象者の顔認証情報とが一致する場合に、前記配薬担当者が、薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいと判定する、請求項1に記載の配薬支援システム。
【請求項3】
前記生体情報取得手段は、前記生体情報として、前記配薬対象者の指紋を撮像して得られた指紋画像に基づく指紋認証情報を取得し、
前記記憶手段は、前記生体情報として、前記指紋認証情報を予め記憶しており、
前記演算手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている当該識別情報に関連付けた前記指紋認証情報を取得し、前記生体情報取得手段により取得された前記配薬対象者の指紋認証情報と、前記記憶手段から取得した前記配薬対象者の指紋認証情報とが一致する場合に、前記配薬担当者が、薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいと判定する、請求項1に記載の配薬支援システム。
【請求項4】
前記生体情報取得手段は、前記生体情報を取得するとともに、前記配薬対象者の脈拍または体温も取得する、請求項1に記載の配薬支援システム。
【請求項5】
前記演算手段は、前記生体情報として、前記配薬対象者が自身の名前を発話した際の声紋情報を加味して、前記配薬対象者に薬袋を配薬してよいかを判定する、請求項1に記載の配薬支援システム。
【請求項6】
前記記憶手段は、前記配薬対象者の識別情報に関連付けて、前記配薬対象者が服用する薬の服用時間の情報を記憶しており、
前記演算手段は、前記服用時間の情報を加味して、前記配薬対象者に薬袋を配薬してよいかを判定する、請求項1に記載の配薬支援システム。
【請求項7】
前記出力手段は、前記配薬担当者が薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいと判定された場合に、前記配薬対象者の氏名を音声出力する、請求項1に記載の配薬支援システム。
【請求項8】
前記記憶手段は、前記配薬担当者が薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいか否かの判定結果の履歴を記憶する、請求項1に記載の配薬支援システム。
【請求項9】
コンピューターに、
配薬を受ける配薬対象者の生体情報を取得する生体情報取得機能と、
前記配薬対象者に配薬する予定の薬袋に印刷された情報コードに基づく識別情報を取得する識別情報取得機能と、
前記生体情報取得機能により取得された前記生体情報と記憶媒体に記憶されている前記生体情報、および、前記識別情報取得機能により取得された前記識別情報と記憶媒体に記憶されている前記識別情報とを照会し、配薬を行う配薬担当者が、薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいかを判定する演算機能と、
前記演算機能による判定結果を出力する出力機能と、を実行させる、配薬支援プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配薬時の薬袋の取り違いを抑制するように配薬支援を行う、配薬支援システムおよび配薬支援方法に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、薬を服用する複数の配薬対象者が入居する施設において、配薬を行う配薬担当者の配薬作業を支援するための配薬支援システムが知られている。たとえば、配薬対象者の顔画像や氏名を予め記憶装置に記憶しておくとともに、薬袋に配薬対象者に関連付けたコード情報を印刷しておき、配薬時に、薬袋に印刷されたコード情報を読み取り、当該コード情報に関連付けられた配薬対象者の氏名および顔画像を携帯端末のディスプレイに表示することで、配薬担当者が薬袋を渡す配薬対象者を確認できるようにするシステムが開示されている(たとえば、特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6476973号公報
特開2021-007044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、配薬担当者が、ディスプレイに表示された配薬対象者の氏名や顔画像と、薬袋を実際に渡す配薬対象者とを目視で照会して配薬を行うため、配薬時の薬袋の取り違いを低減することができる。
しかしながら、この場合も、配薬担当者が、ディスプレイに表示された配薬対象者の氏名や顔画像と薬袋を実際に渡す配薬対象者とを目視で照会する必要があり、最終的に配薬担当者が判断を行う必要があるため、配薬担当者のうっかりミスや配薬を受ける者の氏名や顔が似ているなどの理由で、配薬担当者が配薬対象者を間違って認識してしまい、薬袋の取り違いを完全に防止することはできない場合があった。そのため、薬袋の取り違いをより有効に防止することができる配薬支援システムが希求されていた。
【0005】
本発明は、配薬時の薬袋の取り違いをより有効に防止することが可能な配薬支援システムおよび配薬支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る配薬支援システムは、配薬を受ける配薬対象者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記配薬対象者に配薬する予定の薬袋に印刷された情報コードを撮像し前記情報コードに基づく識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記配薬対象者の生体情報と、前記配薬対象者の識別情報とを関連付けて予め記憶している記憶手段と、前記生体情報取得手段により取得された前記生体情報と前記記憶手段に記憶されている前記生体情報、および、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と前記記憶手段に記憶されている前記識別情報とを照会し、配薬を行う配薬担当者が、薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいかを判定する演算手段と、前記演算手段による判定結果を出力する出力手段と、を有する。
