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公開番号2024049576
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022155870
出願日2022-09-29
発明の名称CO2熱分解触媒の製造方法、CO2熱分解方法、再生CO2熱分解触媒の製造方法、及びCO2熱分解触媒
出願人日本製鉄株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01J 21/16 20060101AFI20240403BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】触媒を充填する容器のサイズを大型化することがなく、触媒製造段階でのCO2排出量を抑制し、且つ高効率でCO2を吸収及び分解可能なCO2熱分解触媒の製造方法、CO2熱分解方法、再生CO2熱分解触媒の製造方法、及びCO2熱分解触媒を提供する。
【解決手段】本発明の第一実施形態に係るCO2熱分解触媒の製造方法は、化学式mNa2O・SiO2で表現される、1種以上のナトリウム珪酸化物を含む原材料を水に溶解させる工程と、原材料を溶解させた水溶液から水を蒸発させて、CO2熱分解触媒であるnNa2O・SiO2を得る工程と、を備え、nを1.1~1.7の範囲内とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
化学式mNa

O・SiO

で表現される、1種以上のナトリウム珪酸化物を含む原材料を水に溶解させる工程と、
前記原材料を溶解させた水溶液から前記水を蒸発させて、CO

熱分解触媒であるnNa

O・SiO

を得る工程と、
を備え、
前記nを1.1~1.7の範囲内とする
CO

熱分解触媒の製造方法。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記原材料に含まれる前記ナトリウム珪酸化物が、Na

SiO

、及びNa

SiO

の混合物であることを特徴とする請求項1に記載のCO

熱分解触媒の製造方法。
【請求項3】
前記原材料に含まれる前記ナトリウム珪酸化物が、前記nNa

O・SiO

であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
室温の、請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法によって得られたCO

熱分解触媒に、CO

を吸収させる工程と、
前記CO

を吸収させた前記CO

熱分解触媒を非酸化性ガス雰囲気中で加熱することにより、前記CO

を熱分解する工程と、
を備え、
前記CO

を吸収させる際に、前記CO

熱分解触媒の温度を450℃未満とし、
前記CO

を熱分解する際に、前記CO

熱分解触媒の加熱温度を450~700℃とする
CO

熱分解方法。
【請求項5】
前記CO

の熱分解によって生成した副生炭素が付着した前記CO

熱分解触媒を水に溶解させることにより、前記CO

熱分解触媒から前記副生炭素を分離する工程
をさらに備える請求項4に記載のCO

熱分解方法。
【請求項6】
請求項5に記載のCO

熱分解方法によって得られた、前記CO

熱分解触媒が溶解され、且つ前記副生炭素が混入した水溶液から前記副生炭素を除去する工程と、
前記副生炭素が除去された前記水溶液から前記水を蒸発させて、再生CO

熱分解触媒を得る工程と、
を備える再生CO

熱分解触媒の製造方法。
【請求項7】
室温の、請求項6に記載の製造方法によって得られた再生CO

熱分解触媒に、CO

を吸収させる工程と、
前記CO

を吸収した前記再生CO

熱分解触媒を非酸化性ガス雰囲気中で加熱することにより、前記CO

を熱分解する工程と、
を備え、
前記CO

を吸収させる際に、前記再生CO

熱分解触媒の温度を450℃未満とし、
前記CO

を熱分解する際に、前記再生CO

熱分解触媒の加熱温度を450~700℃とする
CO

熱分解方法。
【請求項8】
前記CO

の熱分解によって生成した副生炭素が付着した前記再生CO

熱分解触媒を水に溶解させることにより、前記再生CO

熱分解触媒から前記副生炭素を分離する工程
をさらに備える請求項7に記載のCO

熱分解方法。
【請求項9】
請求項8に記載のCO

熱分解方法によって得られた、前記再生CO

熱分解触媒が溶解され、且つ前記副生炭素が混入した水溶液から前記副生炭素を除去する工程と、
前記副生炭素が除去された前記水溶液から前記水を蒸発させて、再生CO

熱分解触媒を得る工程と、
を備える再生CO

熱分解触媒の製造方法。
【請求項10】
nNa

O・SiO

を含み、
前記nが1.1~1.7の範囲内であり、
前記nNa

O・SiO

は、化学式mNa

O・SiO

で表現される、1種以上のナトリウム珪酸化物を含む原材料を水に溶解させて得られた水溶液から、前記水を蒸発させることによって製造される
CO

熱分解触媒。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、CO

熱分解触媒の製造方法、CO

熱分解方法、再生CO

熱分解触媒の製造方法、及びCO

熱分解触媒に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、大気中の二酸化炭素(CO

)は増加の一途を辿っており、これが地球温暖化の一因であると言われて久しい。大気中のCO

を炭素(C)に分解(還元)することができれば、この問題解決の一助となると共に、分解したCを工業材料や燃料等の炭素源として使用できることから、工業的にも極めて有利である。従って、CO

