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公開番号2024053668
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160013
出願日2022-10-04
発明の名称包装体
出願人王子ホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類B65D 30/20 20060101AFI20240409BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】包装の強度が良好で、しわ及び表面の浮き上がり(波打ちやゴワゴワ感を含む。)の発生が少なく外観に優れる、ロール状衛生薄葉紙の紙製包装体を提供すること。
【解決手段】複数個のロール状衛生薄葉紙を包装袋に収納してなる包装体であって、前記包装袋は対向する1対の平面部と、該平面部の両端から内側に折り込まれたガゼット部とを有する、包装基材のガゼット包装袋であり、前記包装基材は紙基材を含み、前記平面部の上面部はシールされており、前記ロール状衛生薄葉紙は、平面視でn×n個の正方行列状(nは1以上の整数を表す。)に配置されてなり、前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rに対し、前記ガゼット包装袋の前記平面部の幅aと前記ガゼット包装袋のガゼット幅bとの差(a-b)及び和(a+b)が下式(1)及び(2)の関係を共に満たすロール状衛生薄葉紙の包装体。
0<(a-b)≦20n(1)
πR+(n-1)×4R<(a+b)(2)
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数個のロール状衛生薄葉紙を包装袋に収納してなる包装体であって、
前記包装袋は、対向する1対の平面部と、該平面部の両端から内側に折り込まれたガゼット部とを有する、包装基材のガゼット包装袋であり、
前記包装基材は紙基材を含み、
前記平面部の上面部はシールされており、
前記ロール状衛生薄葉紙は、平面視でn×n個の正方行列状(nは1以上の整数を表す。)に配置されてなり、
前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rに対し、
前記ガゼット包装袋の前記平面部の幅aと前記ガゼット包装袋のガゼット幅bとの差(a-b)及び和(a+b)が下式(1)及び(2)の関係を共に満たすロール状衛生薄葉紙の包装体。
0 < (a-b) ≦ 20n (1)
πR+(n-1)×4R < (a+b) (2)
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rに対し、前記ガゼット包装袋の前記平面部の幅aと前記ガゼット幅bとの和(a+b)が4nR+10以下である、請求項1に記載の包装体。
【請求項3】
前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rに対し、前記ガゼット包装袋の前記平面部の幅a及び前記ガゼット幅bが下式(3)及び(4)の関係を共に満たす、請求項1に記載の包装体。
2nR-0.35R ≦ a ≦ 2nR+20 (3)
(n-1)×2R < b ≦ 2nR (4)
【請求項4】
前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rに対し、前記平面部の幅aが2nRより小さい、請求項1に記載の包装体。
【請求項5】
前記ロール状衛生薄葉紙が、トイレットペーパーロール、キッチンペーパーロール又はハンドタオルロールのいずれかである、請求項1に記載の包装体。
【請求項6】
前記ロール状衛生薄葉紙はほぼ同様の寸法を有し、前記ロール状衛生薄葉紙の幅が100mm以上260mm以下であり、かつ前記前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rが50mm以上70mm以下である、請求項5に記載の包装体。
【請求項7】
前記包装基材が、ヒートシール層を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の包装体。
【請求項8】
前記包装基材の坪量に対する紙基材の坪量の割合が、50%より大きく100%以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の包装体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレットペーパーロール等のロール状の紙製品を複数個収納した、紙基材を含む包装基材製の包装体に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、トイレットペーパーロール、キッチンペーパーロール等のロール状衛生薄葉紙である紙製品を被包装物として、ポリエチレン等の包装フィルムで包装した包装体が知られている。例えば、特許文献1には、ポリエチレン等の筒状フィルムにガゼットを対称的に折り込んで本体(ガゼット包装袋)とし、その上部を平面状に折り畳んで把持部を構成し、ロール状衛生薄葉紙である紙製品を包装する包装体が開示されている。
近年、世界的にプラスチックゴミ問題が深刻化しており、例えば海洋のマイクロプラスチック低減による地球環境保護等の観点から、プラスチック(合成樹脂)の使用を削減し、包装の素材を合成樹脂フィルムから他の素材に替えることが望まれている。紙製品を包装する包装体においても、包装の素材を紙基材とし、紙製品を包装した包装体が提案されている。例えば、紙基材に封止用のヒートシール層を積層した包装基材によって紙製品を包装した包装体が特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-269010号公報
特開2021-070501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
