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公開番号2024080482
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193716
出願日2022-12-02
発明の名称スクラバー装置
出願人株式会社オメガ
代理人
主分類B01D 53/78 20060101AFI20240606BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】効率のよいスクラバー装置を提供しようとするもの。
【解決手段】排水処理槽1からの蒸発ガスGが供給されるスクラバー槽Sを有し、前記スクラバー槽Sにはスクラバー水が貯留され、前記蒸発ガスGは排気側からスクラバー水中に吸引するようにした。前記排水処理槽1は被処理液W中の汚れ成分の熱分解機構2を有するようにしてもよい。前記スクラバー槽Sに活性炭Cを貯留し前記熱分解槽2で再生して戻すようにしてもよい。前記スクラバー槽Sではスクラバー水を抜き出して電気分解して戻すようにしてもよい。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
排水処理槽(1)からの蒸発ガス(G)が供給されるスクラバー槽(S)を有し、前記スクラバー槽(S)にはスクラバー水が貯留され、前記蒸発ガス(G)は排気側からスクラバー水中に吸引するようにしたことを特徴とするスクラバー装置。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記排水処理槽(1)は被処理液(W)中の汚れ成分の熱分解機構(2)を有するようにした請求項1記載のスクラバー装置。
【請求項3】
前記スクラバー槽(S)に活性炭(C)を貯留し前記熱分解槽(2)で再生して戻すようにした請求項2記載のスクラバー装置。
【請求項4】
前記スクラバー槽(S)ではスクラバー水を抜き出して電気分解して戻すようにした請求項1乃至3のいずれかに記載のスクラバー装置。
【請求項5】
前記排水処理槽(1)からの蒸発ガス(G)と共に気体(Air)をスクラバー水中に注入するようにした請求項1乃至4のいずれかに記載のスクラバー装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、効率のよいスクラバー装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、塗装工場などでは塗料から蒸発する揮発性有機化合物(VOC)、例えばキシレン、トルエン、ベンゼンなどで作業環境が汚染されることとなるが、これらのVOCガスをスクラバーに導いて処理していた。前記のようなVOCガスの処理関連技術に関する提案があった(特許文献1)。
この文献は排ガス回収方法とその装置とに関し、特に排ガス中の溶剤等の揮発性有機化合物を回収・再利用する方法とその装置に関するものであり、各種プラントからは、それぞれの溶媒等の揮発性有機化合物ガスが発生し、これらのガスは、そのまま外部に放出することは公害上問題を有することに鑑みてなされたものである。
そして、この出願には前提として次の内容が記載されている。従来、プラント等から排出される揮発性有機化合物の回収には、活性炭等の吸着材に揮発性有機化合物を吸着させる方法が一般的に知られている。この方法は、揮発性有機化合物、例えば、溶剤ガスの種類によっては、吸着材に吸着されることなく、外部に放出されてしまい、所期する除去性能を達成できないことがある。また、溶剤ガスの種類によっては活性炭の劣化速度が速くなり、活性炭の交換コスト(ランニングコスト)が高くなる問題があり、また、スクラバーによる揮発性有機化合物ガスの回収は、一般的な手段である。しかし、風量が大きく、揮発性有機化合物ガスの濃度が薄いガスでは、スクラバーにより揮発性有機化合物ガスを回収する場合、スクラバーに必要とする水量が大量となる。水量が多くなると、スクラバーから回収される揮発性有機化合物を含有する廃水が多量に発生し、この廃水を処理して揮発性有機化合物を回収する工程が膨大となり、経済的に困難な回収手段となる。
その上で、揮発性有機化合物ガスを水に吸収させる第1の工程と、該第1の工程で得られる揮発性有機化合物を含む水を凍結濃縮し、高濃度の揮発性有機化合物を含む水と氷とに分離する第2の工程と、該工程で得られた氷の冷熱を利用する第3の工程と、高濃度の揮発性有機化合物を含む水を再利用する第4の工程と、を有する排ガス回収方法を提案している。
しかし、何か他の観点から効率がよい方法が望まれるところである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-259356
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこでこの発明は、効率のよいスクラバー装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
(1)この発明のスクラバー装置は、排水処理槽からの蒸発ガスが供給されるスクラバー槽を有し、前記スクラバー槽にはスクラバー水が貯留され、前記蒸発ガスは排気側からスクラバー水中に吸引するようにしたことを特徴とする。
【0006】
このスクラバー装置は、排水処理槽からの蒸発ガスが供給されるスクラバー槽を有するので、蒸発ガスをスクラバー槽に溶解させ、(電解水や活性炭吸着などにより)浄化作用を及ぼすことができる(スクラバー槽で浄化中に攪拌効果を付与することが好ましい)。
また、前記スクラバー槽にはスクラバー水が貯留され、前記蒸発ガスは排気側からスクラバー水中に吸引するようにしたので、排水処理槽からの蒸発ガスを負圧によって円滑にスクラバー槽のスクラバー水中に導入することができる。
【0007】
ここで、蒸発ガスはスクラバー水中にバブリングしたり、蒸発ガスに対してスクラバー水シャワーリングしたりすることができる。
また、前記蒸発ガスをスクラバー水中に吸引するため(負圧を及ぼす)、真空ポンプやルーツ・ブロワーを用いることができ、これらの吸引機器の前にストレージ・タンクを設置してここで湿気を低減することもできる。
【0008】
(2)前記排水処理槽は被処理液中の汚れ成分の熱分解機構を有するようにしてもよい。
このように、排水処理槽は被処理液中の汚れ成分の熱分解機構を有するようにすると、スクラバー水中に導入する前に汚れ成分(例えば有機化合物など)を熱分解(例えば約650℃~900℃に昇温)により分断化(炭化水素の原子相互間の有機鎖の切断など)しておくことができ、スクラバー槽での浄化効率を向上させることができる。
【0009】
熱分解機構の加熱手段として、LNGバーナー、LPGバーナー、IH(誘導加熱)などを例示することができる。熱分解機構の加熱媒体として、真球状鋼体や低融点金属(合金)などを例示することができる。
【0010】
(3)前記スクラバー槽に活性炭を貯留し前記熱分解槽で再生して戻すようにしてもよい。
このように、スクラバー槽に活性炭を貯留し前記熱分解槽で再生して戻すようにすると、活性炭を吸着能が十分な状態として維持することができる。
活性炭の移送にはインペラー・ポンプや、モータにより回転駆動されるスパイラル・コンベアを用いることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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