TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024062457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2022170288
出願日2022-10-25
発明の名称除湿システム
出願人ムンタース株式会社
代理人個人,個人
主分類B01D 53/26 20060101AFI20240501BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】吸着剤ロータを用いる除湿システムにおいて、消費エネルギーを低く抑える。
【解決手段】処理空気OAを前段の吸着剤ロータ20および後段の吸着剤ロータ50によって2段に除湿する。後段の吸着剤ロータ50としては、処理空気を除湿処理する処理領域1a、再生領域1b、第1パージ領域1c、および第2パージ領域1dを備えるものを適用すると共に、循環パージ流路40を設けて後段の吸着剤ロータ50の吸着剤を予熱・予冷する。そして前段の吸着剤ロータ20による処理済空気の少なくとも一部を、後段の吸着剤ロータ50の再生領域1bに再生用空気として送る再生用空気流路30を設ける。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
処理空気を吸着剤ロータに送り、該処理空気中の湿分を吸着剤ロータの吸着剤に吸着させて処理空気を除湿し、
湿分を吸着した吸着剤ロータの吸着剤に再生用空気を流通させて、該吸着剤を再生させる除湿システムにおいて、
前記処理空気を除湿する前段の吸着剤ロータと、
この前段の吸着剤ロータによって除湿がなされた後の処理済空気を受けて、該処理済空気を前記処理空気として除湿する後段の吸着剤ロータとが設けられ、
前記後段の吸着剤ロータとして、回転通過域が、前記処理空気を除湿する処理領域、吸着剤を再生させる再生領域、この再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向前側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第1パージ領域、および前記再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向後側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第2パージ領域の4つの領域に区画された吸着剤ロータが用いられ、
前記第1パージ領域と第2パージ領域とを交互に通過するように空気を循環させる循環パージ流路が設けられ、
前記前段の吸着剤ロータによる処理済空気の少なくとも一部を、前記後段の吸着剤ロータの再生領域に再生用空気として送る再生用空気流路が設けられた、
ことを特徴とする除湿システム。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記後段の吸着剤ロータの再生領域を通過した後の前記処理済空気を、前記前段の吸着剤ロータの再生領域に再生用空気として送る第2の再生用空気流路がさらに設けられた請求項1に記載の除湿システム。
【請求項3】
処理空気を吸着剤ロータに送り、該処理空気中の湿分を吸着剤ロータの吸着剤に吸着させて処理空気を除湿し、
湿分を吸着した吸着剤ロータの吸着剤に再生用空気を流通させて、該吸着剤を再生させる除湿システムにおいて、
前記処理空気を除湿する前段の吸着剤ロータと、
この前段の吸着剤ロータによって除湿がなされた後の処理済空気を受けて、該処理済空気を前記処理空気として除湿する後段の吸着剤ロータとが設けられ、
前記後段の吸着剤ロータとして、回転通過域が、前記処理空気を除湿する処理領域、吸着剤を再生させる再生領域、この再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向前側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第1パージ領域、および前記再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向後側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第2パージ領域の4つの領域に区画された吸着剤ロータが用いられ、
前記第1パージ領域と第2パージ領域とを交互に通過するように空気を循環させる循環パージ流路が設けられ、
前記前段の吸着剤ロータとして、回転通過域が、前記処理空気を除湿する処理領域、吸着剤を再生させる再生領域、およびこの再生領域と前記処理領域との間に配されて処理領域に入る前の吸着剤を予冷するためのパージ領域に区画された吸着剤ロータが用いられ、
前記前段の吸着剤ロータのパージ領域を通過した後のパージ出口空気の少なくとも一部を、前記後段の吸着剤ロータの再生領域に再生用空気として送る再生用空気流路が設けられた、
ことを特徴とする除湿システム。
【請求項4】
前記後段の吸着剤ロータの再生領域を通過した後の前記パージ出口空気を、前記前段の吸着剤ロータの再生領域に再生用空気として送る第2の再生用空気流路がさらに設けられた請求項3に記載の除湿システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は除湿システムに関し、より詳細には、乾式除湿装置を用いた除湿システムに関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に示されるように、吸着剤をロータに保持させてなる吸着剤ロータを用いて、除湿処理対象の空気(処理空気)から湿分を吸着、除去する除湿システムが知られている。さらにこの特許文献1には、回転させる除湿剤ロータの回転通過域を、除湿を行う処理領域、吸着剤から吸着水分を除去する再生領域、および吸着剤を冷却するパージ領域の3つの領域に画成し、処理空気を処理領域に向けて送る給気路を分岐して処理空気の一部をパージ領域に送るパージ給気路を設け、回転によって処理領域に達する前のパージ領域で除湿剤を予冷しておくことも示されている。
【0003】
また特許文献2にも、上記と同様の吸着剤ロータを用いる除湿システムが示されている。さらにこの特許文献2には、回転させる除湿剤ロータの回転通過域を、除湿を行う処理領域、吸着剤から吸着水分を除去する再生領域、この再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向前側で該再生領域と処理領域との間に配された第1パージ領域、および再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向後側で該再生領域と処理領域との間に配された第2パージ領域の4つの領域に区画し、そして、第1パージ領域と第2パージ領域とを交互に通過するように空気を循環させる循環パージ流路を設けることが示されている。
【0004】
