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公開番号2024081212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2022194669
出願日2022-12-06
発明の名称管理方法、管理システム、管理装置
出願人アサイクル株式会社
代理人個人
主分類G16H 20/10 20180101AFI20240611BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】予製剤の作製・管理・投薬において、より効率的で、より安全性の高い管理方法、管理システム及び管理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る管理方法は、予製剤を作製するための予製レシピと、作製した予製剤を収める容器と、予製剤の作製に必要となる医薬品と、実際に使用した医薬品の種類と各数量を各々1対1に対応付ける管理方法である。これにより、正確で効率的に予製剤が作製できるようになるほか、作製から保管、投薬までの一意性を担保し、投薬時においては処方箋と複層的な照合を行うことができるようになる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
予製剤を作製するための予製レシピと、
前記予製剤の作製に使用する医薬品と、
前記予製剤を収める容器と、
を各々1対1に対応付けることを特徴とする管理方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記医薬品を前記予製レシピと照合する工程と、
前記照合の結果に応じて前記医薬品を使用した予製剤を前記容器に収める工程と、
前記予製レシピを前記予製剤に対応付ける工程と、
前記予製剤を前記容器に対応付ける工程と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の管理方法。
【請求項3】
前記容器と、前記容器に対応付けられた前記予製剤と、前記予製剤に対応付けられた前記予製レシピと、前記予製剤に対応する処方箋の内容とを照合する工程、
をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の管理方法。
【請求項4】
前記容器に付与された識別子を前記予製剤と対応付ける、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の管理方法。
【請求項5】
前記予製レシピには、
使用する前記医薬品の医薬品名、分量、用量、用法の情報の少なくとも1以上が含まれる、
ことを特徴とする請求項1記載の管理方法。
【請求項6】
医薬品の種別及び監査方法の情報を含み、患者に関わらず一律の予製剤を作製するためのレシピを定型レシピとして前記予製レシピに対応付ける工程と、
前記定型レシピに基づいて予製剤を作製する工程と、
前記予製剤に前記定型レシピを対応付ける工程と、
前記定型レシピと処方箋と照合する工程と、
前記定型レシピに基づいて作製された前記予製剤と前記処方箋とを照合する工程と、
をさらに有する請求項1記載の管理方法。
【請求項7】
患者の過去の処方箋の情報を患者レシピとして予製レシピに対応付ける工程と、
前記患者レシピを参照して予製剤を作製する工程と、
前記予製剤に患者レシピを対応付ける工程と、
前記患者レシピに対応付けられた前記過去の処方箋と現在の処方箋とを照合する工程と、
前記患者レシピを参照して作製された前記予製剤と前記現在の処方箋を照合する工程と、
をさらに有する請求項1記載の管理方法。
【請求項8】
請求項1記載の管理方法にて作製された前記予製剤において、
前記予製剤を分割して第1予製剤と第2予製剤とを少なくとも作製する工程をさらに備え、
前記分割によって作製された前記第1予製剤と、前記第2予製剤と、これらをそれぞれ収める容器と、を各々1対1に対応付けることを特徴とする管理方法。
【請求項9】
作製した予製剤を収める容器又は前記容器に付された識別子を読み取る端末と、
前記端末で読み取った前記容器又は前記識別子の情報を受信する受信部と、前記予製剤を作製するための予製レシピを参照し、前記受信部が受信した前記容器又は前記識別子に対応付けられた前記予製レシピを前記端末へ送信する送信部と、前記受信部で受信した前記端末から送信される医薬品の情報と、前記容器又は前記識別子に対応付けられた前記予製レシピに含まれる医薬品名とを照合する照合部と、前記照合部で照合した結果としての完成した予製剤に関する情報を記録する記録部とを備えるサーバと、
を具備することを特徴とする管理システム。
【請求項10】
前記記録部は、前記予製レシピの情報として、患者の過去の処方情報である患者レシピ及び事前に決められた定型レシピの少なくともいずれかを記録し、
前記患者レシピ及び前記定型レシピのそれぞれには、処方箋情報、レシピの監査方法の情報、医薬品の混合比重等の情報が含まれる、請求項9に記載の管理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、管理方法、管理システム及び管理装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
調剤薬局では、個々の患者が来局して処方箋を受け付ける度に、その処方箋データのコンピュータへの入力、処方箋データに基づいて出力された調剤指示箋に基づく調剤、調剤の監査、患者への薬に関する情報提供と対話、薬の手渡し(投薬)などの多数の作業を行う必要がある。このため、一度に多数の患者が来局すると、調剤薬局での作業がスムーズに進まず、いわゆるパンク状態となってしまう。また患者側も薬の手渡しまで長時間待たされることとなる。
【0003】
