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公開番号2024066689
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022176265
出願日2022-11-02
発明の名称昇降扉、およびヒュームフード
出願人株式会社オカムラ
代理人個人
主分類B01L 1/00 20060101AFI20240509BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】使用者が垂直板の上側への移動が規制される垂直板の位置を容易に認識できる昇降扉、およびヒュームフードを提供する。
【解決手段】上下方向に延びるガイドレールと、ガイドレールの内部を上下方向にスライド移動可能であり、板面が上下方向と直交する第1方向を向く垂直板と、当接部を有し、垂直板の下端部を保持する接続部と、垂直板よりも第1方向の一方側の位置において、接続部を介して垂直板を吊り支持する吊架部材と、ガイドレールに支持されるストッパ部材と、を備える。上下方向および第1方向と直交する第2方向に見て、当接部は、垂直板の下端部と重なる。ストッパ部材は、当接部に対して上方から当接可能な位置、および当接部と当接しない位置との間で移動可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に延びるガイドレールと、
前記ガイドレールの内部を上下方向にスライド移動可能であり、板面が上下方向と直交する第1方向を向く垂直板と、
当接部を有し、前記垂直板の下端部を保持する接続部と、
前記垂直板よりも前記第1方向の一方側の位置において、前記接続部を介して前記垂直板を吊り支持する吊架部材と、
前記ガイドレールに支持されるストッパ部材と、
を備え、
上下方向および前記第1方向と直交する第2方向に見て、前記当接部は、前記垂直板の下端部と重なり、
前記ストッパ部材は、前記当接部に対して上方から当接可能な位置、および前記当接部と当接しない位置との間で移動可能である、昇降扉。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記ストッパ部材は、前記当接部と当接する被当接部を有し、且つ、前記被当接部よりも上側の位置で前記ガイドレールに回動可能に支持され、
前記ストッパ部材が回動することによって、前記ストッパ部材は、前記被当接部が前記当接部に対して上方から当接可能な位置、および前記被当接部が前記当接部と当接しない位置との間で移動可能である、請求項1に記載の昇降扉。
【請求項3】
前記垂直板の下端部には、前記垂直板よりも前記第1方向の他方側に突出する把持部材が設けられ、
前記第2方向に見て、前記把持部材は、前記当接部と重なる、請求項1または2に記載の昇降扉。
【請求項4】
前記垂直板の回動を抑制し、かつ、前記ガイドレールに沿って上下方向に移動可能なガイド部材を備える、請求項1または2に記載の昇降扉。
【請求項5】
前記ガイド部材は、前記接続部に回動可能に支持され、上下方向に並んで配置される複数のローラを含む、請求項4に記載の昇降扉。
【請求項6】
処理室の開口を開閉する請求項1に記載の昇降扉を有する、ヒュームフード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、昇降扉、およびヒュームフードに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
実験施設での理化学実験等で用いられるヒュームフードでは、筐体内の処理室内の空気を排気しつつ、前面に設けられた昇降扉(前面扉)の開口から処理室内に空気を給気し、この昇降扉の開口から使用者が処理室内に手を差し入れて実験を行う。係るヒュームフードでは、実験を行わない際に、処理室内の清掃および処理室内への実験機材等の搬入出等の作業性を良くするため、昇降扉の開口量を大きくすることが可能である。係るヒュームフードでは、昇降扉の開口が所定の開口量以上に開かれると、昇降扉の開口から処理室内に流れ込む給気量が排気装置の排気量を上回るため、処理室内の空気が使用者側に向かって流れ出す虞がある。これを防止するため、例えば特許文献1に記載のヒュームフードでは、昇降扉に設けられる当接部が、ストッパ部材に設けられた被当接部と当接することによって、昇降扉の開口が所定の開口量以上に開くことを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-91111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたヒュームフードでは、昇降扉に設けられる当接部が垂直板(昇降ガラス板)の下端部よりも上側に配置されるため、垂直板を上側へ移動する際に、垂直板の下端部をストッパ部材が配置される高さまで移動させていないにも関わらず、垂直板の上側への移動が規制されていた。そのため、使用者は、垂直板の上側への移動が規制される際の垂直板の位置を認識しづらく、垂直板を上側に移動させる作業の簡易化を図ることができなかった。
【0005】
そこで、本発明は、使用者が垂直板の上側への移動が規制される際の垂直板の位置を容易に認識できる昇降扉、およびヒュームフードを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は以下の態様を採用した。
(1)本開示の一態様に係る昇降扉は、上下方向に延びるガイドレールと、前記ガイドレールの内部を上下方向にスライド移動可能であり、板面が上下方向と直交する第1方向を向く垂直板と、当接部を有し、前記垂直板の下端部を保持する接続部と、前記垂直板よりも前記第1方向の一方側の位置において、前記接続部を介して前記垂直板を吊り支持する吊架部材と、前記ガイドレールに支持されるストッパ部材と、を備え、上下方向および前記第1方向と直交する第2方向に見て、前記当接部は、前記垂直板の下端部と重なり、前記ストッパ部材は、前記当接部に対して上方から当接可能な位置、および前記当接部と当接しない位置との間で移動可能である。
【0007】
本態様によれば、使用者が垂直板を上側に移動させる場合において、ストッパ部材が当接部に対して上方から当接して、垂直板の上側への移動が規制される際の上下方向における垂直板の下端部の位置をストッパ部材の位置に近づけることができる。したがって、使用者が垂直板の上側への移動が規制される際の垂直板の位置を容易に認識できるため、垂直板を上側に移動させる作業の簡易化を図ることができる。
【0008】
(2)上記(1)の態様に係る昇降扉において、前記ストッパ部材は、前記当接部と当接する被当接部を有し、且つ、前記被当接部よりも上側の位置で前記ガイドレールに回動可能に支持され、前記ストッパ部材が回動することによって、前記ストッパ部材は、前記被当接部が前記当接部に対して上方から当接可能な位置、および前記被当接部が前記当接部と当接しない位置との間で移動可能であることが好ましい。
本態様によれば、ストッパ部材を回動させる簡易な操作によって、ストッパ部材による垂直板の上側への移動の規制および係る規制の解除を行うことができる。したがって、使用者が垂直板を上側に移動させる作業の簡易化を図ることができる。
【0009】
(3)上記(1)または(2)の態様に係る昇降扉において、前記垂直板の下端部には、前記垂直板よりも前記第1方向の他方側に突出する把持部材が設けられ、前記第2方向に見て、前記把持部材は、前記当接部と重なることが好ましい。
本態様によれば、使用者は、把持部材を把持して垂直板を上側に移動できるため、垂直板を上側に移動させる作業の簡易化を図ることができるとともに、垂直板の上側への移動が規制される際の上下方向における把持部材の位置をストッパ部材の位置に近づけることができる。したがって、使用者が垂直板の上側への移動が規制される際の垂直板の位置をより容易に認識できる。
【0010】
(4)上記(1)から(3)のいずれかの態様に係る昇降扉において、前記垂直板の回動を抑制し、かつ、前記ガイドレールに沿って上下方向に移動可能なガイド部材を備えることが好ましい。
本態様によれば、ガイド部材によって垂直板の回動を抑制できるため、垂直板の揺動および振動を好適に抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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