ところで、以上述べたような吸着剤ロータを用いる場合、例えば特許文献3(図12参照)に示されるように吸着剤ロータを2台適用し、第1の(前段の)吸着剤ロータの処理領域を通過して除湿された空気を第2の(後段の)吸着剤ロータの処理領域に通して、より高度に除湿された低露点の空気を得ることも従来提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-148997号公報
特許第6839235号公報
特開2005-021840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように2台の吸着剤ロータを用いる従来の除湿システムは、高度に除湿された空気を得る上で有利なものであるが、システム全体の消費エネルギーを低減する上で改善の余地が残されている。そこで本発明は、高度に除湿された空気を得ることが可能で、消費エネルギーを低く抑えることができる、省エネルギー効果の高い除湿システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による第1の除湿システムは、
処理空気を吸着剤ロータに送り、該処理空気中の湿分を吸着剤ロータの吸着剤に吸着させて処理空気を除湿し、
湿分を吸着した吸着剤ロータの吸着剤に再生用空気を流通させて、該吸着剤を再生させる除湿システムにおいて、
前記処理空気を除湿する前段の吸着剤ロータと、
この前段の吸着剤ロータによって除湿がなされた後の処理済空気を受けて、該処理済空気を前記処理空気として除湿する後段の吸着剤ロータとが設けられ、
前記後段の吸着剤ロータとして、回転通過域が、前記処理空気を除湿する処理領域、吸着剤を再生させる再生領域、この再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向前側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第1パージ領域、および前記再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向後側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第2パージ領域の4つの領域に区画された吸着剤ロータが用いられ、
前記第1パージ領域と第2パージ領域とを交互に通過するように空気を循環させる循環パージ流路が設けられ、
前記前段の吸着剤ロータによる処理済空気の少なくとも一部を、前記後段の吸着剤ロータの再生領域に再生用空気として送る再生用空気流路が設けられた、
ことを特徴とするものである。
【0008】
上記構成を有する本発明による第1の除湿システムにおいては、
後段の吸着剤ロータの再生領域を通過した後の前記処理済空気の少なくとも一部を、前段の吸着剤ロータの再生領域に再生用空気として送る第2の再生用空気流路がさらに設けられることが望ましい。
【0009】
また、本発明による第2の除湿システムは、
処理空気を吸着剤ロータに送り、該処理空気中の湿分を吸着剤ロータの吸着剤に吸着させて処理空気を除湿し、
湿分を吸着した吸着剤ロータの吸着剤に再生用空気を流通させて、該吸着剤を再生させる除湿システムにおいて、
前記処理空気を除湿する前段の吸着剤ロータと、
この前段の吸着剤ロータによって除湿がなされた後の処理済空気を受けて、該処理済空気を前記処理空気として除湿する後段の吸着剤ロータとが設けられ、
前記後段の吸着剤ロータとして、回転通過域が、前記処理空気を除湿する処理領域、吸着剤を再生させる再生領域、この再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向前側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第1パージ領域、および前記再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向後側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第2パージ領域の4つの領域に区画された吸着剤ロータが用いられ、
前記第1パージ領域と第2パージ領域とを交互に通過するように空気を循環させる循環パージ流路が設けられ、
前記前段の吸着剤ロータとして、回転通過域が、前記処理空気を除湿する処理領域、吸着剤を再生させる再生領域、およびこの再生領域と前記処理領域との間に配されて処理領域に入る前の吸着剤を予冷するためのパージ領域に区画された吸着剤ロータが用いられ、
前記前段の吸着剤ロータのパージ領域を通過した後のパージ出口空気の少なくとも一部を、前記後段の吸着剤ロータの再生領域に再生用空気として送る再生用空気流路が設けられた、
ことを特徴とするものである。
【0010】
上記構成を有する本発明による第2の除湿システムにおいては、
後段の吸着剤ロータの再生領域を通過した後の前記パージ出口空気の少なくとも一部を、前段の吸着剤ロータの再生領域に再生用空気として送る第2の再生用空気流路がさらに設けられることが望ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
分離膜
15日前
個人
微細気泡発生装置
1日前
東レ株式会社
撹拌装置
20日前
株式会社建
油脂抽出蒸留設備
13日前
プライミクス株式会社
攪拌装置
15日前
株式会社オメガ
スクラバー装置
13日前
東レ株式会社
中実糸モジュール
20日前
株式会社杉原工業
脱液方法
23日前
株式会社テイエルブイ
気液分離装置
1か月前
本田技研工業株式会社
反応器
13日前
トヨタ紡織株式会社
帯電装置
1か月前
本田技研工業株式会社
反応器
2日前
古河電気工業株式会社
検体収納ラック
15日前
オリオン機械株式会社
圧縮空気除湿装置
9日前
東ソー株式会社
耐熱性アルデヒド捕捉剤組成物
2日前
株式会社日本製鋼所
反応装置、及び反応機
27日前
株式会社つくりのちえ
超音波液体処理装置
29日前
日本碍子株式会社
ハニカムフィルタ
今日
東レ株式会社
除害装置、除害方法及び半導体製造方法
7日前
佐竹マルチミクス株式会社
気液撹拌装置
27日前
佐竹マルチミクス株式会社
気液撹拌装置
27日前
日亜化学工業株式会社
流体紫外光処理装置
16日前
アルファミック株式会社
フィルター
2日前
オリオン機械株式会社
圧縮空気除湿装置ユニット
9日前
オリオン機械株式会社
圧縮空気除湿装置ユニット
9日前
東レ株式会社
分離膜およびそれを用いた分離膜モジュール
15日前
株式会社晃伸製機
混合装置
15日前
個人
微細気泡生成ユニット及びそれを使用した噴霧器
20日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
19日前
株式会社大気社
回収システム
26日前
株式会社フジファインズ
液体処理部品
9日前
大豊工業株式会社
処理装置
1日前
三菱重工業株式会社
デミスター
29日前
三菱重工業株式会社
二酸化炭素回収システム
21日前
住友重機械工業株式会社
極低温吸着器および極低温装置
19日前
オルガノ株式会社
高純度精製陽イオン交換樹脂の製造方法
15日前
続きを見る