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公開番号2024053573
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022159864
出願日2022-10-04
発明の名称鋼管の水圧試験方法
出願人日本製鉄株式会社
代理人アセンド弁理士法人
主分類G01N 3/12 20060101AFI20240409BHJP(測定;試験)
要約【課題】一般的な排水処理で排出されても環境に影響を及ぼさない水圧水を用いつつ、水圧試験後の鋼管に腐食が発生するのを抑制することのできる鋼管の水圧試験方法を提供する。
【解決手段】鋼管(10)の水圧試験方法は、調製工程(#5)と、試験工程(#10)と、を備える。調製工程(#5)では、水圧試験に用いる水圧水(20)を調製する。調製工程(#5)では、防錆剤の添加により、水圧水(20)における防錆剤の含有量を0.5~2.0質量%に調整するとともに、水圧水(20)のpHを7.0超~8.6に調整する。試験工程(#10)では、調製工程(#5)後の水圧水(20)を用いて鋼管(10)の水圧試験を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鋼管の水圧試験方法であって、
水圧試験に用いる水圧水を調製する調製工程であって、防錆剤の添加により、前記水圧水における前記防錆剤の含有量を0.5~2.0質量%に調整するとともに、前記水圧水のpHを7.0超~8.6に調整する、前記調製工程と、
前記調製工程後の前記水圧水を用いて試験対象の鋼管の水圧試験を行う試験工程と、を備える、水圧試験方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、鋼管の水圧試験方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
油井管及び配管等に用いられる鋼管、並びにカップリングなどの管継手を含む鋼管は、通常、品質検査試験を受ける。品質検査試験の一つとして、水圧試験がある。水圧試験に関する技術は、例えば特許文献1~3に記載されている。鋼管の水圧試験では、例えば、鋼管の両端部にそれぞれ水圧ヘッドが装着される。水圧ヘッドは、鋼管に対してシールパッキンで密封される。この鋼管内に、水圧ヘッドを通じて、加圧された水(以下、水圧水とも言う。)が供給される。そして、鋼管の破損及び水漏れの有無等を確認することにより、鋼管の品質が評価される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-138011号公報
特許第3223874号公報
特開2012-078308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鋼管は、水圧試験などの品質検査試験を合格した後に出荷される。出荷された鋼管は、屋内や屋外に保管される。ここで、鋼管には、出荷から保管、顧客が使用するまでの間に、水圧試験に用いられた水圧水に含まれる成分等に起因して、腐食が発生する恐れがある。
【0005】
このような問題に鑑み、鋼管に腐食が発生するのを抑制するため、水圧試験において、防錆剤を含む水圧水が使用される場合がある。防錆剤は、例えば特許文献1の表1に記載されている。防錆剤には、一般に油分、スルホネート、アミン及び界面活性剤等が含まれる。このような防錆剤を含有した水圧水が、何ら処理を施されることなく外部に排出されると、外部環境の水質(例えばpH、化学的酸素要求量(COD:Chemical Oxygen Demand)、及び窒素含有量等)に影響を及ぼす恐れがある。
【0006】
通常、製鉄所等の工場敷地において、水圧試験に用いられた水圧水は、他の工場設備からの排水と混合され、必要に応じて中和や希釈等の浄化処理を施されてから、外部に排出される。このような排水前に浄化処理が行なわれるため、水圧試験に用いられた水圧水を含む工場排水が実際に環境に影響を及ぼすことはない。とはいえ、水圧試験に用いられる水圧水は、仮にそのままで排出されても環境に影響を及ぼさないものである方が好ましい。
【0007】
以上のように、鋼管の水圧試験方法においては、用いられる水圧水が、排水時に通常の排水処理を超える特段の処理をせずに排水されても環境に影響を及ぼさないものであること、及び水圧試験後の鋼管に腐食が発生するのを抑制することが求められている。
【0008】
本開示の目的は、一般的な排水処理で排出されても環境に影響を及ぼさない水圧水を用いつつ、水圧試験後の鋼管に腐食が発生するのを抑制することのできる鋼管の水圧試験方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る鋼管の水圧試験方法は、調製工程と、試験工程と、を備える。調製工程では、水圧試験に用いる水圧水を調製する。調製工程では、防錆剤の添加により、水圧水における防錆剤の含有量を0.5~2.0質量%に調整するとともに、水圧水のpHを7.0超~8.6に調整する。試験工程では、調製工程後の水圧水を用いて試験対象の鋼管の水圧試験を行う。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る鋼管の水圧試験方法によれば、一般的な排水処理で排出されても環境に影響を及ぼさない水圧水を用いつつ、水圧試験後の鋼管に腐食が発生するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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