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公開番号2024057299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022163939
出願日2022-10-12
発明の名称ゼオライト成形体、およびその製造方法
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類B01J 20/18 20060101AFI20240417BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】
工業的な適用が容易であり、なおかつ、従来のFAU型ゼオライトと比べて、窒素に対する二酸化炭素の選択率が高い二酸化炭素吸着材として適用しうるゼオライト成形体及びこれを用いた二酸化炭素の吸着方法の少なくともいずれかを提供する。
【解決手段】
CHA型ゼオライト及び結合剤を含み、かつ、ゼオライト成形体の質量に対する、25℃、相対湿度20%における水分吸着量が15質量%以下である、ゼオライト成形体。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
CHA型ゼオライト及び結合剤を含み、かつ、ゼオライト成形体の質量に対する、25℃、相対湿度20%における水分吸着量が15質量%以下である、ゼオライト成形体。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記CHA型ゼオライトのアルミナに対するシリカのモル比が15以上40以下である、請求項1に記載のゼオライト成形体。
【請求項3】
前記結合剤が粘土である、請求項1又は2に記載のゼオライト成形体。
【請求項4】
最長径が0.5mm以上2cm以下である、請求項1又は2に記載のゼオライト成形体。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のゼオライト成形体を含む二酸化炭素吸着材。
【請求項6】
請求項5に記載の二酸化炭素吸着材を使用する二酸化炭素の吸着方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ゼオライト成形体、特に二酸化炭素吸着用のゼオライト成形体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
温室効果ガスである二酸化炭素は、その排出量の削減が求められている。特に工場や発電所等の排出される排気ガスには多量の二酸化炭素を含んでいるため、これら排気ガスからの二酸化炭素の分離及び回収技術が検討されている。従来は、二酸化炭素の分離回収をするための吸着材として、FAU型ゼオライトが使用されていた。これに対し、より二酸化炭素の分離効率や回収効率を上げるため、新たな二酸化炭素吸着材が検討されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、二酸化炭素を分離回収する二酸化炭素吸着材として、CHA型ゼオライトや、STT型ゼオライトを使用すると、従来のFAU型ゼオライトよりも二酸化炭素の選択性が高いことが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-214101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のCHA型ゼオライトはピュアシリカゼオライトである。特許文献1のピュアシリカゼオライトの製造にはフッ化水素酸等のフッ化物の使用が必須であった。そのため、ピュアシリカゼオライトの製造は耐腐食性の製造設備が必要となり、コストがかかるため工業的に適していない。これに加え、ピュアシリカゼオライト自体に腐食性の高いフッ素が残存しやすいため、二酸化炭素吸着材としては取扱が困難である。
【0006】
本開示は、工業的な適用が容易であり、なおかつ、従来のFAU型ゼオライトと比べて、窒素に対する二酸化炭素の選択率が高い二酸化炭素吸着材として適用しうるゼオライト成形体及びこれを用いた二酸化炭素の吸着方法の少なくともいずれかを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、吸着による二酸化炭素の分離回収について検討した。その結果、特定の水分吸着特性を示すゼオライトが二酸化炭素に対して選択性を示すことを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は特許請求の範囲の記載の通りであり、また、本開示の要旨は以下の通りである。
[1] CHA型ゼオライト及び結合剤を含み、かつ、ゼオライト成形体の質量に対する、25℃、相対湿度20%における水分吸着量が15質量%以下である、ゼオライト成形体。
[2] 前記CHA型ゼオライトのアルミナに対するシリカのモル比が15以上40以下である、上記[1]に記載のゼオライト成形体。
[3] 前記結合剤が粘土である、上記[1]又は[2]に記載のゼオライト成形体。
[4] 最長径が0.5mm以上2cm以下である、上記[1]乃至[3]のいずれかひとつに記載のゼオライト成形体。
[5] 上記[1]乃至[4]のいずれかひとつに記載のゼオライト成形体を含む二酸化炭素吸着材。
[6] 上記[5]に記載の二酸化炭素吸着材を使用する二酸化炭素の吸着方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示により、工業的に取り扱いが容易であり、なおかつ、従来のFAU型ゼオライトと比べて、窒素に対する二酸化炭素の選択率が高い二酸化炭素吸着材として適用しうるゼオライト成形体及びこれを用いた二酸化炭素の吸着方法の少なくともいずれかを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示について実施形態の一例を示して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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