素材を紙基材とした筒状包装基材にガゼットを対称的に折り込んで本体とし、その上部を接合したガゼット包装袋の場合、樹脂フィルムと異なり可撓性が小さいため、複数個のロール状衛生薄葉紙を収納する際に該包装袋における包装基材同士の接合部が剥離する場合がある。また、折目が目立ちやすく、ガゼット包装袋の平面部の幅によっては、ロール状衛生薄葉紙を収納した包装体を陳列した際に折目が消費者の視覚に触れ、外観が損なわれやすい。さらに、包装体にしわや表面の浮き上がりが発生しやすく、複数段に重ねられた複数個のロール状衛生薄葉紙を包装した包装体ではその傾向が顕著となりやすい。輸送時や陳列時に、特に包装体の仕上げ面にしわがあると包装体の外観を損ない、消費者に対する商品の訴求力が低下して購買意欲を損ないやすい。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、包装基材同士の接合部が剥離し難く、特にしわ及び表面の浮き上がり(波打ちやゴワゴワ感を含む。)の発生が少なく外観に優れる、紙基材を含む包装基材製の、ロール状衛生薄葉紙の包装体を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、紙基材を含む包装基材のガゼット包装袋の平面部の幅とガゼット幅との関係を特定範囲に設定することにより、ロール状衛生薄葉紙を収納しやすく、包装基材同士の接合部が剥離し難く、しわ及び表面の浮き上がり(波打ちやゴワゴワ感を含む。)の発生が少なく外観に優れる包装体を得られることを見出し、本発明を完成した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の構成を有する。
<1> 複数個のロール状衛生薄葉紙を包装袋に収納してなる包装体であって、
前記包装袋は、対向する1対の平面部と、該平面部の両端から内側に折り込まれたガゼット部とを有する、包装基材のガゼット包装袋であり、
前記包装基材は紙基材を含み、
前記平面部の上面部はシールされており、
前記ロール状衛生薄葉紙は、平面視でn×n個の正方行列状(nは1以上の整数を表す。)に配置されてなり、
前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rに対し、
前記ガゼット包装袋の前記平面部の幅aと前記ガゼット包装袋のガゼット幅bとの差(a-b)及び和(a+b)が下式(1)及び(2)を共に満たすロール状衛生薄葉紙の包装体。
0 < (a-b) ≦ 20n (1)
πR+(n-1)×4R < (a+b) (2)
<2> 前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rに対し、前記ガゼット包装袋の前記平面部の幅aと前記ガゼット幅bとの和(a+b)が4nR+10以下である、上記<1>の包装体。
<3> 前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rに対し、前記ガゼット包装袋の前記平面部の幅a及び前記ガゼット幅bが下式(3)及び(4)の関係を共に満たす、上記<1>又は<2>の包装体。
2nR-0.35R ≦ a ≦ 2nR+20 (3)
(n-1)×2R < b ≦ 2nR (4)
<4> 前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rに対し、前記平面部の幅aが2nRより小さい、上記<1>又は<3>の包装体。
<5> 前記ロール状衛生薄葉紙が、トイレットペーパーロール、キッチンペーパーロール又はハンドタオルロールのいずれかである、上記<1>~<4>のいずれかの包装体。
<6> 前記ロール状衛生薄葉紙はほぼ同様の寸法を有し、前記ロール状衛生薄葉紙の幅が100mm以上260mm以下であり、かつ前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rが50mm以上70mm以下である、上記<5>の包装体。
<7> 前記包装基材が、ヒートシール層を有する、上記<1>~<6>のいずれかの包装体。
<8> 前記包装基材の坪量に対する紙基材の坪量の割合が、50%より大きく100%以下である、上記<1>~<7>のいずれかの包装体。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ロール状衛生薄葉紙を収納しやすく、包装基材同士の接合部が剥離し難く、しわ及び表面の浮き上がり(波打ちやゴワゴワ感を含む。)の発生が少なく外観に優れる、紙基材を含む包装基材製の、ロール状衛生薄葉紙の包装体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の包装体の実施形態に係る、ガゼット包装袋の正面図である。
ガゼット包装袋を途中まで広げたときの上面断面図である。
ガゼット包装袋を途中まで広げたときのガゼット袋の上部を示した斜視図である。
本発明の包装体の一実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の包装体は、複数個のロール状衛生薄葉紙を包装袋に収納してなる包装体であって、前記包装袋は、対向する1対の平面部と、該平面部の両端から内側に折り込まれたガゼット部とを有する、包装基材のガゼット包装袋であり、
前記包装基材は紙基材を含み、
前記平面部の上面部はシールされており、
前記ロール状衛生薄葉紙は、平面視でn×n個の正方行列状(nは1以上の整数を表す。以下、同様である。)に配置されてなり、
前記ロール状衛生薄葉紙の半径Rに対し、
前記ガゼット包装袋の前記平面部の幅aと前記ガゼット包装袋のガゼット幅bとの差(a-b)及び和(a+b)が下式(1)及び(2)を共に満たすロール状衛生薄葉紙の包装体である。
0 < (a-b) ≦ 20n (1)
πR+(n-1)×4R < (a+b) (2)
なお、上記a、bの単位はいずれもmmである。
【0010】
本発明の包装体を構成する包装袋は、対向する1対の平面部と、該平面部の両端から内側に折り込まれたガゼット部とを有する、包装基材のガゼット包装袋であり、前記平面部の上面部はシールされており、前記シール部を把持部としてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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