このため患者が多くない比較的暇な時期に、慢性的な患者については前回処方箋の内容に基づいて、また、頻繁に処方される(調剤される)薬については調剤のレシピ(以下、調剤レシピという)に基づいて、次回に投薬される(あるいは可能性の高い)薬を、それぞれ予製しておくこと(予め製っておくこと)が行われている(以下、予製した薬のことを予製剤ともいう)。しかしながら、薬を予製する場合には、正しく薬が予製されているか、予製剤が患者の所持する処方箋の内容に合致するか、正しい患者に手渡されているか、予製剤の取り違えがないか、など多数の確認が必要となる。また、どのような予製を行っているかは調剤薬局毎に様々で、予製剤には多様なケースが存在することから、これらの管理は非常に煩雑となる。
【0004】
このため、調剤薬局の負担を低減するためのシステムが従来から提案されている。例えば、複数の患者の処方箋内容など(処方箋の内容、薬品種、薬品の用法、薬品のある棚番号など)を各患者のIDと関連付けて記録しておくための患者データベースと、各患者から受け付けた処方箋の内容を前記患者データベースに入力して各患者IDと関連付けて記録しておくための処方箋内容入力手段と、各患者の次回の処方箋受付予定日を前記患者データベースに入力して前記患者IDと関連付けて記録しておくための次回受付予定日入力手段と、前記患者データベースに記録された次回の処方箋受付予定日と前記患者データベースに記録された過去の直近の処方箋内容とに基づいて、患者毎の予製調剤内容を出力するための予製調剤内容出力手段と、前記予製調剤内容出力手段により出力された予製調剤内容に基づいて予製された薬が保管されている予製箱を識別する予製箱IDを前記患者データベースに入力して前記患者IDと関連付けて記録しておくための予製箱ID入力手段と、患者が実際に来局したとき、前記患者IDに基づいて、前記患者データベースから前記予製調剤内容と前記予製箱IDとを表示するための予製データ表示手段と、患者が実際に来局したとき、前記患者IDに基づいて前記患者データベースから呼び出した前記予製調剤内容と前記患者の今回の処方箋内容とを照合し、その照合結果を表示する(例えば、照合の結果、一致していれば処理を終了し、一致していなければ一致していない箇所を表示する)ための照合結果表示手段と、予製がない場合、薬品を集める為の薬品棚の番号を表示・印刷する手段を備えたシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-259564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の提案では、再診患者が来局して新たに今回処方箋を提出したときは、今回処方箋の内容が前回処方箋と同一であることを確認したら、その後は、以前に予製し予備的に監査しておいた薬について、薬剤師が再度正式に監査するだけで、この再診患者に薬剤を交付することができるため、院外薬局の薬剤師を含むスタッフの調剤及び監査のための作業負担を分散化・均一化し、その作業負担を全体として軽減することができ、多数の患者が一度に集中的に来局したときでも、患者の待ち時間を大幅に短縮して再診患者の顧客満足度を高めることができる、としている。
【0007】
しかしながら、この方法では患者に紐付いていない予製については考慮されていない。さらに、あくまで予製を作製する際は特定患者の前回処方箋データから予製指示書を出力し、それを元にスタッフが目検で薬品を集め、患者に手渡す投薬時は、予製を作製した際に紐付けられた前回の処方箋データと今回の処方箋データを照合しているのみで、処方内容と薬品そのものの監査自体は薬剤師が従来通り目検で行うものとなっている。さらに言えば、通常混合調剤などされた状態が多い予製剤の完成品を薬剤師といえども目検により監査することは不可能であり意味がない。万一、発見できたとしてもその予製品は失敗作であり廃棄し再度作製するほかなく、非常に効率が悪く無駄が多いと言わざるを得ない。また、予製剤を準備してから投薬までの間にその一意性を担保することもできていない。これでは、幅広い予製剤に対応できていないばかりか、真に正しく作製された予製剤を、間違いなく患者に渡すことができず、結局のところその目的である作業負担の軽減も不十分である。さらに、元来、予製剤が使われる患者は高齢者や小児が多く、万一、調剤過誤が発生した際の健康被害のリスクは極めて高い。そのため、予製剤については、どのような予製剤でも、正しく作製され、正しく保管され、正しく投薬される総合的な管理と、誰でも効率的かつ安全に行えるような管理が必要であり、未だ向上の余地が大いにある。
【0008】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、誰が、どのような予製を作製し、投薬する場合でも、より効率的で、より安全性の高い管理方法、管理システム及び管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る管理方法は、予製剤を作製するためのレシピ(以下、予製レシピという)と、実際に予製剤の作製に使用する医薬品(医療材料を含む、以下同じ)と、予製剤を収める容器と、を各々1対1に対応付けることを特徴とする管理方法である。このような管理方法によれば、予製レシピ、医薬品及び容器が各々1対1に対応付けされるため、正確で効率的に予製剤が作製できるようになるほか、予製剤の作製から保管、投薬までの一位性を担保し、投薬時においては処方箋と複層的な照合を行うことができる。さらに、本発明に係る管理方法は、予製剤に関わらず調剤薬局内で調剤される全ての医薬品の管理に応用することもできる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、誰が、どのような予製を作製し投薬する際でも、より効率的で、より安全性の高い管理方法、管理システム及び管理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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