上記配薬支援システムにおいて、前記生体情報取得手段は、前記生体情報として、前記配薬対象者の顔を撮像して得られた顔画像に基づく顔認証情報を取得し、前記記憶手段は、前記生体情報として、前記顔認証情報を予め記憶しており、前記演算手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている当該識別情報に関連付けた前記顔認証情報を取得し、前記生体情報取得手段により取得された前記配薬対象者の顔認証情報と、前記記憶手段から取得した前記配薬対象者の顔認証情報とが一致する場合に、前記配薬担当者が、薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいと判定する構成とすることができる。
上記配薬支援システムにおいて、前記生体情報取得手段は、前記生体情報として、前記配薬対象者の指紋を撮像して得られた指紋画像に基づく指紋認証情報を取得し、前記記憶手段は、前記生体情報として、前記指紋認証情報を予め記憶しており、前記演算手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている当該識別情報に関連付けた前記指紋認証情報を取得し、前記生体情報取得手段により取得された前記配薬対象者の指紋認証情報と、前記記憶手段から取得した前記配薬対象者の指紋認証情報とが一致する場合に、前記配薬担当者が、薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいと判定する構成とすることができる。
上記配薬支援システムにおいて、前記生体情報取得手段は、前記生体情報を取得するとともに、前記配薬対象者の脈拍または体温も取得する構成とすることができる。
上記配薬支援システムにおいて、前記演算手段は、前記生体情報として、前記配薬対象者が自身の名前を発話した際の声紋情報を加味して、前記配薬対象者に薬袋を配薬してよいかを判定する構成とすることができる。
上記配薬支援システムにおいて、前記記憶手段は、前記配薬対象者の識別情報に関連付けて、前記配薬対象者が服用する薬の服用時間の情報を記憶しており、前記演算手段は、前記服用時間の情報を加味して、前記配薬対象者に薬袋を配薬してよいかを判定する構成とすることができる。
上記配薬支援システムにおいて、前記出力手段は、前記配薬担当者が薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいと判定された場合に、前記配薬対象者の氏名を音声出力する構成とすることができる。
上記配薬支援システムにおいて、前記記憶手段は、記配薬担当者が薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいか否かの判定結果の履歴を記憶する構成とすることができる。
本発明に係る配薬支援プログラムは、コンピューターに、配薬を受ける配薬対象者の生体情報を取得する生体情報取得機能と、前記配薬対象者に配薬する予定の薬袋に印刷された情報コードに基づく識別情報を取得する識別情報取得機能と、前記生体情報取得機能により取得された前記生体情報と記憶媒体に記憶されている前記生体情報、および、前記識別情報取得機能により取得された前記識別情報と記憶媒体に記憶されている前記識別情報とを照会し、配薬を行う配薬担当者が、薬袋を渡そうとしている配薬対象者に当該薬袋を渡してよいかを判定する演算機能と、前記演算機能による判定結果を出力する出力機能と、を実行させる、配薬支援プログラム。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、薬袋に印刷された情報コードと、配薬対象者自身の生体情報に基づいて、薬袋と配薬対象者との組み合わせが正しいかを自動で判断することで、配薬担当者が自身で判断する負荷を削減し、配薬時の薬袋の取り違いをより有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る配薬支援システムの概要図である。
第1実施形態に係る配薬支援システムの構成を示すブロック図である。
第1実施形態に係る情報登録処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る配薬支援処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る配薬支援処理における携帯端末の画面表示例を示す図である。
第2実施形態に係る配薬支援システムの概要図である。
第2実施形態に係る配薬支援システムの構成を示すブロック図である。
第2実施形態に係る配薬支援処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る配薬支援システムは、たとえば、介護施設や病院などにおいて、介護者や看護師が、複数の被介護者や患者に対して配薬を行う際の薬の取り違いを有効に防止するためのシステムである。以下においては、配薬を行う者を配薬担当者、配薬を受ける者を配薬対象者として説明する。
【0010】
《第1実施形態》
図1は、第1実施形態に係る配薬支援システム1を示す構成図である。図1に示すように、第1実施形態に係る配薬支援システム1は、配薬担当者が携帯する携帯端末10と、配薬担当者が配薬対象者の生体情報を予め登録するための登録用端末20と、本実施形態に係る配薬支援処理を実行するサーバー30と、を有する。なお、サーバー30は、無線通信および/または有線通信により、携帯端末10および登録用端末20とそれぞれ情報の授受が可能となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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