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公開番号2024059233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022166788
出願日2022-10-18
発明の名称含水繊維系原料濃縮機
出願人株式会社大善
代理人個人,個人
主分類B01D 33/06 20060101AFI20240423BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】単純な構成の利点を生かしつつ、最終的な脱墨処理だけでなく、有用な産業資材を作り出せるように、濃縮度合いをある程度まで均一化できる含水繊維系原料の濃縮機を提供する。
【解決手段】含水繊維系原料濃縮機1では、円筒ドラム4は閉塞部8に対して簡単に着脱可能で、円筒ドラム4の金網の網目のサイズを調整できる。処理部15の回転速度はギアモータの減速機能を利用して調整でき、上がり勾配の傾斜角度も空気バネ26の空気量を変更することで調整できる。後続の含水繊維系原料に押し出されるように先行の含水繊維系原料は円筒ドラム4の内周面の上がり勾配を登っていく。回転ドラム4は回転しているので、更に絡まっていく繊維どうしがねじる方向に力を受けて、金網6の網目から水切りされながら、繊維はおしぼりを絞ったかのように絡まって更に脱水されて棒状の塊に成長していく。濃縮度の度合いは、肉眼で観察しながら容易に調整できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
横向きの軸芯周りで回転可能に支持され、パンチングメタルに金網が内張りされて周面部が形成された交換可能な円筒ドラムと、前記円筒ドラムの軸方向一端面に着脱自在に取り付けられて前記一端面を閉塞して処理部を形成する閉塞部と、前記閉塞部の閉塞側の内面に突設された羽根板と、前記閉塞部に取り付けられて前記処理部を速度調整可能に回転させる回転手段と、前記円筒ドラムの軸方向他端側から内部に延びて前記羽根板に近接した位置に吐出口を有する原料投入パイプと、前記処理部を前記円筒ドラムの閉塞された軸方向一端面から開放された他端面に向かって上がり勾配と下がり勾配に変更可能に傾斜させる傾斜手段を備えることを特徴とする含水繊維系原料濃縮機。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
請求項1に記載した含水繊維系原料濃縮機において、
処理部はケースに収容されて、円筒ドラムの軸方向に沿って前記ケースの一端側が回動自在に支持され、他端側に上下動手段が取り付けられており、これらで傾斜手段が構成されていることを特徴とする含水繊維系原料濃縮機。
【請求項3】
請求項2に記載した含水繊維系原料濃縮機において、
上下動手段が上方に持ち上げる方向に付勢する空気バネで構成されており、前記空気バネの待機位置では、円筒ドラムは閉塞された軸方向一端面から開放された他端面に向かって下がり勾配になっていることを特徴とする含水繊維系原料濃縮機。
【請求項4】
請求項1に記載した含水繊維系原料濃縮機において、
周面に噴出穴が形成された洗浄水供給パイプが前記円筒ドラムの軸方向他端側から内部に延びてその先端部は回転する閉塞部の内面に対して相対的に摺動可能に支持されていることを特徴とする含水繊維系原料濃縮機。
【請求項5】
請求項4に記載した含水繊維系原料濃縮機において、
閉塞部の閉塞側の内面の中心には回転手段の部材が突起になって出ており、この突起に洗浄水供給パイプの先端部が摺動可能に外嵌されていることを特徴とする含水繊維系原料濃縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、濃縮度合いをある程度まで均一化できる含水繊維系原料の濃縮機に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の濃縮洗浄機は、横向きの軸芯周りで回転可能に支持された円筒ドラムの周面を構成するパンチングメタルに金網を内張りし、該円筒ドラムの軸方向一端は開放、他端は閉塞し、該閉塞した側の内面に羽根板を設けたものになっている。この濃縮洗浄機では、洗浄水の供給機能も備えており、洗浄紙料を該羽根板に衝突させると共に洗浄水に晒すことで洗浄させ、該金網を介して汚れた水分を排出することで濃縮する。
印刷紙等の各種古紙を再生する工程で脱墨処理された紙料に対して、この濃縮洗浄機を用いると、更に脱墨度合いを高め、100%近くまで上げることが可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第2701140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近では、種々の繊維、例えばバガスやケナフやソルガム等の繊維を産業資材として利用しようとする動きが出てきているが、産業資材として利用するには、解繊して含水になったものを濃縮することが先ず必要になっており、その後に用途に合わせて希釈を含めて様々な処理を施すことになることから、ある程度均一な濃度で濃縮できると都合が良い。
しかしながら、特許文献1の濃縮洗浄機では、仕切板を設けて洗浄紙料を堰き止め、堰き止められた洗浄紙料が堆積されて乗り越えるまでの間で排水の効率化を図っており、洗浄紙料が間欠的に移送されることから、脱水による濃縮化は図れても、濃度にはバラつきが出る恐れがある。
【0005】
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、特許文献1の濃縮洗浄機の単純な構成の利点を生かしつつ、最終的な脱墨処理だけでなく、有用な産業資材を作り出せるように、濃縮度合いをある程度まで均一化できる含水繊維系原料の濃縮機を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、試行錯誤の結果、仕切板を無くし、円筒ドラムの回転速度および傾斜角度と金網の網目のサイズを調整パラメータとし、含水繊維系原料を連続的に供給しながら処理する構成にすることで、含水繊維系原料の処理バランスが取れて、原料が恰も絞ったおしぼりのように棒状に連なりながら、円筒ドラムの内側の金網上を傾斜勾配に抗して登っていき、最終的に排出されること、この棒状に連なった状態で排出されることで、そのどの部位でも濃縮度合いが有る程度まで均一化されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
本発明は、横向きの軸芯周りで回転可能に支持され、パンチングメタルに金網が内張りされて周面部が形成された交換可能な円筒ドラムと、前記円筒ドラムの軸方向一端面に着脱自在に取り付けられて前記一端面を閉塞して処理部を形成する閉塞部と、前記閉塞部の閉塞側の内面に突設された羽根板と、前記閉塞部に取り付けられて前記処理部を速度調整可能に回転させる回転手段と、前記円筒ドラムの軸方向他端側から内部に延びて前記羽根板に近接した位置に吐出口を有する原料投入パイプと、前記処理部を前記円筒ドラムの閉塞された軸方向一端面から開放された他端面に向かって上がり勾配と下がり勾配に変更可能に傾斜させる傾斜手段を備えることを特徴とする含水繊維系原料濃縮機である。
【0008】
好ましくは、処理部はケースに収容されて、円筒ドラムの軸方向に沿って前記ケースの一端側が回動自在に支持され、他端側に上下動手段が取り付けられており、これらで傾斜手段が構成されている。
より好ましくは、上下動手段が上方に持ち上げる方向に付勢する空気バネで構成されており、前記空気バネの待機位置では、円筒ドラムは閉塞された軸方向一端面から開放された他端面に向かって下がり勾配になっている。
【0009】
好ましくは、周面に噴出穴が形成された洗浄水供給パイプが前記円筒ドラムの軸方向他端側から内部に延びてその先端部は回転する閉塞部の内面に対して相対的に摺動可能に支持されている。
より好ましくは、閉塞部の閉塞側の内面の中心には回転手段の部材が突起になって出ており、この突起に洗浄水供給パイプの先端部が摺動可能に外嵌されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の含水繊維系原料濃縮機によれば、単純な構成の利点を生かしつつ、最終的な脱墨処理だけでなく、有用な産業資材を作り出せるように、濃縮度合いをある程度まで均一化できる。
また、洗浄機能を付加することで、印刷紙等の各種古紙を再利用する際に脱墨処理後に更に脱墨度合いを高めるのにも利用できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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