を容易に吸収、及び分解することが可能な技術が求められている。また、触媒を用いてCO

を吸収及び分解する場合は、触媒の再利用が容易であることも求められる。
【0003】
特許文献1には、CO

を含んだCO

含有ガスをアルカリ珪酸化物に接触させて、アルカリ珪酸化物にCO

を吸収させ、このアルカリ珪酸化物を非酸化性雰囲気中で700℃以上1600℃以下に加熱してCO

を炭素に分解して、炭素を分離することによる、CO

を回収して炭素を分離する方法において、炭素を分離する工程を経た後のアルカリ珪酸化物を酸化雰囲気中で融点以上1600℃以下に加熱して、該アルカリ珪酸化物に残存した炭素を除去することを特徴とする、アルカリ珪酸化物の再生方法が開示されている。
【0004】
特許文献2には、アルカリ珪酸化物と石英ウールとが質量割合で50:1~1:10の比率となるようにし、かつ少なくとも一部で互いに接触させて反応系内に存在させ、これら反応系内材料を450℃以上650℃以下に加熱した状態で、CO

を含んだCO

含有ガスを接触させることで、該CO

含有ガス中のCO

を反応系内材料に吸収させる工程Aと、反応系内を非酸化性雰囲気にして450℃以上700℃以下に加熱することで、前記反応系内材料が吸収したCO

を炭素に分解する工程Bとを有することを特徴とする、CO

を吸収して炭素に分解する方法が開示されている。
【0005】
特許文献3には、アルカリ珪酸化物と石英ウールとが質量割合で1:40~1:6000の比率となるようにし、かつ少なくとも一部で互いに接触した状態で反応系内に存在させ、これら反応系内材料にCO

を含んだCO

含有ガスを接触させることで、該CO

含有ガス中のCO

を反応系内材料に吸収させる工程Aと、反応系内を非酸化性雰囲気にして350℃以上700℃以下に加熱することで、前記反応系内材料が吸収したCO

を炭素に分解する工程Bとを有することを特徴とする、CO

を吸収して炭素に分解する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-177339号公報
特開2020-196653号公報
特開2020-196654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の技術では、CO

を吸収して炭素に分解するための触媒として、珪酸ナトリウム(Na

O・nSiO

)が用いられている。珪酸ナトリウムは、水酸化ナトリウムとケイ砂とを混合し、溶融凝固させることにより製造されている。
【0008】
しかしながら、当該触媒を用いてCO

を分解する際には、大きな熱エネルギーが必要とされる。具体的には、特許文献1の技術では、CO

を分解するために、触媒であるアルカリ珪酸化物を非酸化性雰囲気中で700℃以上1600℃以下に加熱しなければならない。さらに、CO

分解後の当該触媒に付着した副生炭素を除去し、触媒を再生する際にも、大きな熱エネルギーが必要とされる。具体的には、特許文献1の技術では、アルカリ珪酸化物から副生炭素を除去するために、アルカリ珪酸化物を酸化雰囲気中で融点以上1600℃以下に加熱しなければならない。
【0009】
このように、特許文献1の技術においては、CO

の分解及び触媒の再生のために大きな熱エネルギーが必要とされる。特許文献1には、加熱なしにCO

を分解し、且つ熱溶融なしに再生可能なCO

分解触媒やCO

分解方法について、開示されていない。
【0010】
特許文献2の技術では、CO

を吸収して炭素に分解するための触媒として、アルカリ珪酸化物、特に好ましくはLiの珪酸化物とKの珪酸化物との混合物が用いられている。アルカリ珪酸化物は、水酸化カリウム及び/又は水酸化リチウムと珪砂とを混合し、溶融凝固させることにより製造されている。また、特許文献2の技術では、触媒及び石英ウールを反応系内で接触させる。特許文献2の技術では、触媒と石英ウールとの接触部においてCO

分解反応が促進される。
(【0011】以降は省略されています)

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